前回の記事(「いま話題の【旅のサブスク】『HafH(ハフ)』ってなあに?」)で、私たち夫婦が旅のサブスクリプションサービスであるHafH(ハフ)に加入したこと、現在も実施中のHafH(ハフ)の新規登録キャンペーンで、2,940円の支払いで実質1万6,500円相当の500コイン(招待特典コインを含む)を手に入れたことをお伝えしました。HafH(ハフ)のコインについては前回の記事をご覧ください。
そこで、夫が、新規登録で手に入れたボーナスコインを使って、さっそく1人で温泉宿に宿泊してきました。今回、夫が1人で宿泊してきた温泉宿は、「果実の山 あづま屋」(「かみのやま あづまや」)(山形・かみのやま温泉)です。
今回は「果実の山 あづま屋」での宿泊滞在中の過ごし方を、実際に宿泊してきた体験レポートで共有したいと思います。
記事内のリンクには一部アフィリエイト広告を含みます
【「果実の山 あづま屋」の基本情報】
住所 | 〒999-3141 山形県上山市新湯1-23 |
開業日 | 大正13年8月 |
電話番号 | 023-672-2222 |
アクセス | 【電車・新幹線の場合】 JR奥羽本線・JR山形新幹線「かみのやま温泉駅」で下車→徒歩約10分 【バスの場合】 ・(仙台から)JR仙台駅前23番バス停より山交バス・宮交バス「上山行」に乗車 →かみのやま温泉バス停下車(約1時間25分・1600円)→徒歩約5分 【車の場合】 仙台駅より約1時間10分(東北自動車道・山形自動車道経由、山形蔵王ICから約30分) |
総客室 | 56室 |
駐車場 | 約150台(無料、予約不要) |
チェックイン | 15:00(最終チェックイン 18:00) |
チェックアウト | 10:00 |
公式サイト | https://azuma-ya.co.jp/ |
「果実の山 あづま屋」は、かみのやま温泉にある老舗温泉宿です。山形県の南東部に位置するかみのやま温泉は、開湯565年超を迎える温泉郷で、江戸時代には宿場町として繁栄し、当時は、会津の東山温泉、鶴岡の湯野浜温泉と共に「奥羽三楽湯」の一つに数えられていました。
現代のかみのやま温泉地区には、在来線(JR奥羽本線)・新幹線(JR山形新幹線)の停車駅になっているJRかみのやま温泉駅があるので、県外からの観光客・宿泊客でもアクセス良好です。
JRかみのやま温泉駅から「果実の山 あづま屋」までは、宿の無料の送迎バスも予約できますが、宿までは歩いても10分ほどなので、在来線や新幹線を利用してJRかみのやま温泉駅に到着した場合に、天候に恵まれて手持ちの荷物も少なければ、観光がてら宿まで歩いて行ってみてもいいでしょう。
「果実の山 あづま屋」は、2017年4月には3階「紅の館」をリノベーションして露天風呂付き客室を新設したり、2021年7月にはインクルーシブ(飲み放題)プランを作ったり、2021年10月にはコミックスペースを設置したりと、超老舗宿ながら新しいことに積極的に取り組んでいる印象です。
HafH(ハフ)で「果実の山 あづま屋」を予約する場合、洋室シングル(250コイン)・洋室ツイン(550コイン)でいずれも素泊まりが基本です(2023年7月31日現在)。ただ、今回の夫の宿泊では、(夫の希望と)せっかくなのでフルサービスの体験を共有させてもらうために、有料の夕食(メインは山形牛すきやき鍋)と朝食(バイキング)を5,500円で、同じく有料のインクルーシブサービス(飲み放題)を3,300円で、それぞれ追加しています。
「果実の山 あづま屋」は、1年くらい前にも夫婦で宿泊したことがある宿で、大体のサービスの内容をはわかっていたので、今回は平日休みがあった夫がリフレッシュとブログ掲載用の写真の撮影を兼ねて1人で宿泊してきました。とはいえ、ブログ記事の執筆は私の担当ですし、私も泊まったことがある宿なので、わかりやすいように、今回もいつもどおり1人称で文章を書いています。
「果実の山 あづま屋」のおススメのポイントは、次のとおりです。
- 開放的な造りの内湯・露天風呂とサウナを完備した展望大浴場
- 地元山形県の食材・郷土料理を中心とした夕食の会席料理・朝食のバイキング
- 300タイトル以上・6000冊の充実した品ぞろえのコミックコーナー
