閑静なダイニングで味わう卓越の旬菜創作フレンチ!「全4室の小さな宿 Beaver」の完全攻略ブログ[2/3]

前回に引き続き「全4室の小さな宿 Beaver」の完全攻略ブログ記事その2です。今回は「 Beaver(ビーバー)」での滞在中のメインイベントであるディナータイムを中心にレポートしていきます。

記事内のリンクには一部アフィリエイト広告を含みます

今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)

1日目
16:00   チェックイン
16:15  ルームツアー
17:00  入浴(貸切風呂「MAGUMAの湯」)
18:00  ウェルカムスイーツ ⇐いまココ!
19:00  ディナー 
21:00  部屋でくつろぐ 
22:00  入浴(貸切風呂「Vivaなヒバ湯」) 
23:00  就寝  
2日目
6:30  起床  
6:40  入浴(貸切風呂「MAGUMAの湯」)
8:00  朝食
9:00  チェックアウトの準備・館内散策
10:00  チェックアウト
目次

1日目(続き)

18:00~ ウェルカムスイーツ

「MAGUMAの湯」での湯浴みを終えたら、いったん客室「Room01」に戻って小休憩です。「 Beaver(ビーバー)」の夕食は19時~と遅めなので、小腹を満たすために冷蔵庫の中に入っていたウェルカムスイーツの「自家製プリン」に手をつけます。

せっかくなのでリビングのテーブルの上に置かれているお茶セット(コーヒーのドリップバッグ、玄米茶のティーバッグ)で準備して、遅めのコーヒータイム・ティータイムにしました。

テーブルの上に置かれていたお茶セット
「自家製プリン」、玄米茶、コーヒー

プリンは自家製というだけあって、市販のものとは比べものにならないぐらい口当たりがなめらかで、美味しくいただきました。

19:00~ ディナー

部屋でウェルカムデザートを食べて軽く胃を刺激したら、お待ちかねのディナータイムです。

夕食の会場となるダイニングは、フロント横の廊下をまっすぐ進んだ突き当りの右にあります(ちょうどフロントデスクの真裏がダイニングになっています)。
いつものクセでディナーの開始時刻の5分前に会場となるダイニングに到着しましたが、まだ準備中でした。19時きっかりにスタートするようです。

ダイニングの入口

ホール内には、窓側に沿ってテーブル席が3つと奥に個室のテーブル席が別に1つ設置されていて、広々としたスペースで、ゆとりをもたせたレイアウトは、まさに「隠れ家宿のダイニング」といった佇まいです。奥に見える個室のテーブル席は有料での予約制(1,100円)です。

テーブルの向かいのカウンターには、ワインサーバーやトースター、「DeLonghi(デロンギ)」のコーヒーマシンが置かれています。また、ホール左奥にはペレットストーブも設置されていたので、冬場はじんわりとした暖かさに包まれながらリラックスした雰囲気でのディナーを楽しめるでしょう。

(左から)ワインサーバー、トースター、コーヒーマシーン
ペレットストーブ

奥の個室席は有料とお伝えしましたが、今回私たちは個室のテーブル席をアサインされました!

といっても、テーブルチャージを支払ったわけではなく、その日に個室のテーブル席の予約がなければ、自動的に1組のゲストが個室を割り当てられるようで、幸運にも今回私たちが割り当てられました!
テーブルにはすでに前菜の料理がセッティングされています。

私たちがアサインされた個室のテーブル席

思いがけず個室席をアサインされたため、すっかりテンションがあがってしまい、感謝の気持ちも込めてドリンクをオーダーしようと、前菜とのペアリングをおススメされていた限定白ワインの「ヴィヴァサワー ソーヴィニヨン・ブラン」(1グラス・850円)を2人でオーダーしました。

前菜と限定白ワインの「ヴィヴァサワー ソーヴィニヨン・ブラン」

さてさて、心を落ち着けて、料理に手をつける前に、本日のコース料理の内容を確認です。

「八幡平牛・イチボ&ランプ食べ比べプラン」のコースメニュー(2023年12月2日のもの)

ここからはディナーで提供された料理を順番に紹介していきます。

前菜

まずは、前菜の4品からスタートです。テーブルの上には、「サーモンの軽い燻製」「洋ナシと生ハム」「牡蠣のリエット」「八幡平杜仲茶豚パテ・ド・カンパーニュ」のバラエティ豊かな前菜がすでに並んでいます。「八幡平杜仲茶豚パテ・ド・カンパーニュ」は、宿泊前のリサーチで何度も目にして絶対に食べたかった一品なので、美味しさを噛み締めるように一口ずつしっかりと味わいました。

(左から)サーモンの軽い燻製、洋ナシと生ハム、牡蠣のリエット、八幡平杜仲茶豚パテ・ド・カンパーニュ

この4品の中でも特に印象に残ったのは、「サーモンの軽い燻製」です。蓋つきグラスの蓋を開けると、燻製の香りが広がります。そして、軽くスモークされた肉厚の八幡平サーモンを食べると、今まで食べたことのあるスモークサーモンとは一味違った、ジューシーなサーモンを味わえます(これはぜひ一度食べてみてもらいたい逸品です)。

