充実の館内施設を巡るアフターディナータイム!「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」の完全攻略ブログ[4/5]

「日景温泉」のブログ記事もついにその4になりましたが、まだまだ終わる気配が 見えてきません。今回は、2022年に新設された岩盤浴と23時以降のフリータイムに入浴した貸切風呂などについてレポートしていきます。

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今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)

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1日目
11:00  移動・観光
15:00  チェックイン
15:30  ルームツアー  
16:00  入浴(大浴場「ぬぐだまる湯っこ」)
17:00  入浴(貸切風呂「滝見の湯っこ」) 
18:00  夕食
19:30  館内の歴史資料館を見学、卓球
20:30   ラドン岩盤浴(有料) ⇐いまココ!
22:00  湯上がり処で一休み、図書室で読書
23:00  入浴(貸切風呂(「めんけ湯っこ」「あんべいい湯っこ」)
24:30  就寝
2日目
6:45   起床  
7:00   朝食
8:00   リラクゼーションルーム  
9:00   入浴(貸切風呂「うるげる湯っこ」)
10:00  館内散策
10:30  チェックアウトの準備
11:00  チェックアウト
目次

1日目(続き)

20:30~ ラドン岩盤浴

夕食後に一息ついたタイミングで、新たなイベントをスケジュールに組み込んでいました。岩盤浴「すうねるは~」です。

岩盤浴「すうねるは~」の利用は、日帰り利用客を対象とした「立ち寄りタイム」(10:00~15:40)と宿泊利用客を対象とした「お泊り限定タイム」(16:00~23:15、5:00~9:15)とにわかれていて、それぞれ1枠の利用時間と利用料金も異なります(日帰り利用客は1枠100分の1,500円、宿泊利用客は1枠75分の1,000円)。

「すうねるは~」の利用時間と料金に関する案内掲示

岩盤浴の利用は有料とはいえ、2022年に新設されてから詳しい記事があまりないことや、めったに体験できないラドン岩盤浴ということもあり、私たちは夕食から少し時間を置いた【 20:30~21:45 】の時間枠を予約していました。

この【 20:30~21:45 】の時間を確保したのは、岩盤浴で汗だらけになることを想定して、【 岩盤浴→洗い場のある「めんけ湯っこ」】のスケジュールを考えていたところで、次の時間帯である【 22:00~23:15 】では、岩盤浴中に貸切風呂のフリータイムに入ってしまうため、安全策をとった結果です。

岩盤浴の利用は1つの時間枠に3人までなので、時間の希望がある場合にはチェックインの際に早めに予約して確保しておいたほうがいいでしょう

20時30分頃になったところで、岩盤浴を利用するためにフロントに向かい、岩盤浴セット一式(湯かご、大判バスマット、フェイスタオル、岩盤浴着)を受け取ります。

(左から)湯かご、大判バスマット、フェイスタオル、岩盤浴着

フロントからラウンジを横切り、両開き扉を抜けて突き当りを左折し貸切風呂「めんけ湯っこ」の前を通り過ぎて小階段をあがると、岩盤浴場「すうねるは~」につながる館内入口が見えます。

ここで、いったん履物を履き替えて屋根付き渡り廊下をつたって数歩ほど歩くと、「すうねるは~」の建物の入口です。

「すうねるは~」の建物は、手前が脱衣所、奥が岩盤浴場になっています。脱衣所にはウォータータンクが設置されていますが、普通の水ではなく、「ラジウム鉱泉水」(ラドン鉱泉水)が入っています!「ラジウム鉱泉水」で、調べてみると免疫力を高めたり、自律神経が安定するなどの効能があるようです。

ラジウム鉱泉水のウォータータンク

また、脱衣所には、ラドン岩盤浴の利用方法に関する説明書が掲示されているので、岩盤浴着に着替えたらこの説明書にしたがってコップ一杯分の「ラジウム鉱泉水」を飲んでから岩盤浴場に入ります。

ラドン岩盤浴の利用方法に関する説明書

こちらが「すうねるは~」の岩盤浴場内です!

2022年に新設されたばかりの「すうねるは~」は、まだ新しい木の香りがする空間で、手入れもきちんとされていて清潔感もあります。
すでにお伝えしたとおり、1枠あたりのラドン岩盤浴の定員は3名で、『い』『ろ』『は』の3つのスペースがスクリーンとカーテンで仕切られています。

枕木にフェイスタオル、岩盤タイルに大判バスマットを、それぞれ敷いたら岩盤浴の準備完了です。


古くから薬湯として全国のファンに愛されてきた「日景温泉」ですが、2021年に温泉成分を詳細に分析したところ、温泉からラドン(気体)が発生していることが判明しました。このことから、「日景温泉」に入浴すると、皮膚や呼吸を通じて人体にラドンが吸収され、これが新陳代謝や免疫力の向上、抗酸化作用など体への様々な良い影響をもたらす一因になっているものと考えられます(体内に吸収されたラドンは、細胞を活性化し、約3.8日で体外に放出されるために、人体に影響はありません)。

