前回の更新からまたまた時間をあけての更新になってしまいました(汗)。
さて、前回取り上げた「山形座 瀧波」回の最後に、次回は「うちみ旅館(宮城・沢乙温泉)」を取り上げることを予告していましたが、今回はそちらの記事ではありません。
当初の予定では「うちみ旅館」の記事をアップした後に、今回のお宿の記事をアップする予定だったのですが、諸事情(といっても、私が忙しさにかまけて当初のスケジュールに沿って「うちみ旅館」の記事を間に合わすことができなかっただけです・・・)により、順番が前後してしまいますが、今回のお宿の宿泊レポートを先にアップしたいと思います。
というのも、今回取り上げるお宿が新規開業ほやほやの有名宿ですので、いち早く宿泊してきた私たちが、今のタイミングで詳細な宿泊レポートをアップしておくニーズが大きいと考えました(もちろん「うちみ旅館」の宿泊レポートも追ってアップしますので、こちらも楽しみにしてください)。
前置きはさておき、2024年4月26日(金)~27(土)にかけて、噂の新規開業の有名宿「界 秋保 (かい あきう)」に宿泊してきました。
秋保エリアは2023年から宿泊施設の新規開業が相次いでいますが、その締めくくりともいうべきタイミングで全国的にも有名な星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」が宮城県に初進出です。
同じ秋保エリアで2023年4月にリニューアルオープンした「秋保風雅」、同じく6月にオープンした「TAOYA秋保」もレポート済みなので、気になる方はこちらもあわせてお読みください。
【「界 秋保」の基本情報】
住所 | 〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯元平倉1番地 |
開業日 | 2024年4月25日 |
電話番号 | 050-3134-8092(予約センター) |
アクセス | 【バスの場合】 JR仙台駅前より秋保・川崎仙台西部ライナー「かわさきまち行」に乗車 →界 秋保前バス停下車(約43分・860円) 【電車→バスの場合】 JR仙台駅またはJR山形駅よりJR仙山線に乗車→愛子駅下車 (約30分・330円または約60分・860円) →仙台市営バス「上ノ原行」に乗車→湯向バス停下車(約20分・480円)→徒歩約25分またはタクシー約5分 【車の場合】 仙台駅より約30分(仙台西道路~国道48号線~県道132号線~秋保温泉) |
総客室 | 49室(全室が名取川を望む渓流ビュー) 【内訳】 和室(定員2名):9室 和室(定員3名):30室 和室(定員4名):8室 特別室(定員8名):1室 愛犬ルーム(定員3名):1室 |
駐車場 | 約90台(屋外・予約不要) |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 12:00 |
公式HP | https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiakiu/ |
「界 秋保」は、リゾートホテルなどを全国的に展開する星野リゾートが、秋保エリアの有名温泉旅館「ホテル きよ水」の経営権を取得してハード面・ソフト面の見直しを実施し、星野リゾートの温泉旅館ブランドとして展開中の「界」にリブランドして、新たにオープンさせた温泉旅館です。
「界 秋保」は「界」ブランド23施設目の宿で、「界」の東北地方への進出は「界 津軽」(青森・大鰐温泉)に続き2例目、宮城県内へは初進出となります。
- 【星のや】:ラグジュアリーな滞在と極上の非日常体験を提供する最上位ブランド
- 【界】:「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトにした日本初の温泉旅館ブランド
- 【リゾナーレ】:その土地の特性を生かした空間デザインと豊富なアクティビティを備えたリゾートホテルブランド
- 【OMO】:“街を楽しむ”という視点で都市型ステイの魅力を追求した「街ナカ」ホテルブランド
- 【BEB】:「居酒屋以上 旅未満 みんなでルーズに過ごすホテル」がテーマのカジュアルブランド
