前回の「八甲田山ホテル」(青森・寒水沢温泉)に引き続き、青森・秋田の旅の後編で、9月17日(日)~18日(月)にかけて、秋田県大館市の「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」(秋田・日景温泉、以下「日景温泉」と略します。)に宿泊してきました。
秋田県の宿泊施設の紹介も当ブログでは今回が初めてで、リサーチとレポートには気合いを入れましたので、ぜひ今回のブログ記事を「宿選び」・「宿での過ごし方」の参考にしてみてください。
今回の旅行前に秋田県の宿を探すにあたっては、秋田県の有名温泉地である乳頭温泉や玉川温泉なども候補に挙がっていましたが、秋田の宿の初宿泊レポートということで、他のブロガーさんやインフルエンサーさんがあまり取り上げていない「隠れた良宿」がないものかと探していました。
そんなある日、他の有名温泉宿を差し置いて候補に急浮上してきたのが、今回取り上げる「日景温泉」です。
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「日景温泉」は、全国の温泉宿をレポートされている「カラフルねずみ (id:g-onsen)」さんのブログ「思い出に残る温泉旅館〜おこもり滞在記〜」でも取り上げられていて、数ある温泉宿の中でも全国トップレベルの評価を受けています。
【2023年12月17日追記】
「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」は、旅行新聞新社主催のもと、全国の旅行代理店などのプロが選んだ「日本の小宿10選(2024)」(2023年12月11日発表)に選出されました!
- 阿寒terrace(北海道 阿寒湖温泉)
- 日景温泉(秋田県 日景温泉)
- 旅館 上会津屋(栃木県 塩原温泉)
- オーベルジュ はなぶさ日光(栃木県 日光市)
- ひなたみ館(群馬県 四万温泉)
- ウェルネスハウス SARAI(石川県 能美市)
- 旅館入舟(福井県 美浜町)
- オーベルジュ グルービー(長野県 木島平村)
- 椿聚舎(滋賀県 マキノ町)
- うまし宿 とト屋(京都府 丹後温泉)
私たち夫婦は、旅行前は恥ずかしながら「日景温泉」の場所はおろか名前さえ知りませんでしたが、宿の口コミや他のブログも見てみると、これは実際に行って自分たちで体験してみなければとセンサーが発動しました!
今回、「日景温泉」に実際に宿泊してみて、「カラフルねずみ 」さんをはじめとする他の方がおっしゃる通り、東北地方での有数の良宿だと心の底から感じましたので、(本当はあまり紹介したくないというのが本音ですが笑)今回のブログ記事でその魅力を可能な限りお伝えできればと思います。
また、「日景温泉」の浴場内は、大浴場・貸切風呂ともに本来は撮影禁止ですが、今回は撮影の目的を明かしたうえで撮影許可を申請したところ、他の利用客の方の迷惑にならないことを条件に、大浴場・貸切風呂の撮影・当ブログへの写真の掲載を許可していただきましたので、大浴場・貸切風呂を含めて余すところなく詳細にレポートしていきます。
今回掲載している大浴場・貸切風呂の写真については、その目的を明かしたうえで、撮影および掲載について個別の許可をいただいたものですので、大浴場・貸切風呂の写真撮影を希望される場合には、個別に直接ご確認ください
【「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」の基本情報】
住所 | 〒017-0001 秋田県大館市市長走37 |
開業日 | 明治26年(1893年) ※2014年8月に廃業後、事業譲渡を経て2017年10月1日に営業を再開 |
電話番号 | 0186-51-2011 |
アクセス | 【車の場合】 ・東北自動車道 →碇ヶ関IC→国道7号(約34分) ・東北自動車道 →大館北IC→国道7号(約29分) 【電車・新幹線の場合】 ・東北新幹線→新青森駅→JR特急つがるに乗車→碇ヶ関駅で下車(約50分・1,940円)→無料送迎バス(約13分) 【飛行機の場合】 ・青森空港→空港リムジンバスにてJR弘前駅(約55分・1,200円)→JR奥羽本線「秋田行」に乗車→陣場駅下車(約30分、590円)→無料送迎バス(約5分) ・青森空港→レンタカーで 浪岡IC→ 碇ヶ関IC→国道7号 ・大館能代空港→空港リムジンバスにて鷹巣駅→JR奥羽本線「弘前行」に乗車→陣場駅で下車(約30分・590円)→送迎バス利用(約5分) ・大館能代空港→レンタカーで国道7号経由 |
