癒しの貸切露天風呂と彩り鮮やかな和朝食!「オーベルジュ鈴鐘」の完全攻略ブログ[3/3]

今回も前回に引き続き「オーベルジュ鈴鐘」の完全攻略ブログのその3です。今回は「オーベルジュ鈴鐘」の最終回ということで、貸切露天風呂と2日目の朝食を中心にレポートしてきます。

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今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)

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1日目
15:00   チェックイン
15:15  ウェルカムドリンク・スイーツ  
15:30  ルームツアー
16:00  館内を散策  
17:00  入浴(客室温泉内風呂) 
18:00  ディナー
20:30  部屋でくつろぐ ⇐いまココ!
22:00  入浴(貸切露天風呂「鈴の湯」または「鐘の湯」) 
23:00  テラスでクールダウン  
23:30  就寝
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2日目
6:45   起床  
7:00   入浴(貸切露天風呂「鈴の湯」または「鐘の湯」)
8:00   朝食
9:00   チェックアウトの準備
10:00  チェックアウト
目次

1日目(続き)

20:30~ 部屋でくつろぐ

「オーベルジュ鈴鐘」での滞在のメインイベントであるディナーを終えたら、あとは部屋でまったりするために「香」の客室に戻ります。
ディナーを終えた頃にはあたりも真っ暗で、ライトアップされた中庭は日中とは少し違う雰囲気に変わっています。

夜の中庭

「香」の客室に戻ったら、くつろぎながらこまめに水分を補給して体にまわった酔いを醒まします。
夫は和室で寝転びながら、自宅から持参したiPadでyoutubeの動画をひたすら見ていましたが、私は「カッシーナ」のソファに座ってリビングに備え置かれていた雑誌をめくりながら、次に福島に来た際の旅行プランを妄想したりしてのんびり過ごしていました。

「香」の客室に備え置かれいた雑誌

「オーベルジュ鈴鐘」の客室に設置されたテレビでは、映画専門BSチャンネル「スターチャンネル」が無料で見れるので、めったに休みがとれない方は、この機会に映画でも見てのんびりするのもアリですよ。

22:00~ 入浴(貸切露天風呂「鈴の湯」) 

部屋でくつろいで少し酔いが醒めたら、せっかくなので私も貸切露天風呂に少しだけ行ってみることにします。

貸切露天風呂の脱衣所にはフェイスタオルとバスタオルが備え置かれているので、客室からバスタオルを持ち出す必要はありません

貸切露天風呂の浴場は「香」の客室のすぐ隣(中庭を挟んで母屋の反対真向かい)にあるので、気軽にふらっと行けちゃいます。
貸切露天風呂には、広めの「鐘の湯」(正面向かって左)とサウナ付きの「鈴の湯」(正面向かって右)の2つがあり、この時は「鈴の湯」が空いていたのでそちらを利用しました。

(左)「鐘の湯」の入口、(右)「鈴の湯」の入口

貸切露天風呂は内鍵しかなく、入口の木札が「貸切中」になっていなければいつでも利用できます。入口の木札を確認して空いていれば、木札を「貸切中」の文字の面に裏返してから、中に入り内鍵をかけます。

手前に設置されている脱衣所は、貸切露天風呂ということもありコンパクトですが、バスタオル・フェイスタオルの用意は十分で、ウォーターサーバーも設置されているので、風呂上がりにすぐに水分補給できました。

「鈴の湯」の脱衣所
「鈴の湯」の脱衣所

脱衣所に備え付けのアメニティ類は、客室の洗面所のものとほとんど同じですが、「鈴の湯」の脱衣所には虫よけスプレー(イハダ アウトドアスクリーン)とアルコール除菌スプレーがありました。あと、備え付けのヘアドライヤーは、客室とは違ってPanasonic製(イオニティ「EH-NE4E」)でした。

(左から)アルコール除菌スプレー、虫よけスプレー、フェイス&ハンドソープ
ヘアドライヤー(Panasonic製のイオニティ「EH-NE4E」)