秋保エリアは仙台の奥座敷とも呼ばれ、奥州三名湯(秋保温泉、鳴子温泉、飯坂温泉)・日本三御湯(秋保温泉、別所温泉、野沢温泉)の一つに数えられる秋保温泉を抱える全国的にも有名な温泉地です。
その秋保エリアでも社員旅行需要・宴会需要の減少や新型コロナ不況、人材不足などが原因で経営難に陥る温泉旅館が相次ぎ、全国に宿泊施設を展開するチェーンがその経営権を取得し、自社ブランドの宿泊施設にリブランドして開業させるというトレンドがここ最近続いています。
そして、その締めくくりともいうべきタイミングで全国的な知名度を誇る星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」が今回秋保エリアに進出となりました。
全国各地にある「界」では、「温泉いろは」「現代湯治体操」「ご当地楽」などその地域にあわせてカスタマイズされた全施設共通のプログラムが実施されていたり、その地域の伝統や文化をあらわした「ご当地部屋」が設えてあるなど、高いホスピタリティで人気を博しています。
これらのプログラムは宿泊料金に含まれているので実質無料で体験できますし、「界 秋保」のラウンジ(トラベルライブラリーことせせらきラウンジ)では、ドリンクやお菓子が無料で提供されているので、ほぼオールインクルーシブの宿です。
宿泊料金に滞在中の食事・ドリンク類・プールやリラクゼーションといった施設の利用料・館内サービスの利用料金などが全て含まれている料金体系のこと
ただし、次のサービスは、オールインクルーシブには含まれず別料金がかかるので、注意してください。
- 客室冷蔵庫の中のアルコールドリンク・ソフトドリンク
- ディナー時のドリンク
私たち夫婦が宿泊して感じた、<彩りの渓流で伊達なひととき>をコンセプトにする「界 秋保」の高評価ポイントはこちらです。
- 紺碧色の広縁から名取川を見下ろし四季の移ろいを映し出すご当地部屋
- 星野リゾートならではの高いホスピタリティを体験できる多様なプログラム
- 雄大な渓流の音や風を感じられる足湯付きのテラスを併設したラウンジ
「界 秋保」の食事には、スタンダードな「大名会席」と特別会席「新伊達会席」があるのですが、今回は「界 秋保」への初めての宿泊で料理の実力は未知数だったこともあり、スタンダードな「大名会席」を予約して宿泊にのぞみました。
「界 秋保」にチェックインしてからチェックアウトするまでの流れ(モデルプラン)は、次のとおりです。
オープン直後の初めての宿泊で、予備知識もほとんどなかったため、実際のスケジュールから少し入れ替えて、「界 秋保」での滞在のモデルプランになりそうな過ごし方を組んでみました。
宿泊スケジュール(モデルプラン)
1日目 |
---|
14:30 チェックイン |
14:45 ウェルカムサービス |
15:00 ルームツアー |
15:30 足湯タイム |
16:15 温泉いろは |
16:30 入浴(大浴場) |
17:30 夕食 |
19:30 ご当地楽 |
20:15 テラスで夕涼み |
21:00 楽器の生演奏を鑑賞 |
22:00 就寝の準備 |
23:00 就寝 |
2日目 |
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6:45 起床 |
7:00 現代湯治体操 |
7:45 朝食 |
8:45 テラスで食後のコーヒータイム |
9:30 朝風呂 |
10:15 お土産ものをチェック |
11:00 チェックアウトの準備 |
12:00 チェックアウト |
1日目
14:30 チェックイン
仙台方面から「界 秋保」に行く場合には、仙台西道路・県道132号線を経由するのが一般的なルートとなり、今回もこのルートで「界 秋保」に向かいました。
「界 秋保」には半休をとって金曜日に泊まったので、道路も空いているし、天気も雲ひとつない青空が広がる快晴で、まさにvacation気分で、テンションも高めです。
秋保エリアに入ったら、名取川に架かっている湯の橋を渡って突き当りの県道131号線を右折し、「秋保風雅」の前も通り過ぎて道なりにひたすら進んでいきます。
しばらく車を走らせていくと、右手側に「界 秋保」の大きな建物がどーんと登場です!
