さて、前回に引き続き「八甲田ホテル」の宿泊レポートのブログ記事その2です!今回はディナー前の入浴からディナータイムへと続きます。
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今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)
1日目 |
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8:30 出発 |
13:00 道中で昼食、観光 |
15:00 チェックイン |
15:30 ルームツアー |
16:00 館内を散策 |
17:00 入浴(男性:酸ヶ湯温泉、女性:大浴場) ⇐いまココ! |
18:30 ディナー |
20:00 バータイム |
21:30 入浴 |
22:30 就寝 |
2日目 |
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6:30 起床 |
7:00 朝食 |
8:00 入浴(男性:大浴場、女性:酸ヶ湯温泉) |
9:15 コーヒータイム、チェックアウトの準備 |
10:00 チェックアウト |
1日目(続き)
16:30~ 入浴(男性:酸ヶ湯温泉、女性:大浴場)
八甲田ホテル宿泊の大きな特典といえば、宿泊中は姉妹館の「酸ヶ湯温泉旅館」の温泉(大浴場「ヒバ千人風呂」、小浴場「玉の湯」)をいつでも無料で利用できることです。
有名な「ヒバ千人風呂」は普段は混浴ですが、【20:00~21:00】と【8:00~9:00】の時間帯に限っては女性専用風呂になります。私たち夫婦は普段ディナー前の時間帯に入浴を済ませておくことが多いため、私は2日目の【8:00~9:00】の時間帯を狙って酸ヶ湯温泉に行くことにして、1日目は私は「八甲田ホテル」の大浴場で、夫は酸ヶ湯温泉でそれぞれ入浴してくることにしました。
このセクションでは、酸ヶ湯温泉での入浴について取り上げたいと思います。
「八甲田ホテル」から「酸ヶ湯温泉旅館」までは歩いても行けますが、約1㎞の距離があるので、時間のことを考えれば自家用車または送迎バスで移動したほうが効率的です。ただ、すでにお伝えしたとおり、送迎バスは2023年7月から定時の運行に変更されているので、自家用車で来ている方は「酸ヶ湯温泉旅館」まで自家用車で行ってしまったほうが、スケジュールを立てやすいでしょう。
自家用車で「八甲田ホテル」から「酸ヶ湯温泉旅館」に行く場合、出発の際にフロントに部屋の鍵を預けて、酸ヶ湯温泉を利用したい旨を伝えると、酸ヶ湯温泉の利用券を人数分渡してもらえるので、忘れずに受け取ってから出発しましょう。
「八甲田ホテル」から「酸ヶ湯温泉旅館」までの所要時間は車だと約5分とけっこう近く、道中には酸ヶ湯キャンプ場や八甲田山の登山口もあります。
ということで、あっという間に「酸ヶ湯温泉旅館」に到着です!