そして、貸切露天風呂「鈴の湯」の浴場はこんな感じです。

水風呂
洗い場は2つ

貸切風呂なので浴槽もコンパクトで、定員4,5名といったところでしょうか。屋根付きなので、天候に関わりなく湯浴みを楽しめるのはよきです。

ただし、露天風呂とはいえ、周囲を目の届く範囲まで竹垣で仕切って視界を遮っているため、眺望はほとんどありません。また、隣の「鐘の湯」との境界も竹垣で仕切ってありますが、天井までは仕切られていないので、隣の「鐘の湯」で家族で湯浴みを楽しまれているとかだと少し声は耳に入ってくると思います。

参考までに、2日目の明るいところで撮影した「鈴の湯」の浴場はこんな感じです。

そして、2つある貸切露天風呂でも「鈴の湯」が「鐘の湯」と大きく違うところは、サウナが併設されているところです

貸切なのでサウナスペースは定員5,6名ほどですが、そもそもサウナを貸切で利用できるというサービス自体がめずらしいので(当サイトで無料の貸切サウナのサービスを紹介するのはおそらく初)、1回につき45分の時間制限があるとはいえ、かなり貴重だと思います。

もちろん水風呂と外気浴用の椅子・ベンチを含めて3点セットが揃っているので、時間内であれば繰り返しサ活を楽しむことができます(私はディナーで日本酒をけっこう飲んだため、今回はサウナは控えておきました)。

貸切風呂は通常は「別途料金」や「回数制限」がある旅館も多い中、こちらの貸切露天風呂は空きがあれば何回でも湯浴みもサウナも貸切で楽しめるという、1日に7組しか受け入れていないからこそ実現可能な太っ腹なサービスです。

貸切露天風呂(「鈴の湯」「鐘の湯」)の源泉は、客室温泉内風呂と一緒だったので、温泉の泉質にしか興味がないという方は、貸切露天風呂を使わないでも、客室温泉内風呂だけで満足できるかもしれません。

【「オーベルジュ鈴鐘」の「鈴の湯」「鐘の湯」の基本情報(温泉分析書、公式サイトより引用)】

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利用時間15:00~23:00/翌5:00~10:00
内容露天風呂、水風呂、サウナ(「鈴の湯」のみ)
源泉郡山市営第1号泉、第4号泉、第7号泉統合泉
泉質単純硫化水素泉(低張性-アルカリ性単純温泉)
泉温50.4℃
pH値9.18
効能きりきず、やけど、神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ
くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、胃腸病、リュウマチ、婦人病など
貸切露天風呂「鈴の湯」の温泉分析書

23:00~ テラスでクールダウン

貸切露天風呂を満喫して部屋に戻ったら、しばしテラスでクールダウンです。湯上りに部屋のウォーターサーバーの冷水を飲みながら、テラスで涼みます。ライトアップされた庭もいい感じです。

夜の「香」の客室テラス

夏の終わりから秋の初めにかけては、夜風が最高なんじゃないんでしょうか。気持ちよくて、椅子に掛けていると少しずつ眠気をもよおしてきます。

23:30  就寝

1日目最後の湯浴みを楽しみクールダウンを終えたら、後はもう寝るだけということで、就寝です。おやすみなさいzzz

2日目

6:45  起床

就寝がいつもより早めだったこともあり、起床も6時45分といつもより早めでした。

玄関のドアノブにこの日の朝刊(朝日新聞)がかかっていました。事前のリサーチでわかってはいましたが、こういう他の宿にはない気遣いってけっこう記憶に残ったりするんですよね。

「香」の玄関ドアにかけられていた朝刊

7:00~ 入浴(貸切露天風呂「鐘の湯」)

「オーベルジュ鈴鐘」の朝食は8:00または8:30スタートと遅めなので、朝食の前にもう一つの貸切露天風呂「鐘の湯」で朝風呂をしてきます。

2日目に貸切露天風呂を利用する場合には、朝食前にするのか朝食後にするのかが少し悩みどころですが、朝食が1番早くても8時と遅めなのに対してチェックアウトは10時と早めなので、慌ただしいいチェックアウトになるよりかは……ということで、貸切露天風呂での朝風呂は朝食前に済ませることにしました。

露天風呂の建物の左の入口で木札を「貸切中」の文字の面に忘れずに裏返して入室します。脱衣所は「鐘の湯」も「鈴の湯」とまったく一緒です。

(左)「鐘の湯」」の入口、(右)「鈴の湯」の入口
「鐘の湯」の脱衣所

そして、「鐘の湯」の露天風呂はというと、、貸切風呂とは思えない広さ!

