前回に引き続き「山人-yamado-」のブログ記事その2です。「山人-yamado-」の魅力をたっぷり紹介したいと思います。
今回は、源泉かけ流しの客室内風呂と、待ちに待ったディナーのご紹介です。ディナーは特に「味」・「見た目」・「サービス」すべてがハイレベルで至福の時間を過ごすことができたので、ぜひ最後までご覧いただきたいです。
記事内のリンクには一部アフィリエイト広告を含みます
今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)
1日目 |
---|
15:00 チェックイン |
15:15 ルームツアー |
15:45 ウェルカムドリンク・スイーツ |
16:15 館内を散策 ⇐いまココ! |
16:45 客室内風呂に入浴 |
18:00 ディナー |
20:30 テラスで夕涼み |
21:30 貸切野天風呂で湯浴み(1回目) |
22:00 夜食 |
23:00 就寝 |
2日目 |
---|
7:00 起床 |
7:30 朝食 |
8:45 お土産物をチェック |
9:30 貸切野天風呂で湯浴み(2回目) |
10:15 ティータイム・チェックアウトの準備 |
11:00 チェックアウト |
1日目(続き)
16:15~ 館内を散策
大自然の景観と渓流のせせらぎを堪能しながらウェルカムドリンク・スイーツをいただき、移動で消耗したエネルギーをチャージしたら、入浴前に館内を軽く散策して回ってみます。
ここで館内図の再登場です。
館内を散策と言っても、「山人-yamado-」は全12室のこじんまりした小宿で、共有スペースも限られているので、簡単に紹介していきますね。
読書室
「山人-yamado-」のラウンジ兼読書スペースとして設けられているのは、「読書室」です。
「読書室」は、フロント横に設置された階段を上がったところに、まるで屋根裏部屋のようにひっそりと設けられています。
「読書室」のスペースには、テーブルとチェアが3セットほど設置されていて、こじんまりはしていますが、読書に没頭するにはもってこいの静かな空間です。
本の品揃えはというと、地元岩手県に関連する本(宮沢賢治関係や岩手県が舞台の小説など)や「山人-yamado-」らしい自然関連の本(花、樹木、昆虫等など)・旅行本などに混じって、雑誌も一部取り揃えがありました。「読書室」に置かれている本は、「読書室」でそのまま読むことができるほか、フロントで申し込めば部屋に持っていくこともできます。
製氷機・喫煙スペース(デッキテラス)
「山人-yamado-」のお食事処「福膳坊」の入口付近には、製氷機が設置されているので、氷が必要になったら、客室にあるアイスペールに氷を入れて客室まで持ち帰ることができます。
また、「山人-yamado-」の客室は全室禁煙ですが、デッキテラス(製氷機の設置場所のちょうど裏にあります)が喫煙スペースに指定されていて、こちらで喫煙可能です。
私たち夫婦は非喫煙者なのでわかりませんが、美しい山の景色に囲まれながらたばこで一服するのは、爽快感が一味違うんじゃないでしょうか。
他の客室
共有スペースではありませんが、ここで他の客室についても簡単に紹介しておきます。
既に紹介したとおり、「山人-yamado-」の全12室の客室(すべて天然温泉掛け流し半露天風呂付)は、4室ずつ「麓樹坊」「麓花坊」「靖山樓」の3つの宿泊棟にわかれています。
宿泊棟 | 部屋の種類と床面積 | 3名利用 | 渓流沿い | テラス | メゾネット |
---|---|---|---|---|---|
麓樹坊 | 桂 / 椈 52.01㎡ ※3名利用可 水木 / 黒文字 48.37㎡ | ||||
麓花坊 | 雪椿 47.13㎡ ※3名利用可 蕗の薹 / 堅香子 / 羊草 40.82㎡ | ||||
靖山樓 | 萌木 / 深緑 / 錦 / 雪華 46.12㎡ |
料金的には「麓樹坊」と「麓花坊」の3名利用可の客室が特に高く(【桂>椈>雪椿】の価格順)、残りの客室は【麓樹坊>麓花坊>靖山樓】の価格順になっています。