「酸ヶ湯温泉旅館」の専用駐車場は建物前と道路を挟んだ真向いの2ヶ所がありますが、1日目に夫が行った時も2日目に私が行った時も駐車スペースが埋まっているほどの盛況ぶりでした。
正面玄関の自動ドアを通って、建物の中に入っていくと、人、人、人。ここが八甲田の山の中であることを忘れてしまうくらいに賑わっていて、酸ヶ湯温泉の人気っぷりをまざまざと見せつけられました。
正面玄関右には日帰り入浴用の券売機が設置されていて、日帰り入浴の方は券売機から入浴券を買い求めることになります。
正面玄関から入ってすぐ左には、バスタオルとフェイスタオルが積み重ねて置かれています。フロントに酸ヶ湯温泉の利用券を提示すれば、バスタオルとフェイスタオルを1枚ずつ渡してくれます。タオルを受け取ったら、靴を鍵付き下足箱に預けて館内に進みます。
ここからは、1日目に酸ヶ湯温泉を楽しんだ夫が撮影した写真とともに、湯治棟・旅館棟以外の「酸ヶ湯温泉旅館」の館内を紹介していきます。
ロビー
正面玄関から建物の中に入ると目の前には広大なロビースペースが広がっています。突き当り左には劉備玄徳をモデルにしたねぶたが展示されていて、右には「木霊清水(こだましみず)」(八甲田山中の木々の根本から湧き出した清水)が提供されていました。
「ヒバ千人風呂」
酸ヶ湯温泉の代名詞といえば、混浴大浴場の「ヒバ千人風呂」です。正面玄関からまっすぐ奥に進むと、突き当り右に「ヒバ千人風呂」の入口が現れます。男性は左側の扉から、女性は右側の扉から、中に入ります。入口付近にロッカーがあるので、貴重品はこちらのロッカーに預けてから入りましょう。
脱衣所自体は広くもなく、こじんまりとした感じです。女性側は、「四分六分の湯」の湯船の途中まで間仕切りで仕切られているので、混浴の時間帯であってもこの壁の内側であれば、気を遣わず入浴できるかもしれません(ただし狭いので、やはり女性専用時間帯のほうが、開放感がありリラックスできそう)。また、売店で湯あみ着(1,000円)を購入することもできますが、男性入浴客のほうは裸なのでやはり難易度が高そうです。
大浴場「ヒバ千人風呂」の中には「四分六分の湯」「熱の湯」「冷の湯」「湯瀧」があり、それぞれ源泉が異なります。約4mという天井の高さと160畳もの広さを有しながら、視界を遮る柱が1本もない、総ヒバ造りの浴場内、そして黙々と湧き上がる湯気が渾然一体となり、まるでタイムスリップしたみたいにノスタルジックな感覚になりました。浴場内は撮影禁止のため、「八甲田ホテル」のパンフレットに掲載されていた酸ヶ湯の写真と公式サイトの画像をお借りしています。
源泉100%かけ流しの温泉は、海抜900メートルにあることから清らかな空気と高地気候が相まって、3廻り10日で万病に効果が表れると、湯治客にも人気の泉質です。
【混浴大浴場「ヒバ千人風呂」の基本情報(泉質等は温泉分析書より引用)】
場所 | 本館1階 |
利用 時間 | 7:00~17:30(日帰り入浴の場合) 24時間利用可(宿泊の場合)※4:30~5:00は清掃時間 |
源泉 | 四分六分の湯:酸ヶ湯温泉(四分六分の湯) 熱の湯:酸ヶ湯温泉(熱湯) 冷の湯:酸ヶ湯温泉(鹿の湯、冷の湯(大)(小)混合泉) |
pH | 四分六分の湯:pH1.5 熱の湯:pH1.71 冷の湯:pH1.5 |
泉質 | 四分六分の湯:酸性・合鉄・含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉 熱の湯:酸性・含硫黄・二酸化炭素・鉄(Ⅱ、Ⅲ)–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉 冷の湯:酸性・合鉄・含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉 |
効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、痔症、冷え性、きりきず、 やけど、慢性皮膚病、動脈硬化症、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症 |
■「四分六分の湯」
