すっかり暖かくなってきて、旅行日和の日が続いている今日この頃ですね。
さて、前回予告したとおり、ゴールデンウィーク明けの翌週末の5月13日(土)から翌14日(日)にかけて岩手県一関市にある「世界遺産の隠れ宿 果実の森」(岩手・一関温泉)に宿泊してきました。
岩手県の宿泊施設のレポートをアップするのは初めてなので、よければ見ていってください。
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【世界遺産の隠れ宿 果実の森の基本情報】
住所 | 〒021-0041 岩手県一関市赤荻字笹谷393-6 |
開業日 | 2018年11月15日 |
電話番号 | 0191-34-6600 |
アクセス | 【新幹線→バス(毎週火・金のみの運行)】 JR一ノ関駅前より15:56発なのはなバス外山・宮沢線「外山行」に乗車 →「桃の湯・果実の森」16:32着 【電車・新幹線→タクシーの場合】 ・JR平泉駅(電車)よりタクシーで約10分 ・JR一ノ関駅(新幹線)よりタクシーで約15分 【車の場合】 東北自動車道一関IC から 約5分 |
総客室 | 3階建(全37室) 1階 露天風呂・檜内内風呂付き客室(約16畳) 2階・3階 檜内風呂付き客室(約16畳) 檜内風呂・バルコニー付き客室(約16畳~約20畳) |
駐車場 | 60台(無料、予約不要) |
チェックイン | 15:00(最終チェックイン 22:00) |
チェックアウト | 11:00 |
公式HP | https://www.kajitsunomori-iwate.jp/ |
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」は、2018年11月に隣接の「山桜 桃の湯」の姉妹館としてオープンした、全室源泉かけ流しのヒノキ内風呂付き客室(全37室)の温泉宿です。
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」はその名のとおり、世界遺産である平泉の「中尊寺」や「毛越寺」から車で10分、一関の「厳美渓」から車で15分と岩手県の観光名所から抜群のアクセスの良さを持っています。
また、岩手県一関市は、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が「2023年に行くべき52カ所」の一つとして、ロンドンに次いで2番目に選んだ盛岡市へも新幹線で約40分、電車で約90分で行ける距離にあるので、一関・平泉の世界遺産と盛岡市をめぐるツアーの宿泊地にこちらの宿を組み込むのもおススメです。
宿泊費が割高になるゴールデンウィークを避けて、仙台市から1時間前後で行ける温泉宿を探していたところ、こちらの宿を発見しました。
大手の宿泊予約サイトでは、どこを見ても口コミがかなり高評価なのにもかかわらず、突っ込んだ宿泊レポートの記事があまり見つからなかったので、それならば私たちで渾身の(?)宿泊レポートをあげてみようと予約を決めました。
- Google :★4.6(総口コミ数175件)
- 楽天トラベル:★4.74(総口コミ数193件)
- じゃらん :★4.7(総口コミ数122件)
- Yahoo!トラベル:★4.38(総口コミ数11件)
実際に宿泊してみると、高評価な口コミどおりの最高の温泉宿でしたので、今回のレポートを読んで気になった方はぜひ一度足を運んでみてくださいね。
<からだとこころを癒すご褒美のようなひとときを>をコンセプトにする「世界遺産の隠れ宿 果実の森」の主なセールスポイントはこちらです。
- 源泉100%かけ流しヒノキ内風呂付客室でのプライベートな湯浴みで心身ともに癒される
- 地産地消にこだわった厳選食材を使い、目でも舌でも楽しめる創作料理のディナー
- 春から秋にかけては、敷地内にある広大な庭園で季節の花をめでたりフルーツ狩りでリフレッシュ
私たちはなるべく1番スタンダードなプランで宿泊することにしているので、今回も露天風呂はない一般的なヒノキ内風呂付き客室を予約し、またディナーも2つのコース(6600円と1万6500円)のうち、スタンダードな6600円のコースのプランを予約しました。
宿泊前にリサーチしたところではやりたいことが盛りだくさんで、あらかじめスケジュールをきちんと組んでおかないと、宿の魅力を体験し尽くすことが難しそうだったので、今回はけっこう念入りにスケジュールを組んで宿泊当日を迎えました。
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」にチェックインしてからチェックアウトするまでの流れ(モデルプラン)は、次のとおりです。
