前々回と前回で青森県と秋田県の宿を紹介したところで、当ブログでまだ取り上げていない東北6県の宿は残すところ福島県の宿だけになりました。
そこで、今回は福島県の温泉宿を取り上げて、東北6県の宿をコンプリートしたいと思います。
初めての福島県の宿をどちらにしようか色々と悩みましたが、今回紹介するのは、福島県郡山市にある「オーベルジュ鈴鐘(すずかね)」(福島・磐梯熱海温泉)です。こちらのお宿には2023年9月30日(土)~10月1日(日)にかけて宿泊してきました。
季節的には「食欲の秋」ということで、食事に定評にあるお宿に絞ってリサーチしていたところ、「オーベルジュ鈴鐘」さんの食事の口コミでの評価が総じて高く、「NIPPONIA 白鷹 源内邸」に泊まってからというもの、それまで無関心だった食への関心が強くなった夫の希望を優先して(笑)、こちらに宿泊することにしました。
ところで、皆さんは「オーベルジュ」というジャンルをご存じでしょうか。
「オーベルジュ」とは、宿泊施設を兼ね備えたレストランのことをいい、メインはあくまでレストランで、レストランの規模に合わせた宿泊設備を備えているため、客室数は限られているのがスタンダードです。
フランスを発祥とする、郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストラン
(出典:「日本オーベルジュ協会」公式サイト)
今回宿泊した「オーベルジュ鈴鐘」も客室はたったの7室しかなく、純粋な温泉宿というよりは温泉宿の要素を兼ね備えたレストランと表現したほうが適切だと思います。
宿泊予約サイトなどで「オーベルジュ」で検索すると、東北では該当する施設はかなり少ないので、今回は数少ない東北のオーベルジュを体験すべく期待を胸に郡山に向かいました。
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【「オーベルジュ鈴鐘」の基本情報】
住所 | 〒963-1309 福島県郡山市熱海町熱海5-38 |
開業日 | 2001年9月 |
電話番号 | 024ー994-1555 |
アクセス | 【電車の場合】 ・東京駅→郡山駅下車(約77分)→JR磐越西線「会津若松行」に乗車→磐梯熱海駅下車(約18分、330円)→タクシーで5分 ・仙台駅→郡山駅下車(約40分)→JR磐越西線「会津若松行」に乗車→磐梯熱海駅下車(約18分、330円)→タクシーで5分 【飛行機の場合】 ・福島空港→リムジンバス→郡山駅前下車(約40分、1,100円)→JR磐越西線「会津若松行」に乗車→磐梯熱海駅下車(約18分、330円)→タクシーで5分 【車の場合】 ・東京→浦和IC→東北自動車道→郡山JCT→磐越自動車道→磐梯熱海IC→オーベルジュ鈴鐘(約190分) ・仙台→仙台宮城IC→東北自動車道→郡山JCT→磐越自動車道→磐梯熱海IC→オーベルジュ鈴鐘(約100分) |
総客室 | 全7室(全室離れ、天然温泉内風呂付)(1部屋定員5名) |
駐車場 | 10台(無料、予約不要) |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 10:00(11:00のレイトチェックアウトプランあり) |
公式HP | https://www.suzukane.com/ |
「オーベルジュ鈴鐘」は、800年余もの歴史ある温泉地といわれる福島県郡山市の磐梯熱海温泉に位置しています。磐梯熱海温泉は郡山の奥座敷といわれ、古くは鎌倉時代から美人の湯として人々に親しまれてきました。
「オーベルジュ鈴鐘」では、豪華で質の高い料理はもちろんのこと、宿全体と各客室の構造にも注目です。全7室の客室は全て離れ風で、リビング・和室・寝室の3部屋からなる床面積は標準100㎡にも及び、宿泊施設の客室の次元を超越した広さです。しかも、全客室に天然温泉内風呂もついているため、上質なプライベート空間でゆったりとリラックスできること間違いなしです。
「オーベルジュ鈴鐘」は、各宿泊予約サイトでの口コミがどれも4点台後半~5点と高評価な口コミばかりなのですが、youtubeやblogで詳細に取り上げているものが思いのほか少なく、高評価なサービスを自分たちで体験してみたくなったのも、こちらの宿に決めた理由です。
(2023年11月12日時点のもの)
- Google :★4.4(総口コミ数73件)
