2023年4月以降は宮城県内の宿泊施設のオープンラッシュで、仙台市太白区の秋保エリアでも2023年4月に「秋保風雅」がリニューアルオープンしたばかりですが、同じ秋保エリアで、今度は旧「岩沼屋」が「TAOYA秋保」(宮城・秋保温泉)に生まれ変わって6月12日にリニューアルオープンしました。
そこで、「秋保風雅」を最速レポートした私たちが、「TAOYA秋保」も最速で宿泊レポートをしようとの思いつきで、6月17日(土)から翌18日(日)にかけて、リニューアルオープンほやほやの「TAOYA秋保」に宿泊してきましたので、こちらを最速リポートします。
同じ秋保エリアで2023年4月にリニューアルオープンした「秋保風雅」の宿泊記事・ブログについてはこちら。
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【「TAOYA秋保(たおやあきう)」の基本情報】
住所 | 〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯本字薬師107 |
開業日 | 2023年6月12日 |
電話番号 | 0570₋033268 |
アクセス | 【バスの場合】 JR仙台駅前より秋保・川崎仙台西部ライナー「かわさきまち行」に乗車 →佐勘前バス停下車(約37分・860円)→徒歩で約2分 【電車→バスの場合】 JR仙台駅またはJR山形駅よりJR仙山線に乗車→愛子駅下車 (約30分・330円または約60分、860円) →仙台市営バス「上ノ原行」に乗車→湯向バス停下車(約20分・480円)→徒歩約6分 【車の場合】 仙台駅より約30分(仙台西道路~国道48号線~県道132号線~秋保温泉) |
総客室 | 141室(定員641名) |
駐車場 | 約300台(屋外・予約不要) |
チェックイン | 15:00(最終チェックイン 22:00) |
チェックアウト | 10:00(公式サイトからの予約はチェックアウトは11:00) |
公式HP | https://taoya-akiu.ooedoonsen.jp/ |
「TAOYA秋保」は、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社が、「大江戸温泉物語 仙台 秋保温泉 岩沼屋」を、<ゆったりと、たおやかに>をブランドコンセプトに同社が展開している温泉リゾートホテルブランド「TAOYA」にリブランドして、新たにオープンさせた温泉旅館です。
開湯1500年の歴史を持つ秋保温泉の数ある温泉施設の中でも「岩沼屋」の歴史は古く、創業は江戸時代前期の寛永2年(1625年)で、秋保エリアでは「秋保温泉 伝承千年の宿 佐勘」に次ぐ屈指の老舗旅館でした。
その「岩沼屋」が、2020年5月に旅館事業を大江戸温泉物語に譲渡して、2020年11月からは「大江戸温泉物語 仙台 秋保温泉 岩沼屋」として「岩沼屋」の屋号を残しながら運営を続けてきましたが、今回のリブランドで約400年続いた「岩沼屋」の屋号は完全に消えることになります。
大江戸温泉物語は全国で36の宿泊施設(宮城県内で4つの宿泊施設)を運営していますが(2023年6月現在)、「TAOYA」ブランドの出店は東北初です。
- 「大江戸温泉物語 幸雲閣」(鳴子温泉)
- 「大江戸温泉物語 松島温泉 ホテル壮観」(松島温泉)
- 「大江戸温泉物語 鳴子温泉ますや」(鳴子温泉)
- 「TAOYA秋保」(秋保温泉)
- 「TAOYA志摩」(三重・新美里温泉※運び湯)(2019年4月19日開業)
- 「TAOYA日光霧降」(栃木・日光温泉)(2023年4月10日開業)
- 「TAOYA秋保」(宮城・秋保温泉)(2023年6月12日開業)
- 「TAOYA西海橋」(長崎・西海橋温泉)(2023年8月1日開業予定)
- 「TAOYA那須塩原」(栃木・塩原温泉)(2023年8月15日開業予定)
大江戸温泉物語は、最近も関西や北陸などを中心に30施設を運営している湯快リゾート株式会社と経営統合して、2024年春には持ち株会社として「GENSENホールディングス」を設立することを発表したばかりで、業界を代表する企業の一つとして様々な話題を提供してくれています。
もともと「岩沼屋」の運営主体が大江戸温泉に変わったのを機に、オールインクルーシブが導入されていましたが、今回の「TAOYA」へのリブランドにより、オールインクルーシブの内容がさらに強化されたとのことです。
宿泊料金に滞在中の食事・ドリンク類・プールやリラクゼーションといった施設の利用料・館内サービスの利用料金などが全て含まれている料金体系のこと