「鐘の湯」は広めとの記載がありましたが、6,7名は入れそうな湯殿です。これぐらいの広さがあれば、小さな子ども何人かいても一緒に入れるし、他人の目も気にする必要もないしで、気兼ねなく天然温泉の湯浴みを楽しめるんじゃないでしょうか。
小さいほうの浴槽は水風呂ですが、「鐘の湯」はサウナは併設されていないので、こちらはあまり使うことはないかも。

貸切露天風呂(「鐘の湯」と「鈴の湯」)の洗い場に備え置きのバスアメニティ(シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、フェイス&ハンドソープ)は、客室の内風呂とは違って、POLAの「ESTHE ROYER(エステロワイエ)」シリーズでした。

貸切露天風呂に備え置きのバスアメニティ

「鐘の湯」も「鈴の湯」と同じく眺望がほとんどないので、一般的な露天風呂に比べると開放感が落ちてしまうのは否めませんが、貸切風呂らしからぬ浴槽のサイズや後ろに流れる五百川のせせらぎ音をBGMにできるなどのアドバンテージがこれをカバーしていて、朝から爽快な気分で湯浴みを楽しみました。

8:00~ 朝食

「鐘の湯」での朝風呂でスッキリしたら、最後の大イベントである朝食にのぞみます。

前日の夕食で「オーベルジュ」の実力を存分に示してもらったところですが、「オーベルジュ鈴鐘」は、楽天トラベルが主催した「朝ごはんフェスティバル 2015」で東北大会優勝・全国4位に輝いたという実績があるということなので、否が応でも朝食への期待値があがってしまいます。

午前8時にあわせて2階のレストランに向かうと、夕食の時と同じテーブル席に案内されました。

外からの景色も良く見えます

テーブルセットは夕食の時とは雰囲気がガラリと変わり、ブルーを基調としたコーディネートが組まれています。

ここで箸置きに注目すると、ギャラリーで見た「九谷焼 箸置きコレクション」です。

箸置き(男性用)
箸置き(女性用)

木箱にかけられていた和紙が取り払われると9仕切りの枠に配置された小鉢料理がその姿を現します。その後に続々とご飯、味噌汁、おかず各種が運ばれてきました。全て揃うと、深い青に色鮮やかなの朝食メニューが映えて何とも絵になる光景です。

ここからは、2023年10月1日の朝食で提供されていた料理を個別に紹介していきます。

箱膳

木箱にかけられていた和紙をめくると、「きれい!」とつい声に出てしまったほどのビジュアル。

箱膳

上段左から「とろろ」「明太子」「だし巻き卵」、中段左から「ごぼう胡麻和え」「野菜天」「山くらげの和え物」、下段左から「インゲン」「アサリのしぐれ煮」「冷ややっこなめ茸のせ」だったと思います。

すべてご飯のお供という感じで、濃い味付けに白米が進みます。山クラゲはたくあんと和えているようで、ポリポリと歯ごたえ抜群で、私が好きな味でした。

焼き魚

焼き魚は、「銀鱈(ギンダラ)」と「鮭」の2種でした。

焼き魚(ギンダラと鮭)

朝食にベストなサイズの小さめの切り身で、特にギンダラは身がぷっくりしていて滋味深く、これだけ美味しいギンダラを食べたのは記憶にありません。朝食で食べたギンダラがあまりに美味しく、これが「オーベルジュ鈴鐘」での滞在のハイライトとして記憶されています。

サラダ

サラダは、新鮮なレタス・パプリカ・ミニトマトに生ハムです。ドレッシングは胡麻ドレッシングでした。

サラダ

サラダはいたって普通のサラダで、「ゆと森倶楽部」や「山人-yamado-」で提供されたサラダのようなインパクトはなかったかな。

蟹焼売、温野菜、ウインナー

旅館での朝食では定番の「温野菜・ウインナー」と一緒に、「蟹焼売(カニシュウマイ)」の提供がありました。

カニシュウマイ、温野菜、ウィンナー

あっさりしている蒸し物が朝食向きのメニューなのは言うまでもありませんが、クリームチーズ×マヨネーズソースのコクが補い、とてもバランスのいい味でした。ビックリしたのは蟹焼売(カニシュウマイ)です。カニシュウマイも過去一のシュウマイの味で、朝食の料理の中ではギンダラとカニシュウマイの2品が抜きんでていたという印象です。