- 楽天トラベル:★5.0(総口コミ数138件)
- じゃらん :★4.9(総口コミ数111件)
- 一休 : ★4.71(総口コミ数38件)
「離れの隠れ宿」をコンセプトにする「オーベルジュ鈴鐘」の主な高評価ポイントはこちらです。
- プライベート感満載の客室天然温泉内風呂付き離れ客室
- 料理長の匠の技が光る四季を味わう豪華懐石
- 回数無制限で湯浴みを楽しめる2種の貸切露天風呂とサウナ
「オーベルジュ鈴鐘」の客室には平屋タイプ・メゾネットタイプの2タイプあり、全てに天然温泉内風呂(檜風呂または石造り風呂)がついていますが、今回はメゾネットタイプの「香」というお部屋にスタンダードプランで泊まることにしました。
今回宿泊するお部屋を「香」にしたのは、「オーベルジュ鈴鐘」の全7室の客室の中で最大の広さ(約120㎡)を誇っていることと、その割に他の客室(「絹」や「桜」など)に比べてこちらのお部屋を取り上げているブログが少なく、「オーベルジュ鈴鐘」への宿泊を検討している方へお役に立てる情報をお届けできると思ったからです。
「オーベルジュ鈴鐘」にチェックインしてからチェックアウトするまでの流れ(モデルプラン)は、次のとおりです。
今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)
1日目 |
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15:00 チェックイン |
15:15 ウェルカムドリンク・スイーツ |
15:30 ルームツアー |
16:00 館内を散策 |
17:00 入浴(客室温泉内風呂) |
18:00 ディナー |
20:30 部屋でくつろぐ |
22:00 入浴(貸切露天風呂「鈴の湯」または「鐘の湯」) |
23:00 テラスでクールダウン |
23:30 就寝 |
2日目 |
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6:45 起床 |
7:00 入浴(貸切露天風呂「鈴の湯」または「鐘の湯」) |
8:00 朝食 |
9:00 チェックアウトの準備 |
10:00 チェックアウト |
1日目
15:00 チェックイン
「オーベルジュ鈴鐘」がある磐梯熱海温泉は、仙台からは車で約1時間40分かかります。東北自動車道を走り、郡山JCTで会津・新潟方面に向かいます。郡山JCTを過ぎてから1つ目の磐梯熱海ICで降ります。今回は渋滞もなく順調に運転ができたので、1時間半くらいで磐梯熱海ICを降りることができました。天気が良くないともう少しかかる可能があるので、念のため仙台からは2時間をみておいたほうがいいでしょう。
高速を降りた直後にある丁字路を郡山市街方面に左折し、磐梯熱海駅を目指します。磐梯熱海駅の手前で右折すると、温泉街らしい雰囲気の小道が現れるのでそのまま進み、一度大きな通りに出ます。「色彩亭 一力」や「熱海荘」などの磐梯熱海温泉の有名温泉宿を通り過ぎ、途中で左折して赤い橋を渡ってから、約400メートル進んだ右手に「オーベルジュ鈴鐘」の建物があります。
温泉街ということもあり、磐梯熱海ICを降りてからもコンビニがあるので、飲み物などを買うには不自由しません。ただし、一番最寄りの「セブンイレブン郡山熱海町高玉店」までは徒歩約10分で行けますが、夜間は街灯がなく真っ暗な道を歩かなければいけないので、買い出しはチェックイン前に済ませておくことをおススメします。
【 「オーベルジュ鈴鐘」の最寄りのコンビニ 】
・ セブンイレブン郡山熱海町高玉店(「オーベルジュ鈴鐘」から車で2分)
・ ローソン郡山熱海店(磐梯熱海駅から車で2分)
磐梯熱海駅前には「磐梯熱海観光物産館」もあるので、郡山・磐梯熱海の地酒やワイン、フルーツジュースなどを購入したい場合はチェックイン前やチェックアウト後にこちらに立ち寄ってみてもいいかもしれません。カフェも併設されているので、電車で磐梯熱海にやって来た方は、ここで帰りの電車の時間を待つこともできます。「磐梯熱海観光物産館」には、「JA福島さくら熱海店」、行政センター、多目的交流施設などが併設されていました。
今回はめずらしく事前に飲み物は購入しないで、そのまま「オーベルジュ鈴鐘」にチェックインです。温泉旅館・ホテルが立ち並ぶ温泉街の街並みをゆっくりと進んでいくと、「鈴鐘」の看板が見えてきます。
