湯めぐりテーマパークの最終章!「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」の完全攻略ブログ[5/5]

前回に引き続き、「日景温泉」の宿泊レポートのブログ記事その5です。当サイト初の5記事目に突入という異例のボリュームになりましたが、これでいよいよ「日景温泉」の宿泊レポートは完結です。

最終回の今回は、「日景温泉」での朝食から貸切露天風呂「うるげる湯っこ」「あんべいい湯っこ」、その他これまでに紹介しきれなかった館内スポットを余すところなくレポートしちゃいます!

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今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)

スクロールできます
1日目
11:00  移動・観光
15:00  チェックイン
15:30  ルームツアー  
16:00  入浴(大浴場「ぬぐだまる湯っこ」)
17:00  入浴(貸切風呂「滝見の湯っこ」)
18:00  夕食
19:30  館内の歴史資料館を見学、卓球
20:30   ラドン岩盤浴(有料) 
22:00  湯上がり処で一休み、図書室で読書
23:00  入浴(貸切風呂(「めんけ湯っこ」「あんべいい湯っこ」)
24:30  就寝
2日目
6:45   起床  ⇐いまココ!
7:00   朝食
8:00   リラクゼーションルーム  
9:00   入浴(貸切風呂「うるげる湯っこ」)
10:00  館内散策
10:30  チェックアウトの準備
11:00  チェックアウト
目次

2日目

6:45  起床

2日目は、早めの朝食時間に合わせて午前6時45分に起床です。前日の天気予報では雨予報でしたが、朝の時点ではまだ雨は降っていません。どうにかこの天気が貸切露天風呂「うるげる湯っこ」の利用時間までもっていることを祈りつつ、準備をして朝食会場に向かいます。

230号室「鳥のさえずり」の窓からの眺め(2日目朝)

7:00~ 朝食

午前7時にあわせて、昭和館1階のお食事処「喜楽」の入口に向かうと、前日と同じ昭和館2階の大広間「えんじゅの間」に案内されました。朝食の時も大広間には私たち夫婦だけで貸切です。

お食事処「喜楽」の入口
大広間「えんじゅの間」

昨日の夜は外が暗くてわかりませんでしたが、大広間「えんじゅの間」の窓からは前庭に設置されている水車が見えて、水車の回る音と鳥のさえずりが心地よいBGMになって爽やかな朝が迎えられます。

テーブルには、朝食も夕食と同じように、ご飯以外の料理がセッティングされています。席に着くと、スタッフさんからごはんを「あきたこまちの白飯」と「比内地鶏のお粥」のどっちにするのか確認されました。

私は「比内地鶏のお粥」を、夫は「あきたこまちの白飯」をオーダーしました。

(左から)夫がオーダーした「あきたこまちの白飯」、私がオーダーした「「比内地鶏のお粥」

「比内地鶏のお粥」と「あきたこまちの白飯」をハーフ&ハーフにすることもできます

これで、「日景温泉」の朝食の全メニューが勢揃いです!

箱膳

箱膳には煮物を中心とした小鉢が並んでいます。左上から「漬物」「ぎばさ」「温泉卵」「ふきと細竹の煮物」、左下から「切昆布の煮物」「ぜんまい煮」「たくあんと青菜漬け」です。小鉢の提供は、一口ずつ8種類ものおかずを味わうことができます。

箱膳

鮭の照り焼き

焼き魚は「鮭の照り焼き」です。旅館の朝食では塩焼きが多いところ、たまにこうした変化球のメニューが出てくるとうれしいですよね。濃い目に味付けされた鮭と白米との相性は、それはもう言うことなしです。

鮭の照り焼き

豆乳鍋

優しい味わいの豆乳鍋は、朝から胃を温めてくれました。この白濁スープの中にはお豆腐やたっぷりの野菜が隠れています。豆乳なのでたんぱく質も補えて栄養豊富な鍋ですね。豆苗のシャキシャキとした歯ごたえがいいアクセントでした。

豆乳鍋

味噌汁

お酒を飲んだ次の日の朝は、このようなシンプルな具材の味噌汁が最高に美味しいですよね…。もちろん朝食の最初の一口目は、この味噌汁からスタートしました。

味噌汁

サラダ

トマトや豆がトッピングされた生野菜サラダは朝食の彩り担当ですね。

生野菜サラダ

ごはんのお供

ご飯のお供には、「鮭フレーク」「梅干し」「海苔の佃煮」「納豆」です。私はお粥をチョイスしたため食べませんでしたが、夫はホカホカのあきたこまちと共に、ご飯のお供を少量ずつ楽しんでいました。