ただし、次のサービスは、オールインクルーシブには含まれず有料なので、注意してください。
- カラオケ ⇒ 大人:550円(1名/60分)、3歳~中学生未満:330円(1名/60分)
- 貸切風呂 ⇒ 3300円(1回/60分)
- リラクゼーションサロンでのサービス
オールインクルーシブのサービスが大好きな私たち夫婦も、「大江戸温泉物語 仙台 秋保温泉 岩沼屋」の時代に、オールインクルーシブが導入された際に宿泊を検討しましたが、ブログやyoutubeで情報をチェックした限りでは、私たちが大好きな「ゆと森倶楽部」のオールインクルーシブとはまた違った印象だったこともあり、今すぐに宿泊しなくてもいいやという気持ちで、なんとなく見送っていました。
そうしたところで、今回新たなブランドコンセプトのもとでサービス内容を強化して、「TAOYA秋保」に生まれ変わるという話を聞きつけたので、どうせならこのリブランドの機会に「TAOYA秋保」を一目見ておこうという考えで、3月には宿泊予約をとりました。
「非日常感の贅沢を味わうクラシカルで新しい温泉リゾートホテル」をコンセプトにする「TAOYA秋保」の主なセールスポイントはこちらです。
- 創業400年の老舗旅館の伝統と歴史を刻んだ建物に、現代型のリノベーションを施したクラシカル×モダンな空間
- ゆとりのある上質なダイニングにて、ライブキッチンで給仕されるバイキング形式の料理
- 非日常感の贅沢を提供する、オールインクルーシブのサービスの数々
私たち夫婦は、今回もスタンダードなプラン(「【禁煙・本館】和室10畳+3畳」の部屋)を予約して、リブランドされた「TAOYA秋保」での宿泊にのぞみました。
今回、私たちが「TAOYA秋保」にチェックインしてからチェックアウトするまでの流れ(モデルプラン)は、次のとおりです。
リニューアルオープン直後の初めての宿泊で、予備情報もほとんどなかったため、「TAOYA秋保」でのベストな過ごし方とまでは言えませんが、1つのサンプルとして参考にしてもらえるとうれしいです。
今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)
1日目 |
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14:30 チェックイン・浴衣選び |
14:45 ロビーラウンジでウェルカムドリンク |
15:10 ルームツアー |
15:30 大浴場に移動・入浴 |
17:00 ディナー |
19:00 マッサージ(「あんま王Ⅳ」) |
19:30 ライブラリーラウンジやバーでまったり |
20:30 館内を散策 |
21:00 夜食 |
22:15 貸切風呂に入浴 |
23:30 就寝 |
2日目 |
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6:30 起床 |
7:00 朝食 |
8:30 大浴場に移動・入浴 |
9:15 部屋でくつろぐ・身支度 |
10:00 チェックアウト |
1日目
14:30 チェックイン
「TAOYA秋保」へは、名取川に架かっている湯の橋を渡って突き当りの県道131号線を左折して、「秋保温泉 伝承千年の宿 佐勘」の前も通り過ぎて道なりに進みます。
木曜日・金曜日と天気が良くなかったので、週末の天気にもあまり期待していませんでしたが、宿泊当日は青空が一面に広がる快晴で、行きの道中から気分は上々です!
すると、右手側に「TAOYA秋保」の大きな建物の登場です。
「TAOYA秋保」は建物が道路から奥まった位置にあるので、初めて行く方は看板を見逃して「TAOYA秋保」の前を通り過ぎてしまうかもしれません(私たちがそうでした笑)。
入口から建物に向かって進み、エントランス前を通過してさらに奥に進んだところに、広々とした駐車場があります(収容可能台数は約300台とのことです)。
駐車場に車を停めたら、歩いてエントランスまで向かいます。建物に近づくにつれて、そのスケールの大きさにチェックイン前から少し興奮ぎみです。
エントランスの横の日本庭園もしっかり手入れされていて、ブランドイメージをよりハイエンドなものに刷新しようとする心意気がうかがえます。
エントランス前に到着したら、まるで城門のような堅牢な格子造のエントランスドアをくぐって、建物の中に入ります。
ちなみに、このエントランスドア、夜になってあたりが暗くなると、その見た目がさらにいかつくなります。
堅牢なエントランスドアをくぐり抜けると、そこにはさらにもう1段ガラス張りのエントランスドアがあって、風除室になっています。
そして、2つ目のエントランスドアをくぐると、、
ス、、スケール感がハンパない!