総客室 | 2階建(全26室) ・客室温泉風呂付特別室「水芭蕉」「高砂」「白神」 ・和洋室(和室+洋室の2間)(定員1~4名) ・和室(和室1間)(定員1~2名) ・洋室(洋室1間)(定員1~2名) |
駐車場 | 40台(無料、予約不要) |
チェックイン | 15:00(最終チェックイン 17:00) |
チェックアウト | 11:00 |
公式サイト | https://hikage.club/ |
【チェックインにおすすめの電車】
・JR奥羽本線(秋田→青森行)
→JR秋田駅13:35発JR陣場駅 15:40着
・JR奥羽本線(青森→秋田行)
→JR弘前駅14:46発JR陣場駅 15:17着
・JR特急つがる4号(青森→秋田行)
→JR新青森駅12:48発JR碇ヶ関駅13:37着
※時刻情報は2023年10月時点のもの
「日景温泉」は、秋田県と青森県の県境にほど近い場所に位置し、白神矢立の山の自然に囲まれた明治26年創業の歴史ある温泉旅館です。「日景温泉」の温泉は明治22年(1889年)の磐梯山噴火の地震の後に自然湧出したもので、その名称は創業者で地元の名士であった日景弁吉氏の名前が由来となっています。
「日景温泉」は、もともと泉質には定評があり、その開湯以来、地元の方のみならず全国の温泉ファンの方に愛され続けて、かつての宿泊客の中には、彫刻家の高村光雲や、政治家の犬養毅もいたそうです。
しかし、こうした「日景温泉」も、東日本大震災の影響・施設の老朽化により2014年8月で一度営業を終了しています。その後、地元秋田県大館市で老舗料亭や結婚式場を営む「株式会社割烹きらく」に事業譲渡され、大規模な修繕・改装を経て2017年10月よりリニューアルオープンしました。
リニューアルオープン後は、もともとファンが多かった温泉の泉質だけでなく、料理の面でも評判を呼ぶようになり、リピーターも増え続けています。
日本の宿泊予約サイトの口コミはこんな感じです。Googleの口コミ数が多いのは日帰り温泉の口コミもあるからですね。乳白色で硫黄の香りの強い温泉に関する口コミがダントツ多く、他には料理や趣のある建物についての口コミも見られます。テレビがないため大人向けの宿という書き込みもありました。
- Google :★4.3(総口コミ数536件)
- 楽天トラベル:★4.66(総口コミ数156件)
- じゃらん :★4.6(総口コミ数40件)
- 一休 :★4.63(総口コミ数30件)
別名「東北の草津」とも呼ばれる「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」の主な高評価ポイントはこちらです。
- 開湯130年以上の日景温泉の歴史を現代に遺す情緒ある建物
- 割烹料亭仕込みの旬の食材を生かした郷土料理
- 硫黄香る白濁した薬湯による湯浴みと趣きの異なる5つの無料貸切風呂
- リラクゼーションルームからワーケーションルームまで多様な館内施設
客室は含鉄泉の客室温泉風呂が付いている特別室(「水芭蕉」「高砂」「白神」)もありますが、そもそも大浴場以外の無料貸切風呂の種類が豊富で1泊2日で湯めぐりをすることを考えると、客室温泉風呂を堪能するだけの時間の余裕もないだろうと考えて、お財布とも相談したうえで今回はスタンダードな和室を予約しました。
「日景温泉」にチェックインしてからチェックアウトするまでの流れ(モデルプラン)は、次のとおりです。
今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)
1日目 |
---|
11:00 移動・観光 |
15:00 チェックイン |
15:30 ルームツアー |
16:00 入浴(大浴場「ぬぐだまる湯っこ」) |
17:00 入浴(貸切風呂「滝見の湯っこ」) |