「界 秋保」は秋保温泉エリアの中でも、温泉街からは離れた場所に位置していて、辺りには他に温泉宿はないので、大きな建物と看板を目印にすれば見逃して通り過ぎてしまうようなことはないと思います。
入口から敷地内に入っていくと、すぐ左側には広々とした駐車場があります(収容可能台数は約90台)。私たちは「山形座 瀧波」に宿泊した際に定員締切のため無料の朝ツアーに参加できなかった反省を踏まえて、かなり余裕をもって14時20分に到着しました。それでも先着の車が2台駐車されていたので、後れを取らないように急いで車を駐車します。
駐車場に車を停めたら、歩いてエントランスまで向かいます。大型の宿泊施設が立ち並ぶ秋保エリアの宿泊施設の中では、5階建ての「界 秋保」の建物は中堅クラスの規模で、建物の外壁は「きよ水」時代から大きく変わっていない感じでした。
外観で大きく変わったと感じたのでは、入口です。「きよ水」時代は、広い間口がとられた大きなガラス張りで、いかにも温泉旅館らしい入口だったのですが、これがエントランスドア以外は壁に変わっていて、エントランスドアも外からは内部がわからない縦格子仕様に変更されていました。
館外と館内の空間をきっちり線引きして、また外からは館内の様子がわからないようにして、ここが日常から非日常への入口であることをゲストに意識させる造りになっています。
エントランスドアをくぐると、横に長い廊下が続いていて、天井には風鈴(宮城県の伝統的工芸品の「松笠風鈴」)が吊り下げられています。ひとつひとつ手づくりで制作された風鈴が、目と耳の両方から日常から離れた空間に誘ってくれます。それにしても、エントランスドアをくぐり抜けてからも、ロビーにつながる長廊下を歩かせることでワンクッションを置いて非日常空間への期待を高めるなんて、憎らしい演出だと思いませんか。
鋳物のざらざらした表面に虫が食いつぶしたような無数の穴を模様にしているのが特徴の、銑鉄と砂鉄で制作される風鈴。1781年~1789年(江戸・天明年間)ごろ、仙台藩主から音色の良い風鈴を所望され、10代庄衛門が工夫を重ねて風鈴を創作し、献上したのが始まりと言われる。(参照:宮城県公式サイト)
廊下を進むと、、そこにはさらに縦格子のエントランスドアがもう一つ現れます。
そして、2つ目のエントランスドアをくぐると、、
緑に囲まれた落ち着きのあるロビーラウンジです!
ロビーラウンジには、仙台ガラス製のこけしや小鳥の置き物などが飾られていて、ショールームのような洗練された雰囲気も兼ね備えています。
フロントデスクは、宿の規模にあったシンプルなカウンターです。てっきりチェックインはカウンターでするものとばかりに思っていましたが、宿帳への記入はロビーラウンジのテーブル席で行いました。
私たちが到着したタイミングで、ちょうど先着の2組のゲストがそれぞれ客室へ案内されるところでした。私たちもいったんロビーラウンジの席に着席しましたが、夫が宿帳への記入を終えたところで、すぐに客室に案内してもらえました。チェックイン開始は15時~だったので少しロビーで時間をつぶすつもりが、予想外に早く客室に案内してもらえたので、出だしから少し得した気分です。
私たちが今夜宿泊する客室まではエレベーターで移動します。エレベーターはロビーラウンジのすぐ横に2基設置されているので、移動もラクチンです(ちなみに、エレベーターへの手前にあるのは、離れにある大浴場につながる渡り廊下への入口です)。
私たちが今回アサインされた部屋は4階の421号室です。本当は2名部屋で良かったのですが、2名部屋の予約がとれなかったので、今回の宿泊は3名部屋にしました。「界 秋保」では全49室のうちの30室が3名部屋なので、一番スタンダードなタイプの客室になります。
ここで、「界 秋保」の館内の配置を確認しておきます。
宿泊棟の2階に、フロント、ロビー、ショップ、ご当地楽ラウンジがあり、同じ宿泊棟の3階~5階はすべて客室になっています。また、宿泊棟の1階には、トラベルライブラリー(せせらきラウンジ)と食事処があります。館内図を見てのとおり、温泉棟の施設以外はかなりコンパクトにまとまっていて、滞在中は館内を歩き回ることなく過ごすことができます。
今回私たちがアサインされた客室は421号室ということなので、スタッフさんのアテンドでエレベーターで4階に移動します。そして、4階でエレベーターを降りたら、ひたすら右に向かって進んでいきました。
一本の廊下を進んでいくと、あっという間に今回私たちが宿泊する421号室に到着です。
ということで、スタッフさんに鍵を開けてもらい、いざ入室です!