この「日景温泉の源泉の石」と、ラドン治療で有名な「バドガシュタイン鉱石」を用いて造られたのが、岩盤浴場「すうねるは~」です。

「バドガシュタイン鉱石」は、オーストリアの温泉保養地で採掘された鉱石です。この地域にはラドン治療専用の洞窟岩盤浴もあり、その自然治癒力の高さに毎年治療に受けに来る人も続出するほどです。

洞窟内の高温・高湿度の環境により体温が上がると、ラドンを効率よく吸収することができるとのことなので、「日景温泉の源泉の石」と世界的に有名な「バドガシュタイン鉱石」を、あわせて100キログラム以上を使用している「すうねるは~」での岩盤浴が現代人の疲れた体に効果てきめんなのは言うまでもありませんよね。

『ろ』の頭側に大きな石がはめ込まれた格子があるため、おそらくこれが「日景温泉源泉の石」・「バドガシュタイン鉱石」ではないでしょうか。

「すうねるは~」の脱衣所に掲示されている「ラドン岩盤浴の仕様書」

温度は36℃と低めで、湿度は56%でした。サウナでは熱い空気を思い切り吸い込むことがなかなかできませんが、この温度だと思う存分ラドンが含まれた空気を吸い続けることができますね。

温湿度計

室内には湿度調整の器具もあり、時折蒸気を放出していたので、湿度管理もばっちりです。

大容量加湿器

岩盤浴の準備が整ったら、お腹を地面につけて、うつぶせ体制からスタートします。ラドンは空気よりも重い気体で下に溜まるため、吸収できるだけのラドンを体内に取り入れようと深呼吸を重ねます。

何よりも岩盤からじわじわと伝わる温かさが気持ちよく、半分寝そうになりながら夢見心地の気分です。ものの数分で汗が出てきました。途中から仰向けに体勢を変えたり、「ラジウム鉱泉水」を飲みに外に出て少し涼んでから、また中に入るのを繰り返します。ラドンが室外に漏れないように、ドアは開けっ放しにせず、すぐに閉めなければいけません。

ラドンを「すう」、岩盤に身体をつけて「ねる」、ラジウム鉱泉水を飲んで「は~」っとするの3点セットを繰り返しながら、75分をフルに使ってラドン岩盤浴を楽しみました。

大量に発汗したのもあいまって、その後の体の心地よさが通常の岩盤浴に入った時よりも増して感じ、体感できるほどにラドンの効果が現れました。普段冷え性気味な私でも、手先足先まで温まり、ぽかぽかした感覚が長く続きました。

岩盤浴「すうねるは~」は有料ですが、このリラクゼーション体験は自信をもっておススメできます!

22:00~ 湯上がり処、図書室 

湯上がり処

岩盤浴を終えた直後はだるさを感じるため、ラウンジに隣接の「リラクゼーションルーム(湯上がり処)」で少し休みます。

「湯上がり処」は、ロビーラウンジの一角に設置されている「浴衣の無料貸出コーナー」の奥に、ひっそりとその入口があります。

「湯上がり処」は、2脚のリクライニングチェア・床置きエアコンが設置されているだけの簡素な造りです。ただ、岩盤浴終わりに、このリクライニングチェアに座ると、絶妙な角度の背もたれが眠気とともにフワフワした気分に誘ってくれます。

リラクゼーションルーム(「湯上がり処」)の室内

ちゃっかりこのタイミングで、無料アイスもいただき、ぼ~っとしながら窓の外を眺めて体をクールダウンさせるこの時間は、まさに至福のとき…。

夫はまさかの二本食い(笑)

図書室

岩盤浴を終えて「湯上がり処」で一息ついたら、汗を洗い流してベッドに飛び込みたいくらいですが、23時以降の貸切風呂のフリータイムに向けて、もう少し時間をつぶします。

「日景温泉」には、こういうときにもってこい場所があります。昭和館1階の自動販売機スペース(「休憩所」)の隣に設置されている「図書室」です。

「図書室」の室内には、座り心地のよさそうなソファーが3脚(1人掛けソファ×2脚、2人掛けソファ×1脚)並び、その奥にはデスクとオフィスチェアも設置されています。また、壁には鶴・松の木彫りが施された書院障子が施されていて、和モダンな雰囲気になっています。そして、壁一面を埋めるようにして大きな本棚が設置されていて、本が所狭しと並んでいます。

図書室の室内

雑誌はほとんどなく、ハードカバーの小説や作品集など、様々なジャンルの本(ただしどれも古め)が陳列されていて、まるで学校の図書室にきたような懐かしい気分です。 

入口に近い本棚には、手を出しやすそうなビジネス本や漫画も取り揃えられていて、昔ながらのラーメン店に置いてあるような懐かしめのラインナップです(抜け巻はあるものの、「ONEPIECE(ワンピース)」は82巻まで揃っていました)。