(左から)鮭フレーク、梅干し、海苔の佃煮
納豆

スムージー、ヨーグルト

ブルーベリーや牛乳がベースのスムージーは、ざらざらした舌ざわりが手作り感を感じさせます。温泉宿の朝食でスムージーが出るとテンションが上がるのはきっと私だけではないはずです笑(本当はもう1杯飲みたかった)。デザートには、ブルーベリーソースがかかったヨーグルトが提供されていました。

ブルーベリーのスムージー
ヨーグルト

8:00~ 「リラクゼーションルーム」

朝食後は、貸切風呂の予約時間との間に約1時間のインターバルを入れていたため、このスキマ時間にここに立ち寄ります。

「リラクゼーションルーム(マッサージルーム)」です。「マッサージルーム」は、昭和館1階の自動販売機が設置されている「休憩所」の分岐点を「静山館」方面に少し進んだ右手にあります。


マッサージルーム内に設置されているマッサージチェアは2台と少なめなので、時間帯によっては順番待ちをする必要があるかもしれません。私たちが利用した午前8時すぎ頃は運よく2台とも空いていたので、ラッキーということでマッサージタイムです!

マッサージルームの室内

マッサージチェアは比較的新しい機種のような気がしましたが、あとで調べてみたらフジ医療器の生産終了品(「リラックスマスター AS-690」)のようです。

マッサージチェア以外には、足つぼマッサージの健康ボードもありました。こういうアイテムがあるのも、古き良き温泉宿という感じですね。

足つぼ健康ボード

9:00~ 入浴(貸切風呂「うるげる湯っこ」)

マッサージルームから部屋に戻って午前9時になったら、入浴セットを手に予約していた貸切露天風呂「うるげる湯っこ」に向かいます。

「うるげる湯っこ」の浴場へは、まず昭和館2階の「日景温泉歴史資料館」・「卓球室」が並ぶ廊下の一番奥まで行きます。

「うるげる湯っこ」「あんべいい湯っこ」の浴場は館外に設置されているので、入口でスリッパを外履きに履き替えます。

外履きに履き替えてから外に出ると、飛び石の渡り廊下が整備されていて、左側の通路が貸切露天風呂「あんべいい湯っこ」に、右側の通路が貸切露天風呂「うるげる湯っこ」に、それぞれつながっています。屋根付きなので天気の良くない日でも傘がいらないのはいいですね。

そして、右側の通路を20歩ほど進むと、「うるげる湯っこ」の浴場の入口に到着です。

貸切露天風呂「うるげる湯っこ」の入口前

浴場の入口ドア横には、「滝見の湯っこ」と同じように、足ふきマットが備え置かれています。また、利用中は「空室」の木札を裏返して「使用中」に変える点、内鍵をかけて施錠する点も「滝見の湯っこ」と同じです。

私たちが、2日目の貸切風呂の予約を「うるげる湯っこ」にしたのは、露天風呂なので【 23:00~翌5:00 】のフリータイムの利用では景観が楽しめないと思ったのと、事前のリサーチで「うるげる湯っこ」と「あんべいい湯っこ」は源泉は同じでも、「うるげる湯っこ」は「あんべいい湯っこ」よりも浴槽が大きく、寝湯も設置されているという点で、この2つを比べると「うるげる湯っこ」に軍配があがったからでした。

「うるげる」とは、秋田弁で「ふやける」というニュアンスの方言です

ということで、前置きが少し長くなりましたが、「うるげる湯っこ」の浴場です!

思わず「お見事!」と口に出したくなるような風情たっぷりの湯殿です。

洗い場はありませんが、脱衣場のスペースが広めにとってあるので、着替えはゆったりとできます。しかも、木製のベンチも設置されているので、湯浴みと外気浴を交互にできるのが最高!!