私たちは、youtubeやblogで事前リサーチをしていて、「山人-yamado-」に宿泊するのなら、多少お値段がはっても渓流沿い+テラスがある「麓樹坊」か「麓花坊」の客室は満足感が全然違うだろうと思っていたので、そのどちらかの客室でハリウッドツインタイプの客室(水木 / 黒文字、蕗の薹 / 堅香子 / 羊草)を候補にしていました。
また、今回の宿泊は記念日のお祝いも兼ねていたので、1番グレードの高い「桂」も考えましたが、多くのインフルエンサーやブロガーの方々が取り上げていて客室の雰囲気が大体わかっていたので、宿泊した時の驚きが少なくなってしまうような気がして、客室のロケーションと広さを総合的に考慮して、最終的に「黒文字」に決めました。
「山人-yamado-」に初めて宿泊する場合には、渓流沿いの麓樹坊か麓花坊の客室を強くおススメしますが、貸切野天風呂「湯場一寸」でも渓流沿いの眺めを堪能できるので、景観よりもコスパという方は「靖山樓」の客室も候補になってくると思います(ただし、「靖山樓」の客室は、食事処や貸切野天風呂への移動の際にはフロント前を通過しなければならならず、少しだけ不便な点にも注意が必要です)。
そもそものサービスの質が高いことや(特に食事の時に実感)、貸切野天風呂も最低2回楽しめることを考えると、どの部屋に泊まってもかなりの満足度になるとは思います。ただ、今回の宿泊では、渓流沿いの豊かな自然がゆるやかな時間の流れを作り上げているのを実感したので、よければお財布と相談して「麓樹坊」か「麓花坊」の客室への宿泊を検討してみてください。
16:45~ 客室内風呂に入浴
館内の散策を終えたら、18時に予約したディナーに備えて、客室内風呂に入浴します。
お風呂に入る前に、まずは脱衣室のチェックです。
廊下の突き当りは脱衣室・洗面所のみかと思いきや、同じスペースにトイレも設置されています。
youtubeで「桂」の部屋の構造を確認した際には、トイレは完全独立だったので、「黒文字」のトイレが脱衣室と一体化していたのは予想外でした。友達や恋人と初めて一緒に外泊することを計画している時などには、(同行者との距離感にもよりますが)一応注意しておいたほうがいいかもしれません。
脱衣室のかごの中には、バスタオル・フェイスタオルが1人につき2枚ずつ準備されていたので、宿泊中タオルの心配をせずに気兼ねなく何度でも入浴できそうですね。ボディウォッシュタオルもありました。
洗面台まわりはこんな感じです。ハンドソープは松山油脂の「LEAF&BOTANICS」です。個人的にはこのメーカーのバスソルトが好きで、友達へのちょっとしたプレゼントによく利用させてもらっているので、まずはここでテンションがあがりました。
洗面台の下の引き出しは、1段目がアメニティセット、2段目がティッシュ、3段目がドライヤー(「SALONIA サロニア スピーディーイオンドライヤー SL-013ーBK」)でした。
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- ヘアブラシ
- ヘアゴム
- コットン
- 綿棒
- シャワーキャップ
- T字カミソリ
- ボディタオル
そして洗面台の横に合ったものがこちら。なんとドモホルンリンクルのスキンケアセット一式です!!これはテンションがさらにあがります。
なんと化粧水や乳液のみならず、パックや美容液までついている贅沢ぶり。温泉ですべすべになって、さらにドモホルンリンクルで顔もスベスベだと…!?これは女性の皆さんにはちょっとしたサプライズですし、旅行の荷物も少なくすむので、願ったり叶ったりですね。
- 化粧落としジェル
- 洗顔石鹸
- 泡の柔肌パック
- 保湿液
- 美活肌エキス
- クリーム20
- 保護乳液
- 光対策ドレスクリーム
脱衣室のチェックが完了したところで、茶室のにじり戸のような低めの入口戸を少し頭を下げながらくぐり、浴室に入ります。
客室風呂からの景色がこちら!
窓の外の樹々と石造りの浴槽、、、まるで絵画の構図のように、何もかもが見事にハマってます!
眺めの美しさをある程度は予想はしていましたが、予想を超えてくる景観美!石造りの浴槽、山の緑が映えますね!