広々としたエントランスホールの中央には、規格外の大きさの暖炉が鎮座しています。
このモダンでスタイリッシュな暖炉が、リブランドした「TAOYA秋保」のシンボルとしてこれから認識されていくことになるのでしょうね。
私が写真を撮りながら、モダンと格式・伝統を融合させたような重厚感のあるエントランスホールにテンションをあげている間に、夫のほうはフロントでチェックインの手続きを進めていました。
スタイリッシュな暖炉のほうに気を取られてばかりで気づくのが遅れましたが、フロントのバックになっている壮大な屏風絵も、仙台の歴史や自然がモチーフとのことで、かなり絵になるデザインです。
屏風絵単体でも写真におさめておきたかったので、人が少なくなった22時頃に撮影させていただきました。
チェックインを終えると、部屋の鍵、施設利用案内のパンフレット、夕食券・朝食券を渡されます。今回私たちが宿泊する部屋は、本館10階にある1013号室でした。
部屋の鍵がついたキーホルダーには、夕食券・朝食券を入れるためのポケットがついているので、夕食券・朝食券を持ち忘れたまま食事会場に入ってしまう心配はありません。
まずは、パンフレットを広げてみて、初体験の「TAOYA秋保」のオールインクルーシブのサービスの数々を確認していきます。
ついでに、パンフレット裏にある館内の案内図も確認して、宿泊滞在中のスケジュールを簡単に組み立てていきます。
この日の夕食の時間は、チェックインが早い順から割り振られていたので、チェックインの受付開始前に到着していた私たちは、一番早い17時スタートになりました(私たちは21時~23時で提供される夜食を食べるつもりだったので、夕食が早めでちょうど良かったです)。
翌日の朝食の時間は、【7:00、7:30、8:00、8:30】の中からの選択制だったので、一番早い7時スタートにしてもらいました(「TAOYA秋保」はチェックアウトが10時と早めなので、朝食のスタートを遅めにしてしまうと少しバタバタするかもしれません)。
パンフレットを眺めていると、有料(60分/3300円)の貸切風呂(16:00~23:00)があったので、せっかくなので申し込もうということになり、フロントに問い合わせましたが、すでにそこそこ埋まっているようでした。幸運にも、私たちは、22:15~23:15の利用ということで、営業時間を15分伸ばしてもらえたので、なんとかスベリ込めました。
浴衣選び(浴衣の無料貸出サービス)
フロント横には「浴衣コーナー」があり、ここでは箪笥の中にしまってある浴衣(大人サイズ6種類、子供サイズ4種)の中からサイズと好みがあったものを自由に選んで借りれるサービスがあります。
浴衣を選ぶ際には、まずおしゃれな全面鏡張りの壁に刻まれている目盛りで、自分の身長・浴衣のサイズを確認します。
自分のサイズがわかれば、あとは箪笥の引出しの取っ手部分で中に入っている浴衣の柄とサイズが確認できるので、自分のサイズと好みにあった浴衣を時間をかけずに選べます。
「宿泊滞在中の時間は金なり」をモットーとする私たちも、ものの2,3分ほどで、自分たちの浴衣を選び終えました。
14:45~ ロビーラウンジでウェルカムドリンク
チェックインと浴衣選びを終えても15時になるまで客室には入室できませんが、そんなときも「TAOYA秋保」では手持ちぶさたになることはありません。
先にチェックアウトを終えた人から、みんながみんな吸い寄せられるようにして一箇所に集まっています。
そう!ロビーラウンジです!