この時点では天気もなんとかぎりぎり持ちこたえてくれていたので、雄大な山の景色をバックにした湯船からの眺めもまずまずでした。


「あんべいい湯っこ」の入口前

ここで「うるげる湯っこ」と比較しておくために、前日のフリータイム(24時ころ)に入浴した「あんべいい湯っこ」の浴場の写真もあげておきます。

「あんべいい」とは、秋田弁で「ちょうどいい」というニュアンスの方言です

「あんべいい湯っこ」は、「うるげる湯っこ」の寝湯部分を除いた浴槽の2分の1くらいの定員2,3名ほどの浴槽です。

浴槽まわりのスペースがほとんどないため、脱衣場も浴場内の一角に脱衣かごを2つ設置しただけの簡易的なもので、外気浴用の椅子も1脚しかありません。
眺めも、雄大な山の景色をバックにしている「うるげる湯っこ」よりかは、少し迫力に欠けるかなという印象でした。


「うるげる湯っこ」・「あんべいい湯っこ」は、「滝見の湯っこ」や大浴場「ぬぐだまる湯っこ」の露天風呂と同じ「日景の湯2号泉」なので、泉質などは基本的に一緒で、加水もしています。

そのため、「日景の湯2号泉」の熱めのお湯には長く浸かり続けることはできないので、「あんべいい湯っこ」よりは外気浴にふさわしい開放感がある「うるげる湯っこ」のほうをなおさら推したくなっちゃうんですよね~。

「うるげる湯っこ」・「あんべいい湯っこ」では、大自然のパノラマを眺めながら、「ボゴッ!ボゴッ!」と大量の硫黄泉が湯船に注がれる音をBGMにして硫黄泉に浸かっていると、味覚以外の五感を刺激されて、特別な湯浴み体験をしている気分に浸れますよ。

何より1泊2日の滞在で大浴場と5つの貸切風呂を体験し尽くしたことで、やり切った感もあって、ウトウトしながら今回最後となる白濁の硫黄泉にどっぷりと浸かっていました。

【「うるげる湯っこ」・「あんべいい湯っこ」の基本情報(泉質等は温泉分析書より引用)】

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場所昭和館2階外
時間15:00~翌11:00(23:00~翌5:00はフリータイム)
泉温52.8℃
内容「あんべいい湯っこ」:露天風呂
「うるげる湯っこ」:露天風呂(寝湯あり)
源泉日景の湯2号泉
泉質含硫黄(硫化水素型)・二酸化炭素-ナトリウム-塩化物泉(高張性-中性高温泉)
pH値6.3
効能きりきず、末梢循環障害、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症、自律神経不安定症、
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など
「あんべいい湯っこ」・「うるげる湯っこ」の温泉分析書

10:00~ 館内散策

今回の宿泊レポートでどこまでニュアンスが伝わったかはわかりませんが、「日景温泉」の館内を歩いていると、目的の場所までたどり着くのに、リアルに今どこを通っているかわからなくなり、迷うことが何度かありました(1階と2階を結ぶ階段だけでも6ヶ所あるので、さながら「湯めぐりテーマパーク」です!)
これだけ童心にかえってはしゃげるような造りの宿泊施設に宿泊したのは、今回が初めてです。

ということで、「うるげる湯っこ」での入浴を終えたら、チェックアウト前にまだ見ぬ館内スポットを探して館内を歩き回ったので、最後にまとめて紹介します。

売店

まずは、フロントの斜向かいに設置されている、レトロな看板を掲げている売店(営業時間【 7:00~21:00 】)です。

レトロな看板が昭和初期の時代までタイムスリップさせてくれます

スペースも8畳ほどですし、商品の種類は少なめでしたが、お酒も売っていたので、買い物をし忘れていても安心です。ピーナッツやチップスなどおつまみ系のお菓子も販売されていました。

お風呂あがりの牛乳も置いてあります

青森寄りの秋田県の県境に位置する日景温泉ですが、お土産物は秋田がメインで、いぶりがっこや比内地鶏、地酒や曲げわっぱのお弁当箱などがあります。日景温泉の文字入りの提灯もありました。

コインランドリー

コインランドリーは、昭和館1階の図書室の隣に設置されています。おそらく湯治目的で宿泊している方が利用されるのだと思います。

備え付けの洗濯機と乾燥機も「日景温泉」のノスタルジックな雰囲気にマッチしたレトロなタイプです。洗濯機は1回300円・乾燥機は1回100円ですが、洗剤は備え付けではないので、売店で使い切り洗剤や洗濯石鹸を購入する必要があります。

ワーケーションルーム

「日景温泉」には、ワーケーション目的での宿泊客の方にも配慮した「ワーケーションルーム」があります。
場所は、私たちが宿泊していた昭和館2階の230号室「鳥のさえずり」の階段を挟んだ反対側です。