浴槽内は2名で入っても余裕があるくらいの広さで、源泉が絶えず注がれています。
しかも、浴室の窓は2面採光になっていて、どちらの窓も開け放つことで半露天風呂にでき、渓流のせせらぎや虫の声に耳を傾けたり、外気を浴びることができたりと、露天風呂に浸かっているのも同然の湯浴みを楽しめます。
お風呂のお湯も、天然温泉の源泉の100%かけ流しで、お湯は無色透明で臭いもほとんどしないので、長時間ゆっくり浸かっていることができます。
ただ、私たちが宿泊した9月2日の時点では、源泉の温度がけっこう熱めだったので、差し水をして温度を調節したうえで入浴する必要がありました(差し水をすれば、お湯の温度はすぐに適温に調節できます)。youtubeやblogではそのまま源泉100%かけ流しを楽しんでる様子がレポートされたりしていたので、これから徐々に冷え込む季節になれば、湯温の調節なしに入浴することができるんだと思います。
【「山人-yamado-」の温泉の基本情報(貸切野天風呂「湯場一寸」の温泉分析書より引用)】
源泉 | 湯川温泉(出途の湯開発1号泉) |
泉質 | ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉) |
pH | 7.7 |
温泉効能 | 切り傷、やけど・慢性皮膚病、動脈硬化、慢性婦人病など |
バスアメニティは、ヒノキベースの山人オリジナルのシャンプー・トリートメント・ボディーソープの他、シェービングウォッシュ(POLA製)がありました。シャワーヘッドは、当ブログでもおなじみのRefa(「ReFa リファファインバブルS」)だったので、もちろんミストモードで使用しました。
どれも使い心地が良くて、湯浴みを含めて、最高のバスタイムを過ごすことができました。
18:00~ ディナー
源泉かけ流し温泉で心も体もほぐれた頃に、ちょうど夕食の時間の午後6時を迎え、部屋を出てお食事処「福膳坊」に向かいます。
私たちが宿泊している黒文字がある「麓樹坊」の建物から「福膳坊」までは、階段をあがってすぐです。
ディナーを予約した午後6時前に「福膳坊」への階段をあがっていると、すぐにスタッフさんが出てきて、名前を呼んでお出迎えしてくださいました(「どんぐり(仮称)様、お待ちしておりました」という感じです)。このような細かい心遣いからも、「山人-yamado-」の従業員1人1人のホスピタリティの高さが感じられました。
レストランは全て半個室のテーブル席のため、人目を気にすることなく夕食を楽しむことができます。また、テーブル席は、窓側の席と通路側の席とにわかれています。
幸運にも私たちは外の景色が見えるテーブルを案内していただきました!(朝食も窓側の席だったので、宿泊客室のクラスで席が決まっているのかもしれません)。午後6時といっても、この季節はまだまだ明るく、外の景色もしっかり楽しめます。テーブルにはお品書きと一緒に最初の料理、食前酒が提供されていました。
お品書きには、料理毎に素材や産地、調理法の説明書きがあり、「次にどんな料理が来るのかな?」と想像を掻き立てられます。「西和賀の 夏の青緑碧(あお)さの 鮮やかさ」が、今回の料理のテーマでしょうか。
食前酒は山葡萄のお酒でしたが、温泉に浸かった後はやはりのどを潤したい気持ちが強く、早々に山葡萄酒を飲み干して、夫婦二人ともビールを注文しました。
せっかくなので、西和賀町のクラフトビール「ユキノチカラ 白ビール」(850円)で乾杯。豪雪地帯でもある西和賀町は豊富な天然水にあふれ、水のおいしさを味わうことができるのがこの「ユキノチカラビール」。「山人-yamado-」では1種類の提供でしたが、調べてみるとペールエールやケルシュも販売しているようです。
「ユキノチカラ 白ビール」は口当たりが軽くすっきりしていて、クラフトビール好きな私にとって、ドンピシャの味わいでした。
夫はアルコールドリンクのメニューを眺めながら、ここぞとばかりに、ビールの後は、ペアリングワインのコース(4,000円)に切り替えるとのこと(お酒がそれほど強くはない私は次の日に残りそうな予感がしていたので、ワインのペアリングはパスしました)。
「山人特製季節のバーニャカウダ」