今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)
1日目 |
---|
15:00 チェックイン |
15:15 ルームツアー |
15:45 庭園を散策 |
16:30 客室のヒノキ内風呂に入浴 |
18:00 ディナー |
19:30 「桃の湯劇場」に移動・舞踊ショーを観劇 |
21:00 無料マッサージ室でくつろぐ |
21:30 「山桜 桃の湯」の岩盤浴でととのう |
23:00 「山桜 桃の湯」の大浴場に入浴 |
24:30 就寝 |
2日目 |
---|
6:40 起床 |
7:00 朝食 |
8:00 「山桜 桃の湯」の大浴場に移動・入浴、足湯 |
9:15 喫茶室でひとやすみ |
9:45 マッサージコーナーでくつろぐ |
10:15 入浴・チェックアウトにむけて準備 |
11:00 チェックアウト |
1日目
15:00 チェックイン
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」は、東北新幹線の停車駅にもなっているJR一ノ関駅からタクシーで約15分で行ける立地にあるので、【新幹線→宿による無料送迎orタクシー】という移動方法でも全く問題ないのですが、高速を使えば仙台から車で1時間ちょっとなので今回は車で行くことにしました。
車の場合は東北自動車道を一関インターチェンジで降りてから山道を上に向かって進めば5分ほどで宿への入口が見えてきて、ここからさらに進み二手にわかれている道を左側に進むと「世界遺産の隠れ宿 果実の森」につながっています(右側は姉妹館の「山桜 桃の湯」につながっています)。
建物の正面に向かいにある駐車場からフロントのある建物までは屋根付きの渡り廊下でつながっていて、雨の日でも濡れずに建物の中に入ることができます。
エントランス前には立派な象の彫像が、神社の狛犬のように2体並んで設置してあって、入口からしてお金をかけて造られたこだわりの宿泊施設であることがわかります。
さらに、入口からエントランスホールに進むと、ここにも煌びやかな金色の聖獣(麒麟?)のオブジェが2体置かれています。スタッフさんに聞いたところでは、隣接の姉妹館「山桜 桃の湯」にあわせてアジアンリゾートを少し意識しているとのことで、このオブジェもタイからの直輸入品とのことでした。
エントランスホールを抜けた先は、フロントとラウンジになっています。ロビーラウンジのスペースはかなり広めにとられていて、また1面大きな窓で採光してあるので、とても明るくて開放的な空間になっています。アジアンテイストで統一されたインテリアも本格的なアジアン家具が使われているので、さながらアジアンリゾートです。
ラウンジ横のスペースにはおみやげ売店コーナーも設けられていて、ここで気になる物があれば帰りにおみやげを購入して帰ることができます。
私たちが到着したときはチェックインの受付が開始されたばかりでフロントが混み合っていたため、ラウンジのテーブル席でチェックインの説明を受けました。チェックインの際に、夕食と翌朝の朝食の希望時間を指定します。
- 夕食 【 17:00、18:00、19:00 】
- 朝食 【 7:00、8:30、9:00 】
私たちは、夕食は18:00~、朝食は1番早い7:00~の時間を確保してもらいました。今回はバイキングの朝食の写真を撮りたかったので、朝食は1番早い時間帯を指定しましたが、朝食を遅めにして先に朝風呂を楽しむもありだと思います。
一通りの説明を受けてチェックインを完了すると、以下のものを渡されます。
【チェックインの際の受取物リスト】
- 客室の鍵
- リストバンド
- レストランの利用時刻を書いた案内
- 無料サービスの案内
- 夕食券
- 朝食券
チェックインの際に受け取るリストバンドは、宿泊利用者であることの証明の役割を果たすものであると同時に、裏にバーコードが印刷されていて、隣接の「山桜 桃の湯」を含めて、館内の有料のサービスを利用する際にはこのバーコードを読み込むことでキャッシュレスでの手続きが可能になり、チェックアウト時にまとめて精算ができます。
- コンタクト保存液
- 爪切り
- ソーイングセット
- 体温計・一部市販薬
- ワインオープナー・栓抜き
- アイスペール・グラス
- 毛布
- 車いす
- 湯あがり扇風機
- 浴室用のパーテーション
浴衣の無料貸出サービス
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」では、通常の館内着とは別に浴衣(男性用・女性用)の無料貸出サービスを実施しています。リゾート気分を味わいたい方はぜひ利用してみてください。
「無料」という言葉に弱い私たち夫婦も、せっかくの機会ということでちゃっかり利用させてもらいました。