お湯は42.5℃前後と少し熱めのため、私は交互にお湯に浸かったり、出て休んだりを繰り返していました。美しい乳白色系の酸性硫黄泉のため硫黄の香りが強いかな?と思いきや、そこまで強くないため、湯浴みを楽しむことができました。総ヒバ造りの内装を眺めながら酸ヶ湯のお湯に浸かる時間は、何とも言えない贅沢な時間です。
ただし、飛沫が目に入ってしまうと、結構しみるので注意してください。
■「熱の湯」
熱の湯は41℃前後と、四分六分の湯よりも温度が低めのため、長く温泉に浸かっていたい場合には一番おススメです。
■「冷の湯」
かぶり湯のため入ることはできません。38℃前後とかなりぬるめです。
■「湯瀧」
四分六分の湯で熱くなったら、打たせ湯に行き休憩をしていました。約3メートルの高さから長距離移動で疲れた肩と腰にお湯をピンポイントに当てると、これがまた気持ちいい。
小浴場「玉の湯」
大浴場「ヒバ千人風呂」には洗い場がないため、体を洗いたい場合には、洗い場が設置されている小浴場「玉の湯」を利用します。男湯と女湯の浴場はかなり離れた場所にありますが、浴場までの案内看板もあるので迷うことはありません。
「玉の湯」は男湯・女湯ともにこじんまりました小さめの浴場です。「ヒバ千人風呂」と源泉は異なりますが、女性浴場はヒバ造りで、源泉かけ流し酸性硫黄泉で白濁の泉質です。シャワーやシャンプー・コンディショナー・ボディソープも完備してあります。お湯の温度は42℃前後と、「四分六分の湯」と「熱の湯」の間くらいの温度になっています。こちらも浴場内は撮影禁止のため、公式サイトから画像をお借りしています。
【小浴場「玉の湯」の基本情報(泉質等は温泉分析書より引用)】
場所 | 男性浴場:1号館1階、女性浴場:旅館イ棟2階 |
利用 時間 | 9:00~17:00(日帰り入浴の場合) 24時間利用可(宿泊の場合)※1:00~3:00、8:00~9:00は清掃時間 |
源泉 | 酸ヶ湯温泉(鹿の湯、冷の湯(大)(小)混合泉) |
pH | pH2.03 |
泉質 | 酸性・含硫黄–アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性酸性高温泉) |
効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、 くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
「御鷹々々(おんたかたかたか)サロン」
小浴場「玉の湯(男湯)」の通路を挟んだ向かいには、「御鷹々々(おんたかたかたか)サロン」という日帰り入浴の方も利用ができる休憩スペースがありました。風情たっぷりの窓の外の景色を眺めながら、湯あがりの体をのんびり休ませることができます。
「ねぶたロビー」、「温泉療養相談室」、手もみ処「ご褒びの部屋」
「御鷹々々(おんたかたかたか)サロン」の隣には、「ねぶたロビー」という休憩スペースもあり、その奥には「温泉療養相談室」と手もみ処「ご褒びの部屋」が隣接して設置されていました。
「温泉療養相談所」では看護師さんに正しい入浴方法などを無料で相談できるみたいですが、夫が行った時も私が行った時は時間外でした。手もみ処「ご褒びの部屋」のメニューには「もみほぐし15分1650円」というお手軽なコースもあったので、入浴ついでに気軽にマッサージを受けることができますね。
「棟方志功ギャラリー」、軽食·喫茶「ぶな林」
酸ヶ湯を愛した棟方志功は、湯治をしながら作品を彫られていたようで、小浴場「玉の湯(男湯)」に隣接して当時の写真が展示されているギャラリーがあります。それとは別に3号館の奥には、季節により様々な企画展が行われるギャラリ―もあるようです。
また、私が行った時間は営業時間外でしたが、「棟方志功ギャラリー」の廊下を奥に進んだところには軽食・喫茶「ぶな林」(営業時間11:00~15:00 L.O.14:30)があります。
本館の正面突き当りを左に曲がって1号館に続く通路沿いに、「玉の湯(男湯)」「ねぶたロビー」「温泉療養相談室」「ご褒びの部屋」「御鷹々々(おんたかたかたか)サロン」「棟方志功ギャラリー」「ぶな林」が両側に並ぶようにして配置されています。
売店