これ以外にも、充実したインクルーシブ(飲み放題)のサービスもありますが、こちらは他の宿のように宿泊者全員が利用できるサービスというよりはオプションサービスの位置づけになっています。そのため、今回はHafH(ハフ)での利用を想定したおススメポイントであることを踏まえて、おススメの優先度を下げています(もちろん、記事の中では充実したインクルーシブのサービス内容もしっかり紹介しています)。
「果実の山 あづま屋」は、インクルーシブ(飲み放題)をつければもちろん、つけなかったとしても、満足度が高い神コスパの温泉宿なので、コスパ重視の方であれば、HafH(ハフ)を経由してもしなくても、満足のいくリラックスタイムを過ごせると思いますよ。
今回の7月28日(金)から29日(土)の宿泊スケジュールは、次のとおりです。
今回の宿泊中のスケジュール(モデルプラン)
1日目 |
---|
15:00 チェックイン |
15:15 ティータイム・浴衣選び |
15:45 ルームツアー |
16:00 大浴場に移動・入浴 |
17:00 クラフトビールを飲み比べ |
18:00 夕食 |
19:30 コミックコーナーに移動・コミックの世界に没入 |
24:00 就寝 |
2日目 |
---|
6:00 起床 |
6:15 朝風呂 |
7:00 朝食 |
8:00 コーヒータイム |
9:00 チェックアウトに向けた身支度 |
10:00 チェックアウト |
1日目
15:00 チェックイン
今回宿泊する「果実の山 あづま屋」があるかみのやま温泉郷は、交通アクセスが良く、仙台から行く場合には直通で行けるバスが出ています。
今回は夫1人の平日宿泊だったので、交通手段は上山行の直通バスでした。JR仙台駅で乗車して約1時間25分バスに揺られた後、かみのやま温泉バス停で下車します。バス停から「果実の山 あづま屋」の建物までは歩いて5分ほどの距離です。
「果実の山 あづま屋」の建物に近づいてみると、けっこう大きな建物であることがわかります(建物自体は7階建てです)。「果実の山 あづま屋」では、2017年4月に3階を一部リノベーションしていますが、建物自体は1924年に建てられたものに、1994年4月に大規模な改築を施して現在の形になっています。
ちなみに、「果実の山 あづま屋」の建物の隣には公衆の足湯があって、午前6時~午後10時の間、無料開放されています。かみのやま温泉地区には、ここ以外にも無料の足湯スポットや格安の共同浴場がたくさんあるので、手軽に湯めぐりを楽しむことができます。
また、「果実の山 あづま屋」の建物の道路を挟んだ真向かいにはとても広い専用の駐車場があります。公式HPによると、駐車可能台数は約150台とのことなので、駐車場が混んでいて駐車できないということはまずなさそうです。
正面玄関も老舗旅館ならではの重厚感のある造りです。いよいよ正面玄関から建物の中に入っていきます。
正面エントランスをくぐって建物の中に入ると、正面には広いロビーラウンジのスペースがとられていて、エントランスの左側にフロントが設置されています。
まずは、フロントでチェックインの手続きです。すでにお伝えしているとおり、今回はHafH(ハフ)経由での宿泊ですが、有料で夕食と朝食、そしてインクルーシブ(飲み放題)を追加しています。これらのオプションをつけたことで、宿泊費以外の追加料金として8,800円(食事代5,500円、インクルーシブ代3,300円)が発生していますが、その清算はチェックアウトの際になります。
チェックインの手続きでは、夕食の時間を確認されます。「果実の山 あづま屋」の夕食の時間帯は、【18:00、18:30、19:00】の3部制ですが、今回は1番早い18:00スタートにしました。朝食の時間は、7:00~9:00(最終入場8:30)の時間帯でのフリー制です。
- 夕食【 18:00、18:30、19:00 】
- 朝食【 7:00~9:00(フリー、最終8:30)】
ひと通りの説明を受けた後、最後に、部屋の鍵・館内のサービスの利用案内・食事時間の案内を渡されて、チェックインの手続きが完了です。今回の部屋は、6階の620号室でした。
15:15~ ティータイム・浴衣選び
ティータイム