浴衣の無料貸出サービス自体はたまに聞くことはありますが、「世界遺産の隠れ宿 果実の森」では柄付きの浴衣もあるので、チェックイン早々からテンションがあがってしまいました。
無料シャンプーバー&シャワーキャップ
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」は全室源泉かけ流しの温泉のヒノキ内風呂付き客室ですが、内風呂の洗い場に備え付けのシャンプー・コンディショナーは、一般的な宿泊施設によく置いてあるオレンジシャンプー・オレンジトリートメントです。
オレンジシャンプー・オレンジトリートメント自体はいい商品ですが、特に女性は宿泊先のシャンプー・コンディショナーが自分の髪質に合う・合わないはとても気になるところだと思います。
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」では、こうした女性の宿泊客にも配慮して、フロント横にアメニティのシャワーキャップと一緒に無料のシャンプーバーが設置してあります(感染症対策のため、シャンプー・コンディショナーはあらかじめカップに小分けにされて置かれています)。
- LUX(ラックス) スーパーリッチシャイン シャインプラス ツヤ出しシャンプー/ツヤ出しコンディショナー
- TSUBAKI(ツバキ) プレミアムモイスト シャンプー/コンディショナー
- ディアボーテ HIMAWARI(ヒマワリ) リッチ&リペア オイルインシャンプー/オイルインコンディショナー
- ステラシード エイトザタラソ クレンジングリペア&スムース シャンプー/スムースリペア&アクアセラム トリートメント
- いち髪 THE PREMIUM エクストラダメージケアシャンプー(シルキースムース)/トリートメント(シルキースムース)
市販のシャンプー・コンディショナーがこれだけ用意されていれば、自分の髪質に合ったシャンプー・コンディショナーを選ぶことはもちろん、この機会に気になっているシャンプー・コンディショナーを試しに使ってみることもできますね。
15:15~ ルームツアー
チェックインからなかなかの情報量ですが、チェックインを済ませたら今夜宿泊する予定の客室に移動します。
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」の建物は2018年11月築と4年以上が経過していますが、廊下のフローリングやエレベーターなどの設備はほとんど傷んでおらず、しっかりと手入れされている様子がうかがえます。
1番スタンダードなヒノキ内風呂付き客室を予約した私たちの部屋は3階の角部屋の301号室でした。
私たちは温泉風呂付きの客室に泊まること自体が初めての経験ということもあって、期待に胸を膨らませながら部屋のドアを開けていざルームツアー開始です。
窓からの眺めが最高すぎて、ビールやコーヒーを片手にロッキングチェアに揺られながら外の景色を眺めてボーッとしているだけで、もう何もいりませんね(笑)。
口コミの中にロータイプのベッドがイマイチというものがありましたが、私たちは気になるようなことはなく、むしろぐっすり眠れて寝心地は最高でした。
ベッドサイドにはコンセント電源・USB電源がたくさん設けられているうえに、携帯電話の充電に使えるライトニングケーブルが常備されているので、途中でバッテリーを切らしても安心です。
部屋のロッカーには館内着・たび靴下・巾着型のランドリーバッグと湯かごに入ったタオルのセットが置かれています。
私たちはフロントで借りた浴衣を着て過ごしていたので館内着は着ていませんが、館内着は青色(男性用)と赤色(女性用)の二色とも落ち着いた色合いなので老若男女を選ばずにフィットすると思います。
あと、地味に良かったのが、部屋の入口ドアと部屋との間に1~2畳ほどのスペースがあったことです。私たちの部屋はエレベーターに一番近い場所だったので、外の音が聞こえてきたりしないか少し心配でしたが、入口ドアと部屋との間に緩衝スペースがあり、二重に仕切られていることで廊下からの音が聞こえてくることもなく、全く気になりませんでした。
客室に入って左側のドアの奥には客室内風呂・脱衣室がありますが、こちらは後で客室内風呂をレポートするときに紹介したいと思います。
部屋の中央のテーブルにはウェルカムスイーツとして岩手県の銘菓「南部せんべい(白ごま・ピーナッツ)」が置かれていたので、ルームツアーを終えたところでティータイムにして一息つくことにしました。
冷蔵庫の中にミネラルウォーターが、テレビ台下の棚にお茶のセットがあるということだったので、まず冷蔵庫を開けてみると中からは2リットルのペットボトルの水が出てきてまずビックリ!