18:00 夕食 |
19:30 館内の歴史資料館を見学、卓球 |
20:30 ラドン岩盤浴(有料) |
22:00 湯上り処で一休み、図書室で読書 |
23:00 入浴(貸切風呂「めんけ湯っこ」「あんべいい湯っこ」) |
24:30 就寝 |
2日目 |
---|
6:45 起床 |
7:00 朝食 |
8:00 リラクゼーションルーム |
9:00 入浴(貸切風呂「うるげる湯っこ」) |
10:00 館内散策 |
10:30 チェックアウトの準備 |
11:00 チェックアウト |
1日目
11:00 移動・観光
9月17日(日)の午前11時過ぎには「八甲田ホテル」を出発し、青森観光として五所川原市の「津軽金山焼」の窯元、「立佞武多の館」に行った後に、チェックイン開始時刻の午後3時ころにあわせて「日景温泉」を目指します。
津軽金山焼の窯元は、毎年春のゴールデンウイークと秋のシルバーウィークに「陶器祭り」を行っているため、津軽金山焼が好きな私のたっての希望で、「陶器祭り」の開催時期にあわせて窯元(〒037-0011 青森県五所川原市大字金山字千代鶴5-79)への立ち寄りをスケジュールに入れていたのでした(というか、これが今回の旅の一番の目的です笑)。
「陶器祭り」では、津軽金山焼の陶器が定価の半額で買えるということで、たくさんの来場者でとても賑わっていました。もちろん、私もここで目当ての日常使いのお皿などを購入しました。しかも、「陶器祭り」では一定額以上お買い上げの方限定で抽選会も実施していたのですが、ここでまさかの1等が当たるというオマケエピソードつきで、さらにお皿をもう1枚ゲットしました!
その後は、津軽金山焼の窯元から車で約15分の場所にある「立佞武多の館」(〒037-0063 青森県五所川原市大町506−10)に行き、圧倒的スケールを持つ五所川原市の伝統的な「立佞武多(たちねぷた)」を見学しました。
五所川原市では、毎年8月4日~8日にかけて、高さ約23メートル、重さ約19トンにも及ぶ巨大な「立佞武多(たちねぷた)」3台を中心とした「立佞武多(たちねぷた)」が市内を運行し、大いに盛り上がります。一度は歴史から消えた「立佞武多(たちねぷた)」ですが、その設計図の発見と共に復興が始まり、現在は「青森ねぶた」「弘前ねぷた」とともに青森県三大ねぶた(方言の影響で「ねぶた」と「ねぷた」にわかれているみたいです)として知られています。「立佞武多の館」では、実際に市内を運行した巨大な「立佞武多(たちねぷた)」のリアルサイズの現物が間近で見れるので、おすすめの観光スポットです。
大人 | 高校生 | 小中学生 | |
---|---|---|---|
立佞武多展示室 | 650円 (580円) | 500円 (450円) | 300円 (270円) |
美術展示ギャラリー | 300円 (270円) | 100円 (90円) | 100円 (90円) |
上記セット入場券 | 850円 (760円) | 500円 (450円) | 300円 (270円) |
15:00 チェックイン
青森2日目の観光を満喫してから、午後2時前に五所川原市を出発し、五所川原北ICから津軽自動車道(無料区間)を走り、浪岡ICで東北自動車道に接続し、碇ヶ関ICで降ります。
「日景温泉」の5つの貸切風呂は、1日1つまで時間帯ごとに利用ができ、チェックイン順に空いている時間帯を選んで予約ができることになっています。ベストな時間でスケジュールを組みたい私たちは、何が何でも午後3時前後には「日景温泉」に到着する必要があり、本当は津軽SAに寄りたかったところですが、時間が押し迫っていたため今回は断念しました。
碇ヶ関ICで高速道路を降りて国道7号線を10分ほど進むと、国道7号線上に「日景温泉」につながる小さな分岐路があり、この小さな分岐路を入って1㎞ほど真っすぐ進むと「日景温泉」の建物にたどり着きます。右手に「日景温泉」の看板が見えてきたら、間もなくの合図です。
山あいの道を抜けると開けた空間に出て、無事に「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」に到着です!!