「酸ヶ湯温泉旅館」の正面玄関を入ってすぐ右には売店につながっている入口があります。「八甲田ホテル」よりも売店の品揃えが豊富だったので、時間があれば青森土産はこちらで選ぶのも良いかもしれません。お土産選びについ長居をしてしまったほどです(嶽きみのスープと、酸ヶ湯温泉のコーヒーを購入しました)。酸ヶ湯温泉は湯治客の宿泊も多いため日用品も販売されています。また、外では青森市のソウルフード「生姜みそおでん」も販売されています。
「八甲田周辺ガイド受付カウンター」
売店の入口の右隣には「八甲田周辺ガイド受付カウンター」もありました。こうしたアクティビィティの提供も、八甲田の主峰「大岳」の麓という場所の特性が生かされていますね。
事前のリサーチでは「酸ヶ湯温泉旅館」は食事の評価でいくつか辛辣な意見が出ていたため、私たち夫婦は最終的に「八甲田ホテル」のほうを選びましたが、温泉は最高だし昭和の趣きをそのまま残している館内の雰囲気もノスタルジーに溢れていて素敵だったので、一度は宿泊してみたい宿リストにしっかり入れておきます。
18:30~ ディナー
ディナー前の入浴を済ませたら、18時30分~お待ちかねのディナータイムです。私たちは有名なフレンチコースを予約していましたが、夫が酸ヶ湯温泉を満喫しすぎたせいで、「八甲田ホテル」に帰ってきたのがディナータイム直前で少し焦りました(汗)。
ディナーの会場は、本棟1階のメインレストラン「MeDeau(メドー)」。青森弁でおいしいを意味する「うめーどー」が由来とのことで、ラウンジバーの「PLATTO(プラット)」といい施設のネーミングにダジャレが効いています。
ダジャレの効いたネーミングとは裏腹に、「MeDeau(メドー)」のディナーは、じゃらんの「泊まって良かった宿大賞2021」の夕食部門で【東北エリア(50~100室部門)】第1位を獲得するなど、その正統派フレンチが高い評価を得ています。
「MeDeau(メドー)」は、食事だけでなく総木造建築の建物の造りでもかなりの評判を得ています。そのため、「MeDeau(メドー)」の全体的な内観を写真におさめておきたくて、ディナー前に「MeDeau(メドー)」内部の写真2,3枚だけ撮影させてもらえないかとお願いしたところ、スタッフさんのご厚意でご了承いただき、レストラン内の写真を少しだけ撮らせていただきました。
やや間口が小さめの入口ドアを開いてレストランの中に入ると……
映画やドラマの中でしか見ないエレガントな大空間。。
8mを超える天井高で開放感がハンパない。しかも、柱と梁の接合部にはほとんど金物を使用せずに「早川式カンザシ工法」という日本の木造建築の伝統工法である「四方差し」を応用した技術が用いられているので、ホール全体が広々としていることと相まって、とっても重厚な雰囲気が実現されています。
また、シャンデリアをはじめとした煌びやかな調度品の数々がレストランの格調の高さをより一層引き立ています。この素敵な形のシャンデリアは、ホテルオリジナルです。日本でデザインしアメリカで製作されました。
料理ももちろん楽しみでしたが、このエレガントな雰囲気を味わいたかったのも、フレンチコースを選んだ理由でした。
私たちのディナーの開始時刻は18時30分だったこともあり、私たちがレストランに入場した時点では会場は8割くらいが埋まっていました。お着物のご婦人もいらっしゃって、素敵な過ごし方だなぁと、しみじみ。
ボルドーのテーブルクロスに、カラトリーが順番に並べられた状態のテーブルに着席し、ディナーメニューに目を通していると、これから体験する正統派フレンチスタイルに様々な想像がかきたてられ、遊びに出かける前の子どもの気分です。
…の前にまずは飲み物ということで、ここはフレンチに合わせてワインにしたいところですが、風呂上がりの泡を求める気持ちが勝ってしまい、夫はビール(「アサヒ ペール エール S」(700円))、私はまるでビールのような見た目のシードルを注文しました。
こちらは摘果作業で摘み取られ、本来捨てるリンゴを生かして作られたもりやま園さんの商品、「テキカカシードル」(1,100円)です。リンゴ栽培で、収入になる収穫されるリンゴはたったの15パーセントほどで、75パーセントは捨てられるそうです。廃棄予定のリンゴを、自社開発の技術でシードルとして生まれ変わり商品化されています。シードルを注ぐと泡が高くなりまるでビールのような姿に。味はしっかりリンゴの風味が感じられ、リンゴの香りが鼻を通ります。
そうこうしているうちに最初の1品目が提供されて、いよいよディナーがスタートです!