サーモンの軽い燻製

スープ

続いては、「サイフォンで抽出した 舞茸のコンソメ」です。スープの中には、鶏肉のつくね、一度ローストした舞茸、むかごなどが入っていて、スッキリとした味わいでした。

「サイフォンで抽出した 舞茸のコンソメ」

「むかご」はあまり聞きなれない野菜ですが、長芋や自然薯などのヤマイモ属の茎が肥大化して形成される肉芽の部分を指すそうで、帰り道に立ち寄った道の駅「にしね」の産直売場でも販売されていたので、この地方では意外によく扱われている食材なのかもしれません。

「道の駅 にしね」
「むかご」

自家製パン

スープのタイミングにあわせてパンも提供されました。「プチカンパーニュ」「南瓜パン」はどちらも自家製です。

(左から)「プチカンパーニュ」「南瓜パン」

この自家製パンがどちらもフワフワ食感の絶品で、個数限定のためおかわりできないのが本当に残念でした。「南瓜パン」は、割ってみると中から黄色い生地と南瓜の種が出てきました!

「南瓜パン」の生地の断面

魚料理

続いての魚料理は、「スズキの香草ロースト」です。メニューでは「平目の香草ロースト」となっていましたが、仕入れ状況の影響で平目からスズキに急遽変更になっていました。スズキ以外にもホタテ、ジャガイモ、サツマイモのソテーも添えられていて、これをムール貝をベースにしたソースでいただきます。上にかかった泡のソースはアサリの出汁をベースにしたものだそうで、この一皿に想像以上の手間と時間がかかっていそうな逸品です。

「スズキの香草ロースト」

スズキやホタテの魚介類が、同じく魚介類のアサリやムール貝のソースとよく絡み合って、海の幸を凝縮した旨味がほどよく調和しています(語彙力喪失・・・・・・)。

夫はここで地元八幡平では有名なクラフトビールの「DRAGONEYE SKY(ドラゴンアイ スカイ)」(330ml・850円)をオーダーしました。とてもすっきりしたのど越しで気に入ったようです。

「DRAGONEYE SKY(ドラゴンアイ スカイ)」330ml

肉料理

前菜→スープ→魚料理とくれば、メインディッシュの肉料理の登場です。私たちが待ち望んでいた「いわて八幡平牛ランプ&イチボロースト ソース・ド・ヴィアン」が提供されました。ローストされた八幡平牛のイチボの断面は、ナイフを入れるのがためらわれるほどの神々しい美しさ!

「いわて八幡平牛ランプ&イチボロースト ソース・ド・ヴィアン」(手前がイチボ、奥がランプ)

ナイフを入れた中はもちろん綺麗なピンク色で、味は当然とろけるような美味しさです。
付け合わせの野菜(地元八幡平名産のほうれん草、ネギ、ごぼう)を合間にとることで、口の中がそれほどクドくなりませんでした。

これだけ美味しいお肉が出てきてしまうと、 たまらず夫は限定の赤ワイン(「ラ・プリシマ シラー」、1グラス・840円)をオーダーして、至福のディナータイムのラストスパートをかけます笑

限定の赤ワイン「ラ・プリシマ シラー」

デザート

最後に提供されたデザートも料理に負けず劣らずの本格派で、「プチカヌレ」「八幡平市農枝夢ジェラートミルク」「GV果実(この日は柿)」の3つのデザートが1枚の皿の上で競演しています。「プチカヌレ」はマロンクリームでいただきます。柿をガストロバッグ(減圧調理)したものは初めて食べたのですが、 例えて言うなら「新鮮なのに熟した柿」の食感と味という感じです。

(上から時計まわりに)「プチカヌレ」「GV果実」「八幡平市農枝夢ジェラートミルク」

食後の飲み物は、「コーヒ」「エスプレッソ」「紅茶」「ハーブティー」ですが、私は直前に部屋でコーヒーを飲んだこともあり、紅茶を選択です。デザートと紅茶をいただきながら、幸せに包まれたディナーの余韻に浸ります。


「 Beaver(ビーバー)」でのディナーは、さすがのオーベルジュといった感じでした。品数こそ多くはないものの、どの料理も独創性に富んでいて、他では食べることができない印象に残る味の逸品もありました。

個人的には「サーモンの軽い燻製」と「イチボのロースト」が大ヒットで、1万円台の価格帯の宿泊料金でこのコース料理が食べられるのなら、交通の便が良くない点については目をつむって何度でもリピートしちゃいそうです!