14:45~ ウェルカムサービス
室内に入ったら、スタッフさんから滞在中の案内について一通り説明を受けます。
このタイミングで夕食と朝食の時間を指定しておきます。夕食は2部制になっていて、公式サイト経由の予約だと、宿泊日が近くなるとマイページからあらかじめ時間の希望を出しておくことができます。
- 夕食 【 17:30、19:30 】
- 朝食 【 7:45~9:00の間で選択可 】
忘れてはいけないのが、「界 秋保」での滞在の魅力の一つであるオリジナルプログラムの数々です。どれも定員が決まっているので、すべてに参加しようとする場合には、当日のチェックインは早めにしておくのが安全です。
(2024年4月26日時点)
- 温泉いろは 【 16:15~16:30 】
- ご当地楽(伊達な宴) 【 16:30~17:00、19:30~20:00、21:30~22:00 】
- 健康湯治体操 【 7:00~7:30 】
私たちは夕食を17時30分スタートに指定していた関係で、「ご当地楽(伊達な宴)」は、16時30分スタートを選択しました。ただ、実際に過ごしてみると、17時30分スタートの夕食では夕食後から21時~の楽器の生演奏までの時間が結構空いてしまうので、「ご当地楽」は19時30分スタートの枠を選んでおいたほうが、時間を効率的に使えてよかったかなと思いました。
プログラムの予約を無事に終えたら、最後にスタッフさんから部屋の鍵を受け取ります。部屋の鍵についているキーホルダーは、部屋番号が刻み込まれた秋保石に、仙台の七夕祭りをモチーフにしたストラップがあしらわれていて、とってもカワイイです!
客室にはウェルカムスイーツとして、仙台の人気和菓子店「まめいち」さんの「美人さんのおやつ」が提供されていました。また、説明終わりにスタッフさんが、お供に「ほうじ和紅茶」を淹れてくれました。どちらも宿泊棟2階のショップで販売されています。
仙台駄菓子のきなこ棒の中に胡桃と無花果を練り込んだ「美人さんのおやつ」は、優しい甘さとプチプチした食感が口の中に広がる高級な駄菓子という感じでした。ほうじ和紅茶は、今回初めて飲みましたが、ごぼう茶にも近い独特の香ばしい風味が特徴的でした。
15:00~ ルームツアー
客室で滞在中の説明を受け終えたら、あらためて客室をルームツアーします。「界」の代名詞の一つといえば、その地域の文化や風土に触れることができる「ご当地部屋」ですが、「界 秋保」では名取川の峡谷「磊々峡(らいらいきょう)」にインスパイアされた紺碧色の空間「紺碧の間」を客室に設えています。ここは開業直前のPRでもけっこう紹介されていたので、宿泊前から興味津々で期待が高まっていました。
玄関
まずは玄関部分です。玄関はいたってシンプルで、館内用の草履が備え置かれています。何よりリニューアルオープン2日目ということもあり、部屋じゅうに新築の家のような良い香りが漂っていて、とても心地よかったです。
玄関から室内にあがってすぐ左にはクローゼットが設置されています。ハンガーには半纏(はんてん)が掛けられていました。
サニタリースペース
クローゼットの奥には扉が2つあります。左手前のドアを開けてみると、こちらはトイレスペースでした。設置されていたのはTOTO製のタンクレストイレ(GG-J1)で、こちらも新品ピカピカでした。
となると、奥の扉の先にあるのは洗面所ですね。洗面台も広めにとってあるので、チェックアウト前の身支度も楽でした。洗面台に備え置きのハンドソープとスキンケアセットはどれも「界」オリジナルのもので、スキンケアセットは和漢生薬成分(紫蘇、芍薬、椿、茶実、茶葉、雪ノ下など)を配合したサロン仕様のものです。
洗面台の左側カウンターの上には風呂敷包みが2組置いてあって、これを開けてみると、使い捨てのアメニティ類がまとめられていました。
- ヘアブラシ
- コットン
- 綿棒
- ヘアバンド
- 歯ブラシ
洗面所に備え置きのヘアドライヤーは、Panasonic製のナノケアドライヤー(EH-NA2K、実勢価格約1万500円)でした。高価格帯のものでないのは、持ち帰られるリスクを考慮してのことでしょうね。
「界 秋保」には客室風呂はありませんが、シャワールームは設置されています(しかも、レインシャワー完備!)。大浴場のある温泉棟までは少し歩く必要があるので、チェックアウト前など時間がないときにはシャワールームがあるのは助かりますね。
シャワールームに備え置きのバスアメニティ(シャンプー・コンディショナー・ボディソープ)も、「界」オリジナルのものでした(大浴場に備え付けのバスアメニティも一緒でした)。
リビング兼ベッドルーム
サニタリースペースのチェックを終えたら、いよいよ「紺碧の間」が設えられたリビング兼ベッドルームのチェックです!