茶碗蒸し

こちらも朝食の定番料理「茶碗蒸し」です。

茶碗蒸し

上品な出汁の味が効いた茶碗蒸しも、同じくあっさりメニューのため、スルスルと胃に入っていきます。

ご飯、味噌汁

ご飯と味噌汁はオーソドックスな白飯と麩と海藻の味噌汁です。

白ご飯と味噌汁

ご飯はお替り自由です。ご飯のお供になる小鉢の種類が豊富なため、2杯はいけちゃうところですね。

デザート、コーヒー

食後には、デザートのヨーグルトとコーヒーです。

ヨーグルトとホットコーヒー

ヨーグルトもトッピングにグラノーラと無花果のソースをもってくることで、印象に残る味になっていました。酸味があまり強くないヨーグルトだったため、ソースのふんわりとした甘さが引き立ちます。


夕食に続いて、朝食でも評判どおりの総合力の高さを見せつけられました。想像通りの美味しさに加えて、朝食の全メニューが並んだところの画は、眺めていたくなるような美しさでした。一輪挿しの横にある醤油差しですら、インテリアの一部かと思うほどおしゃれで存在感抜群で、一流レストランのように美的センスも常に磨かれているんだなぁということが伝わりました。「オーベルジュ鈴鐘」での滞在の際には、館内の調度品や食器などにも目を向けて楽しまれることをおススメします。

9:00~ チェックアウトの準備

朝食を終えて部屋に戻ると、午前10時のチェックアウトまでの最後の1時間を過ごします。

あと1時間で広々した「香」の客室ともお別れかと思うと名残惜しさは感じますが、チェックアウトに向けた準備を進めていきます。夫のほうは、残されたわずかな時間の合間を縫うように最後に客室内風呂に入浴していました。

10:00  チェックアウト

午前10時になれば、レセプション(フロント)に部屋の鍵を返して精算を済ませてチェックアウトです。

チェックアウト前のタイミングで、女将さんに磐梯熱海周辺のスポットについて少し尋ねたら、スタッフさんも巻き込んで色々と提案してくれ、最後までとても丁寧なおもてなしをしていただきました。

磐梯熱海の立ち寄りスポット

番外編ですが、チェックアウト前に女将さんから教えてもらった、磐梯熱海温泉のフォトスポットと有名店に寄ってみましたので、簡単に紹介します。

あたみ観音

川沿いにひっそり佇む観音様は、幹線道路沿いからは見えません。本来磐梯熱海温泉の象徴となるように温泉街の目立つ場所に建設予定だったものが、反対意見もあって五百川の川沿いにひっそりと佇むことになったとのこと。私たちも観音様の上半身像を見たのはこれが初めてのことで、珍百景の一つに認定できるのではないでしょうか。具体的な所在場所は、「オーベルジュ鈴鐘」に泊まった際に、女将さんに尋ねれば教えてくれますよ。

あたみ観音

其ノ四文具店

「其ノ四文具店」は、磐梯熱海温泉駅近くの文房具のセレクトショップです。SNSで人気とのことで、店内は万年筆はじめ、文房具が多岐にわたり販売されていました。文具好きな人にはたまらないことはもちろん、私も童心に帰った気分で店内を散策しました。

「其ノ四文具店」
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この記事を書いた人

山形県出身、宮城県仙台市在住。
30代の既婚の女性です。
結婚3年目を迎える共働きの子なし夫婦の妻のほうをしています。
旅行は遠出よりも近場派。
東北の宿泊施設をめぐるのが大好きで、月に1,2回のペースで東北各地の宿に泊まっています。
色々な旅行ブログをのぞいているうちに自分にも有意義な情報発信ができるかもと考えて、このサイトを立ち上げました。
当サイトのモデルプランを参考に滞在中のスケジュールを組んでもらえれば宿での滞在時間がより充実したものになる思うので、是非のぞいていってください。

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