最初の前菜は「下北半島風間浦産 生雲丹と野菜のジュレ」です。ジュレはトマト、玉ねぎ、セロリが使われていますが、まるでトウモロコシが使われていると思うくらい野菜の甘味が感じられました。コースの最初から体験したことがない味に出会い、次に続く料理にも期待に胸が躍ります。
次は「三陸沖 イナダのミキュイ 黒にんにくのアイオリソース」です。脂が少ないイナダですが、火の通り方が絶妙なためさっぱりしつつもジューシーさも感じられます。このくらいの軽めの料理が、コースの前半には ピッタリ。ソースに「にんにく」の名称が使われているため、がつんとニンニク風味が口に残るかと思いきや、「黒にんにく」のためにんにく特有のにおいはなく、むしろフルーティーな甘味を感じます。このタイミングでバゲットも頂いたので、ソースをつけて少しずつほおばりました。
テーブルのカーネーションに目を向けていると、「実はこれ、花瓶ではないんですよ」とスタッフさんが教えてくれました。幻の芋焼酎「チンタラリ」の空瓶を使用しているとのこと。実際に「チンタラリ」の空き瓶だと気づくお客さんもいらっしゃるそうです。あとで調べたら16,500円もの高級酒だということに驚き。遊び心が素敵です。
続いては「フォアグラのスモークとイチジクのキャラメリゼ」です。こっくり滑らかな舌触りを感じさせるフォアグラに、下にはパウンドケーキ、上にはキャラメリゼされたイチジクがのっています。完熟した果物の甘さ×フォアグラって、 美味しい組み合わせですね…。
スープは「岩木山麓”嶽きみ”のスープ」です。青森県産の圧倒的甘さのトウモロコシ、嶽きみをそのまま味わうことができます!このスープはいくらでも飲めるくらい好きです。一度新鮮な嶽きみをそのまま生でかぶりついて、甘さを直に感じてみたいなぁ。
さらに続いて魚料理に突入です。「青森県外ヶ浜沖 平目のグリル ビガラードソース」です。平目の下にはグリルされた大茄子、上には、オレンジの果肉とブルーチーズ風味のクリーム。淡白な平目をブルーチーズのコクが補い、一緒に食べるとこれまた美味しい。見た目にも美しく、夫はこの料理を特に気に入ったようでした。
肉料理は「”あおもり牛”フィレ肉のグリル ガーリック風味」です。焼き方は夫はミディアムレア、私はミディアムにしました。お肉の美味しさはもちろんですが、この皿では野菜が珍しいな、と。ペーストはひよこ豆のペーストでしたが、大きな豆の形の野菜はアピオスという栄養価の高いイモの一種、タケノコのような野菜はマコモダケとのことです。この野菜も地産のものでしょう。
デザートには「ピーチメルバ」が登場しました。乾燥リンゴの形のクッキーでしょうか、かわいらしい見た目です。イチゴのソース、バニラアイス、甘く煮た桃の三位一体感が素晴らしく、お腹がいっぱいでも不思議と入っちゃうんですよね…。
最後は二人ともコーヒーをチョイス。八甲田山の伏流水で淹れたコーヒーと、デザートを交互に味わうとまさに至福です。いつもはコーヒーを敬遠しがちな夫も、美味しい水で淹れたこちらのコーヒーを絶賛。コーヒーは翌日売店でまた買っちゃいました。
外が暗くなるにつれて窓にシャンデリアの光が反射し、レストラン場内の煌びやかさが一層増していきます。一皿一皿のフレンチの美味しさもさることながら、このような煌びやかな大空間でのディナーの雰囲気を味わうことも、めったに体験できることではないので、料理と一緒にこの素敵な空間もしっかりと堪能させていただきました。
ドレスコードもあるので、最初は少し肩ひじ張りつつディナーにのぞんでいた私でしたが、スタッフの方も気さくに話しかけてくれて、終始リラックスしながらディナータイムを過ごすことができました。
和食処「寒水(しゃこみず)」