2階建ての母屋の建物は、和モダンな佇まいのコンクリート造りの建物です。全7室のプライベート感ある小宿なので、建物自体はそれほど大きくなく、一見しただけではここが宿泊施設かどうかもわかりません。
建物のすぐ目の前が道路沿いに開けた駐車場になっているため、そのままバックで駐車します。全7室の小宿のため、駐車場からエントランスまでの距離は目と鼻の先です。早速スタッフさんが車の近くまで迎えに来てくださいました。
さっそくエントランスをくぐると、石造りの「オーベルジュ鈴鐘」の文字と、威厳たっぷりの西洋の甲冑が迎え入れてくれます。
温泉旅館やホテルを訪ねる時の楽しみの一つとして、コンセプトに合わせたインテリアや造りを眺めることもあるのですが、今まで行った温泉でこのような本格的な甲冑の装飾は見たことがありません。ものすごくインパクトがあり、とっても記憶に残りました。
どうしても気になって、チェックアウトの際に女将さんに聞いたところ、女将さん曰く、エントランスの甲冑は先代のオーナーさんが購入したものとのことで、立派なものなのでエントランスで展示しているとのことです。先代のオーナーさんは骨董品集めが趣味だったようで、館内のいたるところに飾られている絵画も同様とのことでした。
甲冑の疑問が解決したところで、エントランスロビーに進むと、そこには高級ブティックを思わせるような上質な空間が広がっています。
特に目を引くのが、真っ先に目に飛び込んでくる真っ赤なソファ!イタリアの家具の王様「Cassina (カッシーナ)」のソファです。また、天井もエントランスロビーが吹抜け仕様になっていることに加えて天窓が設置されているので、とっても明るく開放感があります。
1日わずか7組のゲストを丁重にもてなすために、建物の造りから一つ一つの調度品に至るまでのこだわりがスゴイ!
ロビーには高級感のある石造りのレセプション(フロント)が設置されていますが、チェックインの手続きは客室でとのことなので、こちらをスルーして先に進みます。
ロビーの一角には女性用の色浴衣も備え置かれています。各客室には男性用の館内着は備え置かれていますが、女性はここで色浴衣・帯(いずれも全4種)を選択して持って行きます。見本では帯もセットになっていますが、実際は好きな柄の浴衣と好きな色の帯を組み合わせることができました。客室に向かう前に、私も鮮やかな黄色の花柄浴衣と紫の帯をピックアップしました。
色浴衣をピックアップしたら、客室でチェックイン手続きを行うために、ロビーを通過して奥へと進んでいきます。
自動ドアの向こうには…目にも鮮やかな緑広がる中庭が登場!
宿の敷地自体がコンパクトなので、中庭もそんなに大きくはないのですが、中庭のスペースには所狭しと様々な木々が生い茂っているので、実際の広さ以上の迫力を感じます。9月末はまだ緑が青々としていましたが、秋も深まる時期には紅葉も美しいでしょうね。小さなリンゴのような実がなっている木もありました。
「オーベルジュ鈴鐘」の母屋のファサードからは、離れがある様子が全くわかりませんでしたが、中庭・屋根付き渡り廊下を介して、フロントやレストランが入っている母屋と離れの各客室とが繋がっている構造になっています。
また、敷地の一番奥の建物(「香」「桜」「絹」と貸切露天風呂)は五百川の川沿いに建っています。下の写真は、私たちが宿泊した「香」の2階のベッドルームの窓からの眺めです。木々が生い茂っているのでわかりにくいですが、傾斜の下に五百川の清流が流れています。
今回私たち夫婦が宿泊する「香」は、敷地全体の左奥に位置しているメゾネットタイプの客室です。
渡り廊下をつたって歩けば、すぐに「香」の客室に到着です。客室がこれだけコンパクトにまとまっていると、移動にも時間がかかりません。大きな宿泊施設で館内をウロウロしている間に10分、15分が経ってしまったなんてことがありますが、「オーベルジュ鈴鐘」ではそんなことはなく滞在中の時間を有意義に過ごせます。
ということで、佇まいは一軒家そのものの「香」の客室に玄関から入っていきます。
玄関扉を開けると、吹抜けで開放的なエントランスが広がり、その先には右手にリビングの入口が、左手に和室の入口が見えます。
モデルルームの内見にお邪魔しているような気分で、少し落ち着きませんが、これまで泊まったことがないタイプのお宿なので、とっても新鮮です!