ここで、「果実の山 あづま屋」のインクルーシブ(飲み放題)について簡単に説明しておくと、1階のロビーラウンジで提供されているアルコールドリンク・ソフトドリンクサーバーのジュース類の飲み放題(15:00~22:00、翌7:00~10:00)と夕食時に提供されるドリンクの飲み放題となっています。
ただ、「果実の山 あづま屋」では、インクルーシブプランを申し込んでいなくても、無料サービスもかなり充実しているので、それだけでけっこう楽しめちゃうんです。そのうちの一つが、【コーヒー、ハーブティ、プチケーキ】の無料サービスです。
1階のロビーラウンジには、コーヒーマシーン、各種茶葉とティーポット、ウェルカムデザートのプチケーキが置かれていて、「果実の山 あづま屋」の宿泊利用者・日帰り入浴利用者であれば、だれでも自由に利用することができます。
しかも、茶葉のフレーバーは7種類もあって、その日の気分で好きなものを選んで、ウェルカムドリンクを楽しめます。
- ラズベリーリーフ
- プーアル茶
- カモミールジャーマン
- ジャスミン茶
- グァバ茶
- べにふうき紅茶
- グリーンルイボスティー
ということで、チェックアウト後に、さっそく好きな茶葉を選んでティータイムにして一息つきます。この日は、カモミールティとプチケーキ(チョコ)をウェルカムドリンク・デザートとしていただきました。ロビーラウンジの奥まった席は、庭が見えるし静かで落ち着けるので、1人旅や少人数での旅行にはおススメです。
浴衣選び(浴衣の無料貸出サービス)
「果実の山 あづま屋」」では、客室には浴衣の備え付けがなく、1階ロビーラウンジ横・1階エレベーター前に設置されている浴衣コーナーからサイズに合った浴衣を選んで持っていくシステムになっています。
アメニティ類も備え付けられていないので、ここから必要なアメニティ類(こども用歯ブラシ、大人用歯ブラシ、ヘアーブラシ、ヒゲソリ)をピックアップしていきます。
また、普通の浴衣とは別に、デザイン性が高いオシャレな浴衣もレンタルできます(こちらは通常は有料での貸出ですが、ハッシュタグを付けてSNSに載せることで無料にできます)。
15:45~ ルームツアー
チェックインを済ませて、浴衣とアメニティ類をピックアップしたら、今夜宿泊する予定の部屋に向かいます。
今回宿泊する部屋は6階の620号室で角部屋です(HafH(ハフ)で洋室シングル(250コイン)での予約でしたが、部屋自体はツインの部屋になっていました)。「果実の山 あづま屋」の客室は全室禁煙です。
今回はHafH(ハフ)経由での予約のため、あらかじめ決められている客室(基本的には稼働率が悪い部屋)が割り当てられ、部屋のタイプは選べません。今回はあくまでコスパ重視なので、客室にはそれほど期待できないことを承知のうえでの宿泊です。実際に宿泊した部屋も、温泉宿の客室というよりは、ビジネスホテル風の部屋で、正直設備はかなり古めでした。
浴室も、昔のビジネスホテルとかでよく見られるザ・ユニットバスです。建物自体は1997年に造られたものなので、少し歴史を感じさせますね。
客室に備え付けのヘアドライヤーは、年代ものの鏡台のうえに置かれていた「IZUMI DR-S10 A [ブルー コンパクトドライヤー sarasa]」(生産終了品)でした。
客室に備え付けの冷蔵庫の中には何も入っていませんでしたが、卓上ポットの中に冷水が入っていました。
小あがり(畳敷きのスペース)の押し入れを開けてみると、予備の布団と枕が入っていました。
部屋が古めだったので、少しドキドキしながらWiFiを繋いで速度測定を行いましたが、こちらについては17Mbpsと全く問題のないスピードでした。HafH(ハフ)ではスタッフによる厳しい審査を通った宿泊施設のみと提携しているということなので、通信スピードなんかは1番最初にチェックされていることでしょうし、心配ご無用でしたね。
今回の部屋は、おそらく「果実の山 あづま屋」の客室の中で1番グレードが低い部屋だと思いますが、温泉宿に250コイン(8,250円相当)で宿泊できるのなら、全然許容範囲なんじゃないでしょうか。ムードや雰囲気を大事にしたい目的の宿泊でしたら話は別ですが、長期滞在・ワーケーション目的や友人同士での利用ならまったくストレスなく滞在できるレベルの客室だと思います。