図書室は本当に静かな空間で他のゲストも来なかったので、私は「『日本の秘湯』ガイドブック(日本秘湯を守る会著)」を、夫は「不格好経営(南場智子著)」をそれぞれ手に取り、23時になるまでこちらで読書に没頭することができました。スキマ時間を有意義に過ごすにはおススメのスポットです。

23:00~ 入浴(貸切風呂(「めんけ湯っこ」「あんべいい湯っこ」)

23時になると、待ちに待った貸切風呂のフリータイムがやってきて、翌5時までは5つの貸切風呂が空いていれば自由に入ることができます。

「めんけ湯っこ」

私たちは岩盤浴でたっぷり汗をかいていたので、まずはこれを洗い流したいということで、貸切風呂の中でも唯一洗い場がある「めんけ湯っこ」(「北あっち」、「南こっち」)に狙いを定めて、「めんけ湯っこ」に向かいました(「めんけ湯っこ」の入口は、岩盤浴「すうねるは~」の館内入口の手前にあります)。

「めんけ」とは、秋田弁で「かわいらしい」というニュアンスの方言です

「北あっち」、「南こっち」の両方が空いていたので、今回は「南こっち」を選択しました。脱衣所は、脱衣かごが2つだけの簡素なスペースでしたが、年季の入った木造がいい味を出しています。

浴場内はこんな感じです。湯殿は定員2,3名のこじんまりした感じですね。

備え置きのバスアメニティ(シャンプー、コンディショナー、ボディソープ)は、大浴場と一緒で、「POLA(ポーラ)」の「ひととき」シリーズでした。

「南こっち」で入浴した後に見てみると、「北あっち」も空室だったので、こちらでも軽く入浴しました。

脱衣所も湯殿も「南こっち」とはシンメントリーな構造になっていて、「南こっち」とそっくりです。

「めんけ湯っこ」(「北あっち」、「南こっち」)の源泉は、大浴場「ぬくだまる湯っこ」の内湯と同じ、「日景の湯1号泉」と「日景温泉の湯3号泉」の混合で、泉温や泉質も一緒です。

大浴場の内湯と同じ源泉ですし、露天風呂でもなく湯殿からの眺めもないので、5つある貸切風呂の中では「めんけ湯っこ」の優先度は下がるかなという感じです。なので、1日1回の貸切風呂の予約権は「めんけ湯っこ」以外の3つのどれかに割り振って、「めんけ湯っこ」に入りたければ23時以降のフリータイムに利用するのを個人的にはおススメします(特に、岩盤浴を利用する場合には、23時のフリータイム前に岩盤浴で大量の汗をかいて、23時以降に洗い場のある「めんけ湯っこ」を利用するのがおススメ!)。

【貸切風呂「めんけ湯っこ」の基本情報(泉質等は温泉分析書より引用)】

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場所本館1階
時間15:00~翌11:00(23:00~翌5:00はフリータイム)
泉温38.4℃ 
内容内湯
源泉日景の湯1号・3号混合泉
泉質含硫黄(硫化水素型)・ナトリウム-塩化物泉(低張性-中性温泉)
pH値6.3
効能きりきず、末梢循環障害、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、
尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など

「めんけ湯っこ」には洗い場があっても、脱衣所に備え付けのドライヤーがないので、部屋に戻ってから髪を乾かすか、フロントでドライヤーの貸出を受けることになります

「あんべいい湯っこ」

「めんけ湯っこ」で汗を洗い流したら、そのまま部屋に戻って就寝、、、でもいいのですが、せっかくなのでここまできたら5つの貸切風呂をコンプリートしておきたいということで、空いていたらラッキーぐらいの気持ちで「あんべいい湯っこ」に立ち寄ってみたところ、空室になっていました!

「あんべいい湯っこ」については、次回の「うるげる湯っこ」のレポートとあわせてまとめてレポートします。

24:30  就寝

結局23時以降のフリータイムでは、貸切風呂の利用で他のゲストと一度もバッティングすることもなく、3つの貸切風呂をまわりきることができました。これで、2日目の朝に予約している「うるげる湯っこ」に入浴すれば、5つの貸切風呂を全てコンプリートです!とはいえ、さすがに岩盤浴と大浴場を含めて5つの浴場をぐるぐる回ったので、体の倦怠感がピークまできたかな笑

ということで、2日目の宿泊レポートは次回に譲ることにして、おやすみなさいzzz

230号室「鳥のさえずり」の窓からの眺め(深夜)

【続く】

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この記事を書いた人

山形県出身、宮城県仙台市在住。
30代の既婚の女性です。
結婚3年目を迎える共働きの子なし夫婦の妻のほうをしています。
旅行は遠出よりも近場派。
東北の宿泊施設をめぐるのが大好きで、月に1,2回のペースで東北各地の宿に泊まっています。
色々な旅行ブログをのぞいているうちに自分にも有意義な情報発信ができるかもと考えて、このサイトを立ち上げました。
当サイトのモデルプランを参考に滞在中のスケジュールを組んでもらえれば宿での滞在時間がより充実したものになる思うので、是非のぞいていってください。

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