ダイニングへのドリンクの持ち込みは、ワンボトルにつき1,500円がかかります

21:00~ 部屋でくつろぐ

ディナーを堪能したら、いったん部屋に戻って少し休憩します。

夫は持ってきたiPadをWiFiにつないでyoutubeを視聴し、私は客室「Room01」のウォールラックに飾られていた本を手にとって読んだりして各々が食後の時間を思い思いに過ごしました。

客室「Room01」のウォールラックに飾られていた本

22:00~ 入浴(貸切風呂「Vivaなヒバ湯」) 

2日目は「MAGUMAの湯」の予約を朝食前の時間帯を朝風呂で確保しているのですが、「 Beaver(ビーバー)」のチェックアウトは午前10時と早めなので、2日目の朝食後にもうひとつの貸切風呂である「Vivaなヒバ湯」に入浴してバタバタするよりは、1日目のディナー後の時間にゆっくり湯浴みをすることにします。

ということで、部屋での休憩をとったら、もう一つの貸切風呂「Vivaなヒバ湯」に足を運んでみます。

「Vivaなヒバ湯」の入口ドア

「 Beaver(ビーバー)」の各貸切風呂の脱衣所には、備え置きのバスタオルはないので、客室からバスタオルを忘れずに持ち出しておきましょう。

浴場入口付近に設置されている利用状況の表示ランプが点灯してないことを確認したら、「Vivaなヒバ湯」の入口ドアを開けて中に入っていきます。「Vivaなヒバ湯」の脱衣所は、「MAGUMAの湯」の脱衣所とは違って一間だけですが、洗面台は2つ設置されていました。

「Vivaなヒバ湯」の脱衣所
「Vivaなヒバ湯」の脱衣所

「Vivaなヒバ湯」の脱衣所にも「埋込タブレットスイッチ」が設置されているので、忘れずにキーホルダーを差し込んで内鍵をかけておきます。

「埋込タブレットスイッチ」

「Vivaなヒバ湯」の脱衣所に備え付けのヘアドライヤーは、「MAGUMAの湯」の設置されていたものとは違っていましたが(テスコム製のnaturam「TD200A」)、アメニティはすべて一緒でした。

「Vivaなヒバ湯」の脱衣所に備え付けのヘアドライヤーとアメニティ

「Vivaなヒバ湯」の浴場は内風呂のみで、御影石造りの定員2,3名の浴槽が設置されています。浴槽には100%源泉かけ流しの温泉がたえず注がれていて、溢れたお湯が浴槽の外にオーバーフローしていました。

「Vivaなヒバ湯」の浴場(午後5時頃に撮影したもの)
オーバーフローしているお湯

洗い場は2ヶ所設置されていて、備え置きのバスアメニティ(シャンプー、コンディショナー、ボディソープ)は「MAGUMAの湯」と同じく「季の滴」シリーズでした。

「Vivaなヒバ湯」に設置されている洗い場は2つ

窓を開けると雪見風呂が楽しむこともできそうですが、「MAGUMAの湯」の露天風呂のように綺麗に整えられた庭があるわけではないので、窓からの景色にはあまり期待しないほうがいいでしょう。

「Vivaなヒバ湯」の窓からの景色(22時頃に撮影したもの)

「Vivaなヒバ湯」の源泉も、「MAGUMAの湯」と同じ硫黄泉ですが、「Vivaなヒバ湯」の浴場のほうは「MAGUMAの湯」に比べて硫化水素臭がきつくない感じがしました。

露天風呂を備えていない「Vivaなヒバ湯」は、風情の面では「MAGUMAの湯」に負けてしまいますが、その代わりに洗面台と洗い場が2つずつ設置されているので、複数人での入浴などで時間をとられずに手際よく入浴を済ませたい場合には、「Vivaなヒバ湯」のほうがいいでしょう。

貸切風呂の利用時間は45分(予約制の2日目の朝は1枠30分)が目安になっているので、次の利用者のことを考えて、利用時間は守って入浴しましょう

【貸切風呂「Vivaなヒバ湯」の基本情報(温泉分析書より引用)】

スクロールできます
利用時間16:00~翌9:10
※4:30~5:00は湯温調整のため入浴不可
内容内湯
源泉八幡平温泉(マグマの湯)
泉質単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性-弱酸性高温泉)
泉温69.6℃
pH値4.4
効能高血圧症、動脈硬化症、末梢循環障害、リウマチ性疾患、慢性中毒症、
慢性湿疹、脂漏性疾患、しもやけ、慢性膿皮症、運動障害、創傷
 
貸切風呂「Vivaなヒバ湯」の温泉分析書

23:00  就寝

貸切風呂「Vivaなヒバ湯」での入浴を終えたら、客室「Room01」に戻って落ち着いた夜の時間を過ごします。

私たちは乾燥を気にしてエアコンをつけなかったこともあって、12月の部屋の中はけっこう寒かったので、早々に布団の中に入って過ごしていました。

布団の中に入っていると自然とウトウトしてきて、翌日は午前6時40分~「MAGUMAの湯」の朝風呂を予約していたので、この日は早めに就寝しましたzzz

【続く】

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

山形県出身、宮城県仙台市在住。
30代の既婚の女性です。
結婚3年目を迎える共働きの子なし夫婦の妻のほうをしています。
旅行は遠出よりも近場派。
東北の宿泊施設をめぐるのが大好きで、月に1,2回のペースで東北各地の宿に泊まっています。
色々な旅行ブログをのぞいているうちに自分にも有意義な情報発信ができるかもと考えて、このサイトを立ち上げました。
当サイトのモデルプランを参考に滞在中のスケジュールを組んでもらえれば宿での滞在時間がより充実したものになる思うので、是非のぞいていってください。

コメント

コメントする

目次