昭和初期に建てられた全木造の建物を大幅改装した今の建物は、赤い屋根のインパクトもあいまって昭和の古き良き日本の原風景を思わせるノスタルジックな佇まいです。
最近ではなかなかお目にかかることのできない全木造の建築物が、周囲の自然景観にもしっかりと溶け込んで、外観からして風情たっぷりです!
「日景温泉」の建物は、何度も増改築を重ねた結果、延べ床面積5,000平方メートル超の現在のスケールになったということですが、複数の木造建物が横に連なっている外観からもそのことがよくわかります。
また、山の中にポツンと佇む一軒宿のため、その敷地も約2万平方メートルと広大で、建物の前には目の前を流れる大湯沢川を渡るための橋(日景橋)が架かっています。
しかも、日景橋の上から大湯沢川を観察してみると、「日景温泉」から出される硫黄泉が合わさって見事な白濁色に変色しています!こりゃ否が応でもチェックインする前から湯浴みへの期待が高まってしまうというものです。
赤い屋根の木造建物以外にも「白神矢立 湯源郷の宿」の提灯が、古き良き温泉宿の雰囲気を醸し出しているほか、薪小屋、水車、赤いポストなど、ノスタルジックな世界にいざなってくれるアイテムも勢揃いです。
「日景温泉」は青森県と秋田県の県境にある矢立峠沿いにある一軒宿ですが、遊歩道が設置されているので、宿周辺を散策してみるのも結構楽しそうです(私たちは時間の都合上、宿の外は散策しませんでしたが…)。私たちがチェックインしたタイミングで宿周辺の散策に出て行かれるご家族連れもおられました。
駐車場は2ヶ所(日景橋の手前と日景橋を渡った宿の建物正面を右に進んだところ)にわかれています。駐車可能台数は合計40台とのことなので、どちらでも余裕をもって停めることができます。
事前のリサーチでは敷地内にはヤギや放し飼いのニワトリがいるとの情報があったので遭遇を楽しみしていましたが、残念ながら今回の訪問では遭遇しませんでした。
宿の周辺環境のチェックを終えたら、いざ正面玄関の自動ドアをくぐって、古き良き情緒あふれる別世界に旅立ちます!
フロント、ロビー
建物の館内に入って最初に出迎えてくれるのは、広々としたロビーとフロントです。約3年にわたる大規模修繕等を経た建物は、リニューアル前のノスタルジックな趣きを残しつつ、改装によって天井格子やカウンターに施された新しいライトブラウンの木材(秋田杉)やカーペットが明るくラグジュアリーな雰囲気を醸し出して、移動でお疲れ気味の状態で宿に到着したゲストを優しく迎え入れてくれます。
フロント付近でひときわ目を引くのが、今はもうほとんど見なくなった「公衆電話ボックス」です。
フロントわきに設置されている「公衆電話ボックス」は単なるオブジェかと思いきや、実際に使用できます。「日景温泉」は山の中の一軒宿ということもあり、館内では携帯電話の電波が届かないことがあるようで、そういう場合にも外部と電話連絡をとる必要がある宿泊客のために用意されているようです。
私たちが到着したのは午後3時15分ころでしたが、すでにチェックインを済ませた他のゲストの方が3,4組いて、復活した「日景温泉」の人気っぷりを感じました。
ロビーラウンジ
私たちが到着した時点ではフロントは混んでいませんでしたが、チェックインの手続きはフロントの右に設置されているロビーラウンジでとのことで、そちらに移動します。
スタッフさんのアテンドで、ロビーラウンジのスペースに入っていくと、そこには開放的で明るい空間が!