続いて、テレビ台下の棚からお茶のセットを取り出してみると、今度はお茶の種類の多さにまたまたビックリ!
- 東京マツシマ 土橋園 煎茶匠 抹茶入り ティーバッグ
- 伊藤園 インスタント 煎茶 スティック
- NEE TEA CEYLON LEGACY セイロンレガシー ティーバッグ
- DOUTORドトール インスタントコーヒースティック
- ネスレ 香るまろやか ミルクティー スティック
- ネスレ 香るまろやか 抹茶ラテ スティック
- ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス スティックコーヒー ブラック
私たちはどれにしようか悩んだ結果、「土橋園 煎茶匠 抹茶入り」を淹れました(南部せんべいとの相性も最高で、到着早々リラックスモード全開です)。
このタイミングでWiFiを繋いで通信速度を計測してみましたが、33Mbpsが出たのでストレスなく快適に通信できる環境です。
15:45~ 庭園を散策
夫と2人でティータイムをしながら、宿泊中のスケジュールを考えていましたが、翌日の天気が良くない可能性があったので、晴れている今日のうちに、敷地内の庭園に出てみることにしました。
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」は、その名のとおり、敷地内の庭園で様々な花や果物を栽培していて、私たちも公式ホームページでそのことを確認していたので、今回の宿泊にあたってもどこかのタイミングで庭園に出てみるつもりでいました。
ただ、庭園に出る前にフロントで庭園の木花や果実ついて聞いたみたところ、少し前にはキウイが実っていたとのことですが、ちょうど今のシーズンは果実はなく、花が少し咲いているだけとのことでした(ざんねん)。
しかも、果実が実っても収穫前にイノシシやハクビシン(過去にもクマも!)に食べられちゃうみたいで、色々対策はしているみたいですが、収穫時期まで果実が残らないこともあるみたいです。
時期的に果実がなかったのは残念ですが、せっかくなので暖かい日差しのもとでの日光浴・森林浴も兼ねて、庭園の周りを散策してみました。山の上に建てられている宿泊施設ということもあり、喧騒から離れた静かな環境でのんびり散策しながら木々や花をめでることで、かなりリフレッシュできました。
花はツツジを中心に満開になっていて、鮮やかに咲き誇っている姿は目の保養になりました(花の時期は過ぎましたが、大島桜や梅の木も生育していました)。
私たちの訪問は果実の時期に外れてしまいましたが、庭園には様々な果樹の樹・苗木が植えられていたので、7月~10月頃の時期には運が良ければたわわに実った果実に出会えるかもしれません。
「山桜 桃の湯」
「世界遺産の隠れ宿 果実の森」と姉妹館の「山桜 桃の湯」とは建物の中で長い内廊下でつながっていますが、それぞれの建物に別々の外玄関があります。庭園を散策しながら「山桜 桃の湯」の建物の玄関入口まで歩いてみたところ、2,3分で着きました。
「山桜 桃の湯」では、宿泊利用客のほかに、5:00~23:00という幅広い時間で日帰り入浴の利用を受け付けているので(どちらかというと、日帰り入浴での利用のほうがメインになっています)、建物の出入口は、日帰り入浴の利用客の出入りでたえず賑わっていました。
庭園の散策でリフレッシュしたところで、部屋に戻って今回の一番の目玉といってもいいヒノキ内風呂(源泉100%かけ流し)をレポートします。
【続く】
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