離れの完全プライベート空間に足を踏み入れたところで、リビングのソファに腰を掛け、チェックイン手続きを済ませます。
チェックインの際には、スタッフさんから、夕食の時間帯・朝食の時間帯を確認されます。
「オーベルジュ鈴鐘」では、夕食と朝食ともに30分違いですし、貸切露天風呂の利用も予約制ではないので、夕食・朝食ともにどちらの時間帯を選んでも、滞在中の時間を有意義に過ごすうえで影響はないと思います。
- 夕食 【 18:00、18:30 】
- 朝食 【 8:00、8:30 】
私たちは昼食を軽めにしていたので、早めに夕食にありつきたいという理由で18時を選択しました。朝食に関しては、チェックアウトが10時なので、朝食後にバタバタしないように念のため8時を選択しておきました。
貸切露天風呂の使用方法については、「香」の部屋が貸切露天風呂のすぐ隣にあるため、部屋に到着する前に説明を受けていました。
貸切露天風呂は「鈴の湯」と「鐘の湯」の2種類があり、利用可能な時間は【 15:00~23:00、翌5:00~10:00 】です。回数制限はありませんが、1回あたりの利用は45分以内となっています。
ただ、もともと客室が全7室と限られているうえに、客室温泉内風呂も設置されていて全てのゲストが貸切露天風呂を利用するわけでもないため、貸切露天風呂の空きが出るのを張り付いて確認しなくてもすぐに貸切露天風呂の順番が空くので心配ありません。
普段は宿泊前に細かいスケジュールをシミュレーションしてからのぞむ私たちも、「オーベルジュ鈴鐘」さんでは美味しい食事とゆったりとした時間を思いのままに過ごすことをテーマに、ほとんどノープランでのぞみました。
あくせくせずにプライベートな時間を思いのままに過ごすことで、完全にリフレッシュできるようにデザインされているところが、「オーベルジュ鈴鐘」での滞在の醍醐味なんだなぁ~と今回の宿泊でしみじみ感じました。
部屋でチェックイン手続きをしながら一通りの説明を受けてチェックインを完了すると、部屋の鍵を一つ渡されます。全7室のプライベートな小宿なので、夕食券や朝食券はありません。
15:15~ ウェルカムドリンク・スイーツ
チェックイン手続きを済ませた後は、スタッフさんから、ウェルカムドリンクとスイーツをいただけると言われたので、もちろんお願いします。ウェルカムドリンクはコーヒー、紅茶、ビールから選択可能でした。当日のスイーツはわらび餅です。しばらくすると、スタッフさんが持ってきてくださいました。
長時間の運転でビールを飲んでリフレッシュしたい気持ち半分、でも湯浴み前にアルコールは控えておきたい気持ち半分で、結局ビールは夫婦でシェアして半分ずつ飲みました。わらび餅は自分で黒蜜をかけるタイプで、甘さが調整できて美味しかったです。数時間後に控えるメインイベントの夕食に向けて、胃のスペースを空けておくにはちょうどいい量です。
15:30~ ルームツアー
腹ごしらえもすみ落ち着いたところで、「香」の客室内のルームツアーです。
メゾネットタイプの「香」の客室は、1階にリビング、和室、浴室、洗面所、トイレがあり、2階にベッドルーム、洗面所、トイレがあるという、なんともゴージャスな仕様の客室になっています。
リビング
玄関から入り廊下を進むと、正面右にリビングがあります。「香」は、香色(灰みの明るい黄赤色)をイメージカラーにした客室で、リビングにはこのイメージカラーにあわせたオレンジ色のカッシーナのソファが設置されています。
存在感あふれるソファのオレンジ色に、カーテンを開けた先に広がる竹林の鮮やかな緑色が見事にマッチし、ハイエンドの宿特有のセンスのいい演出が感じられます。
カッシーナのソファは、さすがは高級家具といったところで、柔らかすぎる座り心地でもなく、手入れ次第で長く愛用できそうな丈夫さを感じさせる製品です。普通の家じゃなかなか触れることのできない高級家具をじっくりと使って使い心地の良さを体感できるのもポイントが高めです。部屋には絵画も飾られていて、これは先代のオーナーさんが買い付けたものの一つでしょう。
リビングには、正面に庭を見渡すことができる壁一面の大きな窓が設置されているほか、五百川側にも縦長のFIX窓があり、2面採光で部屋にしっかり光が入るようになっています。
ウォーターサーバーも完備されているので、湯浴みの後はいつでも水分補給ができます。ウォーターサーバーの前には、福島を紹介する旅行雑誌や、日本酒を特集した本が置いてありました。
2名掛けソファの正面には暖房器具(床暖房も入っています)、その上にはテレビとDVDプレーヤーがあります。そして、その左にはクローゼットのような扉があります。
なんだろうと思って開けてみると…どーんとミニキッチンが登場!
ミニキッチンの上段の食器棚には、カップ&ソーサーのセット、グラスのほか、コーヒーのドリップバッグとティーバッグが入っていました。その隣には電子レンジ(東芝の生産終了品「ER-VS21」)もあります。客室に電子レンジが備え付けられていたというのは初めての経験で、ちょっとビックリです!