そして、「山人特製季節のバーニャカウダ」からディナーがスタートです。こちらの料理は「山人-yamado-」自慢の看板メニューで、私たちも一番楽しみにしていた料理でした。
バーニャカウダといえば、ソースには通常アンチョビを使いますが、「山人-yamado-」のものは岩魚の塩漬けを使っているそうです。ソースの味はもちろん美味ですが、何よりも野菜が美味しく、手が止まりませんでした。
生のトウモロコシ(ホワイトコーン)やエシャロット等、この時期でしか味わえない旬の野菜もあり、フレッシュさは以前当ブログで取り上げた「ゆと森倶楽部」の野菜の味にも引けを取らない美味しさです。「山人-yamado-」に宿泊したインフルエンサーのみなさんが、その味を絶賛するのも納得です。
味だけでなく、見た目も美しく、鮮やかな色合いにまでこだわって提供されているところが、まさに看板メニューの風格ですね。
「前菜盛り合わせ」
続いては、「前菜盛り合わせ」です。細長いワンプレートに、いろとりどりの6種類の品が並んでいます。
枝豆は、隣接する秋田県横手市産のものとのことです。枝豆の山椒煮は、お酒との相性がばっちりとスタッフさんが教えてくれたので、お酒のアテにしようと、一番最後まで残していました。笑
夫がオーダーしたワインのペアリングもここからスタート。1杯目は、白ワイン(フランス産の「ファミーユ・ヒューゲル リースリング クラシック 2021」)をサーブされました。私も一口だけ賞味させてもらいましたが、酸味が強く辛口ですっきりした味わいでした。
「南部かしわ銀雪のスモークハムのガトー仕立て」
3皿目の「南部かしわ銀雪のスモークハムのガトー仕立て」は、まるでデザートのような一皿です。見た目の煌びやかさからも、丹念に仕上げられた逸品であることがわかります。山人ファームで長期生育された鶏のお味は、滋味深いものでした。
ここでのペアリングも、白ワイン(「シャルドネ樽熟成2019-SHIWAー自園自醸ワイン」)です。こちらのワインは地元岩手県紫波郡紫波町で収穫熟成されたもので、「福膳坊」でのみ提供されている「山人-yamado-」の限定品・非売品です。先ほどのワインより香りを強く感じました。
「ミズコブ煮浸し」
ここで、肉料理に行く前に、「ミズコブ煮浸し」で、いったん箸休め。菊の色合いがアクセントになっています。シャキシャキした食感で、口の中が一気にさっぱりします。山菜料理の提供があるのも、「山人-yamado-」の特徴です。
夫はワインのペアリングを楽しんでいますが、ビールを飲み終えた私は、せっかくなので地酒の飲み比べ「おまかせ3種」(1,350円)を頼みました。メニューにのっている地酒(全12種)の中から好きな銘柄を3つチョイスできるとのことでしたが、私は日本酒に詳しくないため、店員さんに好みを伝えて選んでもらいました。「フルーティーかつ甘め」なセレクトは、左から右の並びにかけて、味の濃さが増していきます。
「無農薬緑茄子のグリル 岩手短角牛の煮込みソース」
お次の皿は「無農薬緑茄子のグリル 岩手短角牛の煮込みソース」です。緑茄子のトロトロ加減に、これまたよく煮込まれた牛デミグラスソースがマッチして、ソースまで残さずにぜんぶ完食です。お肉料理が2品続くと、おなかいっぱいになりそうかな?と思っていましたが、メインが緑茄子の料理ですので、ちょうどいい加減で次のお肉料理を迎えます。
ここでのワインのペアリングは、もちろん赤ワイン(「ココファーム・ワイナリー 2020風のルージュ」)です。こちらの赤ワインは北海道余市のツヴァイゲルト種を中心にしたもので、「2006風のルージュ」は2008年北海道洞爺湖サミットで採用されているとのことです。このあたりで夫の顔も赤らみはじめ、いい感じに酔いが回ってきています。
「白金豚の低温調理ロースト」
そして、お待ちかねのメインディッシュの肉料理は「白金豚の低温調理ロースト」です。白金豚の名前は耳にしたことがありましたが、岩手県花巻市のブランド豚だったんですね。品評会で日本一に輝いたことがあるこちらの豚肉を、野菜とハーブに漬けてから低温調理しているそうです。こちらの豚肉の塊がテーブルに運ばれ、この見た目だけでインパクト大です。こちらから、好みの大きさに切り分けてくれるそう。そしておかわりも自由とのこと!