「八甲田ホテル」は夕食は、メインレストラン「MeDeau(メドー)」でのフレンチ以外に和食もあり、和食を選択した場合には、和食処「寒水(しゃこみず)」が夕食会場になります。
和食処「寒水(しゃこみず)」はD棟1階にあり、D棟2階にあるコンベンションホール横を少し奥に進んだところにある階段を下りていくと、正面に和食処「寒水(しゃこみず)」が位置していて、その右隣が大浴場の入口(男湯・女湯)になっています。
「寒水(しゃこみず)」の名前は、八甲田山中「寒水沢(かんすいざわ)温泉」が由来で、和食処では浴衣のまま食事を楽しむことできます。浴衣での館内移動がNGの本棟ではなく宿泊棟のD棟の中にあるため、温泉に浸かってさっぱりした後に気兼ねなく夕食を楽しめそうですね。
和食処「寒水(しゃこみず)」の内観写真は、公式サイトからお借りしています。
フレンチが有名な八甲田ホテルですが、事前リサーチでは、和食の美味しさに触れた口コミも多く「特に魚介類が美味しい」「手が込んでいる」などの声もあり、夕食を夫婦二人であえて和洋別々に食べるか悩んだほどです。次に宿泊する時には、青森県の地酒を片手に和食に舌鼓を打つのもいいなぁ~。
20:00~ バータイム
ディナーを終えて、部屋に戻ってゆっくり過ごす…という選択肢もありますが、私たちはブログのネタ探しも兼ねて本棟にあるラウンジバー「PLATTO(プラット)」に、ぷらっと寄ることにしました。
日中の明るい空間から一変し、夜はオレンジ色の明かりが灯る大人な雰囲気のバータイムの空間に転じています。中央にはグランドピアノが配置され、入口行ってすぐ左の天井付近にはアラスカオオカミの毛皮が飾られています。暖炉もあるのですが、この時期は稼働していませんでした。寒くなってきた季節に、燃え上がる暖炉の近くで飲むお酒は、雰囲気最高でしょうね。
満腹な二人のお腹にはもう食べ物は入らず、ここは飲み物だけを一人一杯ずつ注文。青森県鶴田町のスチューベンを使った果汁100%の「濃厚なスチューベンジュース」(1,300円)と、カシスリキュールをベースにドライアップルシードルを加えた「アオモリ・ロワイヤル」(1,200円)です。青森はリンゴのイメージが真っ先に思い浮かびますが、このスチューベンというブドウの品種は、青森県鶴田町が生産量全国第一位とのことです。味が濃く、とっても甘味が強い品種だなと感じました。
このラウンジバー「PLATTO(プラット)」では、ゆったりとした時間の流れを感じます。青森のブドウやカシスを生かしたジュース、カクテルを片手に、ぼーっと感慨にふけるもよし、カップルや友達同士会話を楽しむもよし、八甲田ホテルでしか経験できない貴重なバータイムは、きっといい思い出として残ることでしょう。
21:30~ 入浴
お部屋にいったん戻って、キリっと冷たい八甲田の伏流水で、お酒で乾いたのどを潤します。少しだけごろごろして酔いを覚ましてから、再び大浴場に向かい本日2回目の入浴タイムです。
実は「MeDeau(メドー)」でのディナーがドレスコードがあった関係で、私は1回目の入浴タイムではメイクを落とさなかったため、ここで初めてメイクを落として完全なリラックスモードになったのでした笑。
「八甲田ホテル」の大浴場については、次回の記事で朝食と一緒にレポートしたいと思います。
22:30 就寝
翌日にチェックアウトした後も青森観光のスケジュールが予定されていたことと、朝食と酸ヶ湯温泉の女性専用時間の入浴のために早起きしなければいけないことを踏まえ、22時台には就寝です。長距離移動で少し疲れていたこともあって、この日はぐっすりと眠ることができました。
【続く】
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