意匠が凝っていて値が張りそうなカップ&ソーサーは有田焼 で、館内にあるギャラリーでも展示販売されていました。
シンクには、スポンジと食器用洗剤も準備されています。シンクの隣にはIHコンロ(1口)も設置されていて、備え付けの電気ケトルはティファール製(「ジャスティン プラス 1.2L」)でした。ミニまな板と包丁まで備え置かれているので、ちょっとした調理作業もできますね笑。
冷蔵庫の中の飲み物は全て無料とのことだったので、冷蔵庫の中を開けてみると、500mlペットボトルの緑茶と、まさかの瓶ビールが!
中瓶の瓶ビールは開けても中途半端に残しちゃいそうだったので、結局手を付けずじまいで、持ち帰りもしませんでした。
最後にシンク下の3段引き出しを確認してみると、包丁・ワインオープナー(1段目)、なし(2段目)、緑茶セット(3段目)でした。
- 食器棚
- ドリップバッグ、ティーバッグ、カップ&ソーサー、グラス数種
- 電子レンジ
- シンク
- スポンジ、食器用洗剤
- IHコンロ(1口)
- まな板
- 電気ケトル
- 冷蔵庫
- 500mlペットボトル緑茶×2本、瓶ビール×1本(無料)
- 3段引き出し
- ワインオープナー、包丁、緑茶セット
あと、目についたのは、空気清浄機や加湿器の設置数の多さです。リビングと2階のベッドルームに空気清浄機が2台ずつ設置されていたほか、1階の廊下とトイレにも空気清浄機が1台ずつ、1階の和室には加湿器1台が設置されていました。さすが高級宿ともなれば、ウィルス対策の徹底ぶりもレベチです。
和室、テラス
リビングに隣接して8畳の和室があり、こちらも調度品を含めセンスの良さを感じる造りです。和室の押し入れには布団もあるので、3名以上で宿泊する際はこちらを寝室として使用できます。
和室には男性用の館内着として浴衣・作務衣が置かれていて、男性はどちらか好みのものを選択します。夫は動きやすいように作務衣を選んでいました。湯かごはないので、付属の巾着にスキンケアセットなどを入れて移動しましょう。
また、和室の外にはテラスが設置されていて、和室からテラスに出ることができます。
「香」の客室の向かいは民家なので、テラスは、景観を楽しむというよりかは、湯上がり処のように使う感じになると思います。
奥を流れる五百川は傾斜の下を流れているため、テラスのテーブル席からは直接確認することはできません。それでも、五百川のせせらぎや鳥の鳴き声などが聞こえてくるので、十分癒されると思いますよ。日本庭園風の庭に面しているため、紅葉が楽しめる時期には最高ですね。
ベッドルーム
階段を2階にあがったところには、右手にベッドルームが、左手に洗面所・トイレがあります。吹抜けに設置されている採光用のFIX窓のデザインもスタイリッシュで、ここにもこだわりが垣間見えます。
寝室は15畳とかなり広めの間取りです。ベッドが2台設置されていたほか、絵画、テレビ、空気清浄機が置かれています。
そして、窓際にはテーブル&チェアのセットがあります。椅子はフォルムからするとカッシーナの「ゴードン アームチェア」(定価222,200円~!!)だと思います(参照:カッシーナ公式サイト)。ベッドルームの窓は縦すべり窓なので、窓を開けてティータイムをすれば優雅なひとときを味わえます。
ベッドルームのクローゼットの中には、バスローブ、バゲージラック、セーフティボックスが入っていました。今回もバスローブを使用する勇気はなく。。
また、ベッドサイドテーブル(ナイトテーブル)は、コンセント差込口がないタイプでした。右側のベッドサイドにはコンセント差込口がありましたが、左側のベッドサイドにはなかったので、少し不便に感じるかもしれません。
トイレ(1階、2階)
驚くことに、トイレは1階と2階にTOTO製の自動洗浄機能付きのタンクレストイレがぞれぞれ設置されています。しかも、2階のトイレスペースには洗面台も設置されていて、商業施設のトイレスペース並みの広さです。
最後に恒例のWiFi通信速度の計測です。13Mbpsでしたので、動画視聴も問題なくできます。
ということで、今回はここまでにして、客室の洗面所と浴室のレポートは次回にまわし、次回は客室天然温泉内風呂、館内施設、そして待望のディナーをレポートしていきたいと思います。
【続く】
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