秋田杉がふんだんに使用されているロビーラウンジは、リニューアル前後で基本的なレイアウトは大きくは変わっていませんが、ラウンジ内が全体的に明るくスッキリした印象です。窓のサッシは新しめだったので、こちらはリニューアルの際に交換されたのかな。
もともとリニューアル前からロビーラウンジの天井が高くとられていて、吹抜けのようになっています。剥き出しの梁が張り巡らされて、スペース中央に薪ストーブが設置されている感じは、さながらスキー場のロッジのような開放感があります。
また、一枚板を使用した年季の入った木製テーブルも備え付けられていて、古めかしさを感じさせない程度に情緒あふれる空間になっています。歴史ある温泉宿の良いところを再活用しつつ、若い宿泊客にも抵抗感なく受け入れられる今の空間にリニューアルされるまでには色々と試行錯誤を重ねたんだろうなぁとしみじみ。
この時期は薪ストーブは稼働していませんでしたが、寒くなってきたころの、薪の爆ぜる音を聞きながら過ごせる場面を想像すると、冬の宿泊も趣きがありそうです。
スタッフさんに案内されてロビーラウンジのテーブル席に着席すると、そこでチェックインの手続きです。
最初に宿泊者名簿(「ご署名カード」)への必要事項の記入を済ませ、館内の案内に関する説明を受けます。
そして、次に夕食時間と朝食時間の指定になりますが、私たちの夕食時間は午後6時または午後7時30分の二択で、朝食は午前7時から午前8時30分までの間を15分刻みで、好きな時間を指定できるとのことでした。
- 夕食 【 18:00、19:30 】
- 朝食 【 7:00、7:15、7:30、7:45、8:00、8:15、8:30 】
ここで考えなければならないのが貸切風呂の予約時間との調整で、貸切風呂の予約時間を決めたうえで、それにあわせて夕食と朝食の時間をベストな時間に指定しておくのが望ましいでしょう(前回の「八甲田ホテル」の回でも同じことを言ったような…)。
4つの源泉を抱える「日景温泉」では、大浴場に加えて5つの貸切風呂を無料で利用できます。遠路はるばるやってきたからには、全ての浴場で湯浴みを楽しみたいというもの!
- 1日目 【 15:00~22:45(45分交代制)】
- 2日目 【 5:00~14:45(45分交代制)】
※45分制のあと15分のインターバル
※11時以降の利用時間は連泊客向け
ここで肝心の貸切風呂の利用時間の予約方法ですが、冒頭でもお伝えしたとおり、チェックイン順で、チェックインを終えた宿泊客から1日1回の貸切風呂の利用時間を優先的に選ぶことができます。
具体的には、ロビーラウンジに貸切風呂の予約ボード(黒板)が設置されていて、チェックインを終えた宿泊客から自分の部屋番号が書かれたマグネットを利用したい貸切風呂の時間帯の上に置いて予約をとる形になっています。
「日景温泉」の貸切風呂は、全部で5つ(「めんけ湯っこ」(北あっち)「めんけ湯っこ」(南こっち)「あんべいい湯っこ」「うるげる湯っこ」「滝見の湯っこ」)もあって、主な特徴を整理すると以下のようになります。
貸切風呂 | 定員 | 洗い場 | 寝湯 | 露天 | 景観 |
---|---|---|---|---|---|
めんけ湯っこ (北あっち) | 2~3 | ||||
めんけ湯っこ (南こっち) | 2~3 | ||||
あんべいい湯っこ | 2~3 | ||||
うるげる湯っこ | 5~6 | ||||
滝見の湯っこ | 3~4 |
ということで、ここで1日1回ずつしか利用できない貸切風呂の予約について、どの貸切風呂を・どの時間帯で予約するかということに頭を悩ませることになります。
ここで1番最初に押さえておきたいのは、「滝見の湯っこ」の利用の確保です。
「滝見の湯っこ」は、滝が見える露天風呂という触れこみで2021年春に新設された浴場で、事前のリサーチでは5つある貸切風呂の中でも1番人気のようでした。他の貸切風呂(「めんけ湯っこ」(北あっち)と「めんけ湯っこ」(南こっち)、「うるげる湯っこ」と「あんべいい湯っこ」)が似たような趣きの浴場が2つずつであるのに対して、「滝見の湯っこ」は一つしかないので、1番希望が競合しやすいことが予想されました。
また、「滝見の湯っこ」に暗くなってから入ったのでは、せっかくの滝見風呂の風情が味わえない可能性もあったので、私たちは明るい時間(1日目の日没前または2日目)に「滝見の湯っこ」に入浴するつもりで考えていました。
ここで、私たちが「日景温泉」に宿泊した9月17日(日)~18日(月)は、1日目はなんとか天気が頑張っていましたが、2日目には雨予報が出ていたので、自動的に1日目の日没前に「滝見の湯っこ」に入浴したいという流れに。
そして、私たちがチェックインした15時20分の時点で、「滝見の湯っこ」は【 15:00~15:45 】と【 16:00~16:45 】の枠は埋まっていましたが、【 17:00~17:45 】の枠は空いていたので、ぎりぎり日没前の時間帯にすべり込めました!