もちろん、HafH(ハフ)以外の宿泊予約サイトから予約する場合には、コスパ重視の洋室以外にも、風情たっぷりの和室や和モダン仕様の和洋室、ラグジュアリーな客室露天風呂付の客室など、バリエーションに富んだラインナップの中から予算に応じて自由に選ぶことができます。
16:00~ 大浴場に移動・入浴
ルームツアーをひと通り終えたら、今回の滞在の1番の目的である温泉での湯浴みに向かいます。
バスタオル・フェイスタオルは客室のクローゼットの中に入っているので、これに1階でピックアップしてきた浴衣・帯とアメニティ類をあわせて持って出ます。
大浴場は、男湯・女湯ともに建物の最上階7階にあります。大浴場は「景四季の湯」(けしきのゆ)、露天風呂は「そよ風」という名称がつけられています。
エレベーターを7階で降りて、正面右手すぐに男性大浴場の入口が、エレベーターを降りて少し左に少し歩いたところに、女性大浴場の入口が、それぞれがあります。
いつもだと、ここから先は公式HPからお借りした画像で大浴場の内部の雰囲気を確認してもらうのですが、今回は特別に撮影許可をいただけたので、男湯の大浴場の内部の写真を撮影できました(撮影は他の利用客のいない時間帯に行っています)。
大浴場の入口ののれんをくぐって中に入ると、かなり広めの脱衣所スペースが設けられています。
「果実の山 あづま屋」の客室総数が56室であることを考えると、これだけのスペースがとってあれば、どの時間帯に入浴に来ても余裕がある感じで着替えができると思います。
そして、脱衣所の奥には、洗い場・浴槽が広がっています。こちらも脱衣所に負けず劣らず、開放感のある空間になっています。
まず、大浴場の内湯がこちら。
総客室数と比べても、かなり贅沢に広さをとってある洗い場・浴槽のスペースは、さすが老舗旅館といった感じです。また、壁一面の窓が全面ガラス張りになっているので、大浴場内がとても明るいうえに、実際のスペース以上の突き抜けた開放感を味わえます。仙台市中心部にも温泉を売りにしている「御宿 野乃 仙台」や「スーパーホテル Premier (スーパーホテル プレミア)仙台国分町 」はありますが、こうした異次元の開放感を味わえるのは、温泉郷ならではの醍醐味ですね。
また、屋外には露天風呂も設置されていて、内湯以上に開放的な空間の中での湯浴みが楽しめます。
露天風呂は岩風呂造りの浴槽が2つが並んで設置されていて、それぞれ定員3~4名ほどの大きさです。
さらにさらに、これだけではありません!
大浴場内にはサウナも併設されていて、13:00~22:00の時間帯で、追加料金なしでサウナを楽しむことができます。また、露天風呂の横には外気浴用のイスもあるし、水風呂も設置されているので、本格的なサ活に励むための条件も揃っています。
「果実の山 あづま屋」の温泉は、ph値7.6・メタケイ酸56.6の美肌効果も高い弱アルカリ性で、泉質は、血液の循環を促進させ殺菌力が強くて痛みをやわらげる鎮静効果があるとされる「食塩泉」です。
しかも、加温・加水は一切なしの100%源泉かけ流しのお湯で、少しだけつるっとした肌ざわりを感じることができます。お湯は、循環で塩素系薬剤で消毒殺菌しているようですが、塩素臭は特に気になりません。
なお、女湯の大浴場・露天風呂には、外からの視界を遮るために、植物やフェンスなどの目隠しが設置されています。
【「景四季の湯」の基本情報(「果実の山 あづま屋」公式サイトより引用)】
場所 | 7階 |
時間 | 5:00~翌1:00(サウナは13:00~22:00) |
内容 | 男性:内湯、露天風呂、水風呂、サウナ 女性:内湯、露天風呂、水風呂、サウナ |
源泉 | 上山地区1号源泉、2号源泉、3号源泉 |
pH値 | 7.6 |
泉質 | 弱食塩泉、塩化物泉、ナトリウム・カルシウム塩化物泉 |
温泉効能 | 疲労回復、婦人病、リウマチ、神経病など |
また、大浴場とは別に、3階には有料(45分、税込み3,300円)で利用することができる貸切露天風呂も2種類(御影石風呂、ヒノキ風呂)が設置されています。ラグジュアリーな湯浴みをプライベートで楽しみたいということでしたら、こちらを利用してみてもいいでしょう。
【続く】
コメント