「TAOYA秋保」では、オールインクルーシブのサービスの一環として、宿泊滞在中は、本館1階にあるロビーラウンジを中心にフリードリンクのサービスが実施されていて、チェックインから23時までの時間帯に限っては、アルコール類やアイスキャンディーも提供されているのです。
そのため、早めのチェックインを終えた人からさっそくオールインクルーシブの恩恵にあずかろうと、こぞってロビーラウンジに集ってきます。
ここで、オールインクルーシブ調査員(自称)の私たちが、「TAOYA秋保」のロビーラウンジでのもてなしを紹介したいと思います。
アルコール類
アルコール類は、生ビール(「アサヒ生ビール」)、レモンサワー(「アサヒ 酎ハイ倶楽部」)、ハイボール(「ブラックニッカ ハイボール」)の3種類で、どれもカウンターと一体化しているサーバーから直接注ぐスタイルです。
さっそく私たちも生ビールをウェルカムドリンクとしていただいちゃいました。
ノンアルコール類
ノンアルコールドリンクは、コールドリンクとして、「サプリメント オレンジジュース」、「ひとめぼれ抹茶入り玄米茶」、「ビネガードリンク ざくろ」の3種類。ホットドリンクとして、「ブラックコーヒー」、「エスプレッソ」、「カフェラテ」、「ホットミルク」、「紅茶」、「ハーブティー」などが提供されていました。
このあたりは、これから暑い季節になってくるとドリンクの種類が少し変わってくるかもしれません。
おつまみ類・お茶菓子
ドリンクだけあっても、おつまみ・お茶請けがなければ始まらないということで、「ナッツ」、「ドライフルーツ」、そして「くるみゆべし」の提供がありました。
伊達政宗公が合戦の際に常に携えていたと言われる、みちのくの銘菓「くるみゆべし」が食べ放題なのはポイントが高いですね。
アイス類
子どもはもちろん、これからの暑い季節は大人もうれしい、アイス類(アイスキャンデー、シューアイス)も食べ放題です。
ロビーラウンジはかなり混雑していましたが、ちょうど私たちが来たタイミングで、窓側の席が空いたので、庭の緑を眺めながらゆっくり落ち着くことができました。
ただ、このラウンジが14時から利用できるということを知らなかったことは反省点です。
私たちは、送迎バス組のチェックインの混雑に巻き込まれないように、14時40分にはフロントでチェックインを済ませたのですが、ラウンジが14時から利用できることを知っていれば、14時にあわせてチェックインを済ませて「TAOYA秋保」でのオールインクルーシブの時間をもっと楽しめたはずなので、ここは次回リベンジしたいです。
15:10~ ルームツアー
15時になると、スタッフさんがロビーラウンジでくつろいでいる宿泊客に客室への入室が可能になったことを声掛けしてくれるので、それを合図に客室への移動を始めます。
本館のエレベーターは3基ありますが、チェックインの15時前後とチェックアウト10時前後は少し混雑していた印象です。
10階でエレベーターから降りると、エレベータードアには見事な螺鈿細工が!!
このエレベータードアは「岩沼屋」の頃からのものだと思いますが、暖かくなってきた今の時期にピッタリで晴れやかな気分になります。
私たちが宿泊する本館の1013号室は、エレベーターから遠からず近からずの場所でした。
部屋の中はこんな感じです。
正直、部屋はあまり目新しい感じはしなくて、温泉宿でみる至って一般的な客室といったところです。
「岩沼屋」から「TAOYA秋保」へのリブランドにあわせて、141ある客室のうち、54室は「琉球畳+ベッド」の和モダンな客室にリニューアルされているとのことだったので、どうせなら新しくなった和モダンな客室を予約しておけばよかったと少し後悔。。
今回の部屋の良かったところは、10階で天気にも恵まれたこともあり、外の景色に癒されたことです。
洗面所もおそらく「岩沼屋」の頃から変わってないであろう感じでした。使い捨てのアメニテイとして用意されていたのは、「ヘアブラシ」、「コットン」、「歯ブラシ」で、客室に備え付けのドライヤーはpanasonic製の「ホテル個室用ドライヤー<壁面固定タイプ> EH5758P」(生産終了品)と同じくpanasonic製の「イオニティ EH-NE5J」でした。
1階のロビーラウンジで「くるみゆべし」が食べ放題ということもあってか、客室にはお茶菓子はありませんが、500mlのペットボトルの水2本と抹茶入り煎茶のティーバックはありました。
部屋に着いてからWiFiを繋いで通信速度を測ってみましたが、1Mbps以下の低速値(830Kbps)を叩き出してしまいました。部屋によるのかもしれませんが、さすがにこの数値ではストレスを感じてしまうので、なんとか改善をお願いしたいところです(1階のロビーラウンジ付近でも計測してみましたが、似たような低速値でした)。
【続く】
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