スタンダードが厚み1センチとのことだったので、夫は「厚め」(厚み2センチ)、私は「薄め」(厚み0.5センチ)でそれぞれオーダーしました(しかし、この時の夫の「厚め」のオーダーが翌日の朝食の際に裏目に出ることに……)。
ソース付けずに、まずはお肉のみで味わってみます。うまく表現できませんが…「肉感」よりも先に「うま味」が口の中に広がり、肉質は本当にジューシー。脂身もくどくなく、不思議なことにほんのり甘味を感じるほどです。まとめるなら、これは間違いなく美味しい(語彙力……)。
ソースは「湯田ヨーグルトソース」、「マスタード」、「行者ニンニクソース」の3種類あるので、厚めのカットをお願いした夫のお肉も味変しながら最後まで美味しくいただます。
夫のワインのペアリングも、メインディッシュにあわせて4杯目の赤ワイン(「ゼーレオオハサマ メルロー樽熟成2019」)に入ります。こちらの赤ワインは岩手県花巻市大迫町で2621本しか製造されていない特別醸造限定もののワインです。しかも、未開栓のものを開けてもらい、最初の1杯目をいただいちゃいました。
どっしりとしたフルボティの深みのある赤ワインを片手に、厚めの白金豚一口、赤ワインを一口と交互に口に運んでいくと、、そりゃぁもう両手と口が大忙しです。
メインディッシュの肉料理を完食したタイミングで、スタッフさんからアルバムを見せていただきました。「山人-yamado-」の秋と冬の風景の写真のアルバムです。
ホームページにも謳っているように、「山人-yamado-」では西和賀の地の季節の移ろいを感じることができます。スタッフさんが写真で切り取った一瞬の美を、このアルバムを通じて共有させていただきました。なかなか普段、山間部の風景等の写真を見る機会がなく、こんなにも美しいものかと感動しました。こんなホスピタリティ溢れるサービスを受けてしまうと、気になってまた別の時期に足を運んでしまいますよね。
冬のアルバムには幻想的な雪明りの写真もあり、1月~3月は、「山人-yamado-」でもほぼ毎日雪明りを製作するそうです。お食事処の窓からは、雪の壁に並ぶ雪明りを見ることができ、幻想的な景色と共にするディナーは格別でしょうね。
「冷やし稲庭ヨモギうどん」
ここで「冷やし稲庭ヨモギうどん」の登場です。ヨモギが練りこまれた冷たい麺は翡翠色、そこにさっぱりとした薬味が合わさり、満腹な状態でもするっと入りました。秋田県湯沢市の製麺業者に依頼している山人オリジナルの麺だそうです。
量的にも小腹を満たすのにちょうどいい分量なのですが、夫は厚めのお肉を完食した影響で、満腹中枢とギリギリの攻防を繰り広げていました笑。
「江刺十文字屋トマトのムースケーキ」
最後に、デザートの「江刺十文字屋トマトのムースケーキ」で締めくくりです。トマトの味が濃いムースの上にはゼリーソース、秋を感じる巨峰も並んでいました。ドリンクは、ホットコーヒー(ソフトエスプレッソ)、エスプレッソ、アイスコーヒー、ダージリンティー(ホット)、アールグレイ(ホット/アイス)、ルイボスティー、たんぽぽコーヒーの7種類からチョイスできます。夫はアールグレイ、私はノンカフェインのたんぽぽコーヒーを選びました。
夕食に関する口コミは全体的に高く、まさに口コミ通りの質の高いサービスを提供していただきました。終始安定していた料理の美味しさはもちろんのこと、その時期しか味わうことができない地産の旬の食材が生かされていて、この料理を味わうために「山人-yamado-」にやってくる人が多いのも納得です。また「福膳坊」に入る前からスタッフさんの対応に感動したのですが、料理の説明や、物腰柔らかくもフレンドリーな接客で、また来たくなる理由が、この接客対応の良さにもあるのだと思います。
二人とも大満足のほろ酔い状態で、お部屋に戻ったのでした。
20:30~ テラスで夕涼み
思う存分飲み食いしたディナータイムを終えて客室に戻ったら、貸切野天風呂の予約時間まで小休憩です。
ディナータイムを過ごしている間に日が完全に沈み、テラスの雰囲気も変わって外はすっかり真っ暗ですが、静けさに包まれている空間で虫の声や渓流のせせらぎの音に耳を傾けていると、自然と満ち足りた気分になっていきます。
テラスもほどよい暑さで、日中よりもさらに過ごしやすく、ちょうどよい季節に訪問できたことで、気分も爽快です。
次回は、「山人-yamado-」の代名詞ともいえる絶景の貸切野天風呂「湯場一寸」の風情(夜、朝)を紹介するほか、朝食もレポートします。
【続く】
コメント