こうして1日目の貸切風呂の予約時間が決まったので、夕食の時間も「滝見の湯っこ」からあがったタイミングの18時を選択しました。
そうなると、あとは2日目の貸切風呂の予約時間と朝食の時間をどうするかですが、ここで押さえておかなければならないのが、夜23時~翌朝5時までの時間帯は予約なしで各貸切風呂を利用できるということです(ただし、1人での入浴利用は万が一浴室での事故が起こった場合を考慮して除かれています)。
このため、景観がなくどちらかというと希望が競合しない「めんけ湯っこ」(北あっち、南こっち)は、このフリータイムの時間に利用できるんじゃないかと判断し、2日目の貸切風呂は、「うるげる湯っこ」を【 9:00~9:45 】の時間帯で予約して、朝食は朝風呂から時間を空けるために午前7時で指定しました。
【今回の宿泊での予約時間】
1日目
貸切風呂「滝見の湯っこ」 17:00~17:45
夕食 18:00~
2日目
朝食 7:00~
貸切風呂「うるげる湯っこ」9:00~9:45
夕食と朝食の時間を指定したら、客室の鍵と館内案内図を渡されてチェックイン完了です。
フリードリンク、フリーアイス
「日景温泉」では、コロナ禍前は、チェックインの際のウェルカムサービスとしてお茶セットが提供されていたようですが、コロナ禍が起こったのを機にお茶セットの提供を一時中止しているようで、私たちが宿泊した2023年9月17日(日)時点でも、ウェルカムサービスの提供はありませんでした。
ただ、ウェルカムサービスの提供の一時休止なんてものが全く気にならないほどに、「日景温泉」の無料サービスは充実しています。
まずはロビーラウンジにて提供されているフリードリンクです!
ロビーラウンジの一角には、宿泊者限定のフリードリンクコーナーがあり、コーヒーマシーンのほか、紅茶数種、冷たいお水が無料で提供されています。
(2023年9月17日時点)
- 冷水
- アップルティー
- ジャスミンティー
- ダージリンティー
- アールグレイティー
- アメリカンコーヒー
- ブレンドコーヒー
それだけじゃありません!アイスの無料サービスも!
ロビーラウンジに設置されている冷凍庫の中にあるアイスキャンディーやアイスクリームが宿泊滞在中は無料で何回でもいただけちゃいます。
しかも、冷凍庫の中には、他の宿泊施設で湯上がりサービスとして提供されているようなミニアイスキャンディーだけなく、しっかりした大きさのアイスがぎっちり詰まっているという夢のようなサービス。
- アイスキャンディー(リンゴ)
- アイスキャンディー(オレンジ)
- アイスキャンディー(グレープ)
- アイスキャンディー(パイナップル)
- アイスキャンディー(ソーダ)
- あずきバー
- アーモンドチョコバー
もちろん私たちも駆けつけのアイスということで、ロビーラウンジでくつろぎながらさっそく1本ずついただいちゃいました。
アイスもそうですが、湯殿をぐるぐる巡った2日間だったので、合間にロビーを通過することが多く、冷たい水のサービスもかなりの頻度で利用させてもらいました。
浴衣の無料貸出サービス
各客室には館内着として作務衣が置かれていますが、これとは別にロビーラウンジの一角には、「浴衣の無料貸出コーナー」が設けられていて、浴衣・帯と半纏の無料貸出が受けられます。
無料サービスは利用一択の私たち夫婦も、せっかく風情たっぷりの館内なのだから浴衣で過ごそうということになり、浴衣をレンタルしました。
ここからはルームツアーへと進みたいところですが、すでになかなかのボリュームの記事になってしまっているので、ルームツアーは次回にまわし、次回はルームツアーから大浴場「ぬくだまる湯っこ」をレポートしていきます。
次回以降が館内サービスの本格的なレポートになるので、楽しみにしていてください。
【続く】
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