「ワーケーションルーム」の室内には、オフィスデスク・チェアのセットが1セット、低めのオフィスデスクが1つ、2人掛けのソファーが1つありました。また、デスクの隣に設置されているマルチラックには、付箋・クリップ・メモパッドが備え置かれているという充実っぷり。ライトの明るさも十分です。

ラウンジ以外に、こうしたワーケーション用の部屋が設置されているということにも驚きですが、その環境があまりにも良さそうなので、お金され許してくれればワーケーション目的で1週間くらい滞在したいくらいです……。

歓談室

フロントからロビーラウンジに入ってすぐ左には、歓談室のようなスペースもありました。こちらのスペースも開放されていたので、団体客などでロビーラウンジが混雑している時も、このスペースを活用すれば気兼ねなく会話が弾みそうです。

喫煙室

「日景温泉」の客室内は全面禁煙になっています。喫煙室は館内に5ヶ所あるようですが、3ヶ所しか回れませんでした。泊まる部屋によっては移動距離があるので、喫煙される方は喫煙室近くの部屋を予約しておくとストレスが少ないかもしれません。

10:30~ チェックアウトの準備

「日景温泉」の館内を散策し尽くしたら、急いで部屋に戻ってチェックアウトの準備です。
「日景温泉」では、午前9時~事前精算が可能なので、次の予定がある方はあらかじめ精算しておくことをおススメします。

11:00  チェックアウト

午前11時になれば、フロントでチェックアウトの手続きを行います。

いつもだったら、チェックアウトの準備と並行してコーヒーブレイク・ティータイムにするのですが、今回は時間にあまり余裕がなかったので、チェックアウトを終えてから、ロビーラウンジでコーヒーと一緒に部屋から持ち出した「煉屋ばなな」をいただきました。


今回は全5回という大ボリュームで「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」の宿泊レポートを刊行しましたが、宿泊レポートのボリュームに十分見合うだけの…というか、それ以上の充実度でした!

価格設定もちょうどお得感を感じられる値段になっていて、宮城県には同価格帯でこれだけ満足感のあるサービスを受けられる温泉宿は1つ,2つくらいしかないんじゃないかなと思います。

あと、実際に宿泊して思ったのは、実際の宿泊客の数に比べて、他のゲストの方とほとんどバッティングすることなく、「山人-yamado-」のようなプライベート感のあるお宿に泊まった時と同じように、ゆったりした時間が過ごせたことです。これから、2回、3回と泊まってみないとわかりませんが、貸切風呂が2日で2回スケジュールに入るので、あまりあちこち動き回る人は少数派になるのかなと思ったりしました。

冬のシーズンには訪れるのにも一苦労しそうな場所に位置するお宿ですが、「滝見の湯っこ」の景観を含めて、「日景温泉」のポテンシャルが最大限にまで発揮されるのは冬のシーズンだと思うので、公共交通機関を乗り継いで雪が降る時期にぜひとも再訪したいな~。

今回の宿泊費は、2人で定価4万9500円のプランを、夫が楽天トラベルのクーポン(0と5のつく日クーポン)を使い、最終的に2人で4万7025円(1人2万3512円)でした。三連休の中での宿泊で、この価格・サービスは驚異的なコスパだと思います!!

次回予告

次回は、9月30日(土)から10月1日(日)にかけて、福島県の「オーベルジュ鈴鐘」(福島・磐梯熱海温泉)に宿泊してきたので、こちらをレポートします。

こちらのお宿はお部屋が全部で7つしかなく、しかも全室離れと言うプライベート感満載のお宿でしたので、隠れ家宿の雰囲気も伝わるようなレポートをアップできればと思っています。

9月の三連休に宿泊した「八甲田ホテル」と「日景温泉」の宿泊レポートのアップに手こずりすぎて、もう11月に入ってしまいましたが、11月中旬ころにはアップしようと思うので、楽しみにしていてください。

【終わり】

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この記事を書いた人

山形県出身、宮城県仙台市在住。
30代の既婚の女性です。
結婚3年目を迎える共働きの子なし夫婦の妻のほうをしています。
旅行は遠出よりも近場派。
東北の宿泊施設をめぐるのが大好きで、月に1,2回のペースで東北各地の宿に泊まっています。
色々な旅行ブログをのぞいているうちに自分にも有意義な情報発信ができるかもと考えて、このサイトを立ち上げました。
当サイトのモデルプランを参考に滞在中のスケジュールを組んでもらえれば宿での滞在時間がより充実したものになる思うので、是非のぞいていってください。

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