期待を裏切らない美しさ!
「界 秋保」の公式サイトでPRされているとおりの、外の自然景観を紺碧のフレームで切り取ったかのような美しい眺めを、実際に宿泊して自分の目で体感しました。
窓に近づき階下を見下ろせば、名取川の渓流を望むことができ、よりダイナミックな自然景観を目の当たりにすることができます。
当サイトでこれまでにレポートしてきたお宿の客室からの景観ランキングでは、「山人-yamado-」が個人的ナンバーワンですが、「界 秋保」の客室からの景観も上位に入ってくるレベルで素晴らしかったです。宿泊滞在中は、広縁のスペースが居心地がよくて、結構な時間をここで過ごしていました。
ちなみに窓のカーテンを閉め切ると、こんな感じです。
「界 秋保」のご当地部屋の設えは、広縁のスペースだけではありません。リビングの壁には、秋保に工房を構える「海馬(かいば)ガラス工房」の村山耕二さん制作による、仙台ガラスのアート作品が飾られています。光を受けて輝くアートで、川のせせらぎ、水面のきらめきを表現されているそうで、水紋のような独特な柄が印象的です。
江戸時代に仙台の城下町でつくられていた、仙台市内を流れる広瀬川の砂を原料とするガラス。自然豊かな仙台を象徴するような、美しい緑色が特徴(参照:「界 秋保」のPR記事)
ベッドは、1段高くなっている小上がりスペースに設置されています。界のために開発されたオリジナルブランドの「ふわくもスリープ」のベッドを今回初めて体験したのですが、とても寝心地が良くてぐっすり眠れました。
ベッドからちょうどいい距離にプラグコンセント·USBコンセントが設置されているなど、設備が新しいので不便を感じることはありませんでした。白石和紙を用いた障子には、よく見るとこけしの柄が隠れていたりして、小さな遊び心も盛り込まれています。
宮城県白石市で採れる良質の楮(こうぞ)を用いた和紙。宮城県の伝統的工芸品。強度と耐久性に優れ、紙衣のような衣服の素材としても使われている(参照:宮城県公式ホームページ)。
テレビの下の収納にはミニ冷蔵庫が設置されていました。冷蔵庫の中に入っているタンブラーの水は無料ですが、ドアポケットに入っているビール(ハートランド)とソフトドリンク(糀甘酒、100%りんごジュース)は別料金がかかるので、注意してください。
冷蔵庫の左側の引き出しには、備え付けのコーヒーカップ・グラスやお茶セット、そのほかコーヒーのドリップバッグ・蒸し生姜湯(どちらも界オリジナル)が備え置かれていました。
木製のカウンターデスクの上には、星野リゾート110周年記念の冊子(持ち帰り可)や客室ファイルが置かれていました。また、客室に備え付けの電気ケトルは、「Russell Hobbs(ラッセルホブス)」のものでした。
念のため、最後にWiFiを繋いで通信速度を測ってみましたが、110Mbpsの数値が計測されたので、通信環境も問題ありません。
「界 秋保」回の第1回目の今回はチェックイン~ルームツアーでなかなかの情報量になりましたが、星野リゾートの「界 秋保」での滞在はまだまだ情報盛りだくさんです。
ということで、次回は、「せせらきラウンジ(トラベルライブラリー)」や、温泉いろはなど「界 秋保」ならではのオリジナルサービスの内容を中心にレポートしていきます。
【続く】
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